L→R 歌広場 淳(Be-su)、鬼龍院 翔(Vo-karu)、樽美酒 研二(Doramu(暫定))、喜矢武 豊(Gita-)

L→R 歌広場 淳(Be-su)、鬼龍院 翔(Vo-karu)、樽美酒 研二(Doramu(暫定))、喜矢武 豊(Gita-)

【ゴールデンボンバー】いつ何がポシ
ャるか
分からないじゃないですか

アルバム『ゴールデン・アワー~下半期ベスト2010~』がオリコン3位を記録。話題のエアーバンド、ゴールデンボンバーがニューシングル「僕クエスト」をリリース。買うべきか? はたまた買わざるべきか?
取材:榑林史章

ニューシングル「僕クエスト」は、アニメ『遊☆戯☆王ZEAL』のエンディング曲ということで。

喜矢武
タイアップが決まった時は、びっくりしました。さすがゴールデンボンバーさんだ!と思いましたね。
歌広場
アニメ『遊☆戯☆王』シリーズは、代々、ビジュアル系バンドがタイアップに起用されることが多かったので、いつか使ってもらえたら良いなと思っていましたが、こんなに早くなるなんて。できれば違うバンドさんにお願いしたほうが良かったかも(苦笑)。
鬼龍院
僕は最初、絶対に信じなかったです。だっていつ何がポシャるか分からないじゃないですか。だから、曲を書いてほしいと言われた時も信じなかったし、曲を書いて渡した時も信じなかった。『遊☆戯☆王ZEAL』の特番でコメントを流すからと、テレ東さんがコメントを録りに来た時でさえも半信半疑だった。ようやく信用できたのは、放送が始まってテレビで流れた時ですね。

疑り深いですね。

樽美酒
僕は、今もまだ実感沸いてないです。だって演奏してないし、曲作りにもまったく関わってないし(笑)。

はい(苦笑)。で、曲はどんなふうに?

鬼龍院
前からメロディーは頭の中にあって、狙い目の時に使いたいと出し惜しみしてたんです。そうしたら、『遊☆戯☆王ZEAL』という初めてのテレビタイアップのお話が突然出てきて驚きました。

番組サイドからは、何か注文はありましたか?

鬼龍院
ありましたよ。最初“中学2年生”というタイトルだったんですけど、『遊☆戯☆王』の主人公は中学1年生なんですって。まぎらわしいから変えてくれ!って(笑)。

“僕クエスト”というタイトルはどこから?

鬼龍院
“頑張ってるんだよ俺は!”って言いながら、親に怒られても何されてもゲームやってる少年を描きたくて。ゲームにどっぷりハマってる少年というイメージで“僕クエスト”と付けたんじゃなかったかな、と思いますけど…。でも、番組サイドから『遊☆戯☆王』の主人公は、スポーツが大好きで活発な少年なんだと言われて。だから、歌詞は結構直しが入ったんですよ。

作詞は結構苦労したんですね。

鬼龍院
いえ、全然です(笑)。

鬼龍院さんが制作している間、みなさんは何を?

樽美酒
もちろん遊びほうけてました。
喜矢武
僕はまず主人公の気持ちを知ろうと思って、『遊☆戯☆王』のカードゲームをやり始めました。そうしたらちょっとハマりすぎちゃって、気が付いたら曲ができてた。
歌広場
タイアップが決まった時、真っ先に街に出て“俺バンドやってるんだけど、『遊☆戯☆王ZEAL』のタイアップなんだぜ! 今晩どう?”って女の子を誘ってました。それで、10人くらいの女の子とやりまくりましたよ。カードゲームを、ですけどね(苦笑)。

はい。《一度失敗させてほしい》という歌詞が、なんかリアリティーがあって良いなと思いました。

鬼龍院
よく思うんです。親とか先生とかは、やる前から“無理だからやめておけ”って言うけど、失敗してもいいから、とりあえずやらせればいいのにって。

バンドをやる時も、やっぱりやめろと言われた?

喜矢武
今も親から言われてます。
鬼龍院
僕は、25歳までは好きなことをやっていいって言われたので、ぎりぎりセーフでしたけど。
樽美酒
僕は実家から早く帰って来いと言われます。今バンドが上り調子だと話をしても、“どうせあと2年だから、バンドが終わったらちゃんと帰って来いよ”って。だから、“バンドが終わるの待ち”です(笑)。
歌広場
俺もずっと言われてた。でも、今は、俺らの載ってる雑誌をとかを見て、親の態度もだいぶ軟化してきた。
鬼龍院
お前の話は、なんか薄っぺらいな~。
歌広場
ええ。薄っぺら家族ですから(笑)。

カップリングの「らふぃおら」は、ポップなナンバーですね。タイトルは、歌詞に出てくる“Life is all right!”から?

鬼龍院
そうです。実はこれ、初音ミクちゃんに歌わせようと思って作ったんですよ。そうしたらミクちゃん、英語が発音できないんですよね。どうやっても“らふぃおら”としか発音してくんなくて。何よりもそれがびっくりで、その衝撃からタイトルに付けました。
歌広場
じゃあ、ニコ動にアップすりゃ良かったじゃん。
鬼龍院
おっしゃる通りですけど…。
喜矢武
自己満だ!
鬼龍院
はい。CDの無駄使いです。
樽美酒
虫ずが走るぜ!

もう1曲は「今夜はトゥナイト」という。

鬼龍院
僕、こう見えて英語が得意なんです!
喜矢武
今夜は今夜…(苦笑)。
鬼龍院
あと、歌詞の中でも《僕のmy気持ちはfeeling》とか、日本語と英語を重ねていて。曲を聴けば、中学生くらいなら英語の勉強になるという素晴らしい曲なんです!
歌広場
それで今、学研さんに売り込んでます。『飛び出せ赤ペン先生』のエンディングテーマです。

学研と進研ゼミが混ざってるけど…。ところで、今回は4形態でのリリースとのこと。どれを買えばいい?

樽美酒
どれも買わなくていいです。
鬼龍院
買う金があったら是非募金をしてください。
歌広場
買ったつもりで募金してください。
喜矢武
僕らは動画サイトで十分ですから(笑)。
ゴールデンボンバー プロフィール

04年に鬼龍院 翔(Vo-karu)と喜矢武 豊(Gita-)を中心に結成。バンド・コンセプトは「ハイパー・ギガ・ハイブリッド・スーパー・サブカル・ビジュアル・ロック」。笑撃のライヴ・パフォーマンスと、奇才・鬼龍院翔の創り出すクオリティーの高い楽曲で注目の究極のエアーバンド、ゴールデンボンバー。現在のメンバーは上記2人に加え、歌広場 淳(Be-su)、樽美酒 研二(Doramu)の4人である。

08年には5ヶ月連続で「抱きしめてシュヴァルツ」「元カレ殺ス」「トラウマキャバ嬢」などのシングル・リリースを行い、インディーズながら3,000枚のセールスを記録。09年にはコンセプト・ミニ・アルバム『イミテイション・ゴールド〜金爆の名曲二番搾り〜』(大物アーティストの過去のヒット・ナンバーのパロディ楽曲集)を発表。新ジャンルとも言えるこの“二番搾り”アルバムは<NACK5>や<FM802>でもオンエアされ、<YouTube>や<ニコニコ動画>などの動画サイトでじわじわと人気を集める。

そしてシングル「女々しくて」が発売3年目にして再び話題となり、11年8月には同曲の韓国語ヴァージョンやハウス食品『メガシャキ』CMソングを含む両A面シングル「女々しくて/眠たくて」を期間限定リリース。12年1月には初のオリジナル・フル・アルバム『ゴールデン・アルバム』を発売し、オリコン週間チャート初登場2位を獲得。即日ソールド・アウトとなった日本武道館、大阪城ホールでのワンマン・ライヴが大成功を収め、6月にはエアーバンドとしては異例の横浜アリーナ2daysを開催。

現在までにゴールデンボンバーの着うた(R)関連動画は、<dwango.jp>にて数え切れないほど1位を獲得。全楽曲の着うた(R)ダウンロード数は100万を超え、ビデオクリップや話題のガチュピンとムックー動画は、<YouTube>にて1,000万回再生、<ニコニコ動画>にて300万再生を突破するなど、ヴィジュアル系ファンのみならず、ネット・ユーザーも多く取り込む新感覚のバンドなのだ。ゴールデンボンバーオフィシャルHP
ゴールデンボンバーオフィシャルHP(モバイル)
ゴールデンボンバー オフィシャルYouTube
Wikipedia

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着