【椎名慶治】椎名慶治の未来。点と点
    を結ぶ“うた”

    今年が自身の干支の兎年ということもあり、“ホップ・ステップ・ジャンプの飛躍の一年に”…という想いを込めたアルバム『RABBIT-MAN』から約半年。アルバムの先にある椎名慶治を感じさせるシングルが完成した。
    取材:えびさわなち

    椎名慶治の第一章を象徴するアルバム『RABBIT-MAN』から数えると約半年の今、振り返るとどんな時間でしたか?

    SURFACEを解散してから、ミニアルバム『I』を出すまでも止まってないし、ずっと走り抜けてましたね。だから、自分がこうしたいと思っていた時間にはなりました。ただ、自分の中でははっきり区切りが付いているわけでもないんです。“第一章が終わった、次は第二章だ!”って感じでもないですし。ただ、ずっと走っていられるなんて幸せだなって感覚ですね。

    そんな中、シングル「I Love Youのうた」をリリースしますが、なぜ“シングル”を?

    アルバムを出した時点で、今年中にもう1アイテム出すことは決まっていたんですね。それはライヴDVDだったんだけど。でも、そのDVDだけを出すと、年内で『RABBIT-MAN』が終わるだけのひと区切りになってしまうなって思ったんです。この次に椎名慶治は何をするんだろう…そう思われるなら、新しい椎名慶治の顔も見せないと先に進みづらいんじゃないかって思って。だったら、もう1アイテムをDVDと同じくらいの時期に出せるといいなって、漠然と。でも、ミニアルバムほどではなく、もうちょっと軽い感じでって内容を話をしている中で、自分のレーベルをやっているんだからもっと自由にやってもいいよねって意見も出て。それでシングルはどうかなって話が出て作り出したんです。だから、“1stシングルだから”ってことは全然考えてなかった。インディーズだからこそ自由にできるなってことを考えてたくらいで。

    次の椎名慶治を見せるためのシングルだと。

    そうそう。7月のライヴで、新曲をやったのと一緒。次が見えないと点が線になっていかないから、その点を線としてずっと結んでいくためにもね。ライヴで新曲をやったことによって“まだまだ意欲的なんだな”って思わせることができたりとか。DVDを出す時にも第一章が終わる頃には第二章が見えるようにってことで、ここで新曲を盤として届けたかったんですよね。

    その「I Love Youのうた」ですが、タイトル曲はこれまでの椎名慶治像を良い意味で裏切る曲ですよね。パワー感よりもグルーブで聴かせる一曲でした。

    確かに。良い意味で裏切れてるよね。椎名慶治らしさって言えば、元気いっぱいでアッパーチューンのポジティブソングっていうのはあるけど、そうではなくてひとりの女性に対してのストレートなラブソングだから。そういうものにしたかったんですよね。思い描いていた理想像と音に差がないんです。そこに着地させられたのも『RABBIT-MAN』があったからこそだと思うし。成長したのかなと。ソロになって最初にポンと作れる曲ではないので。あとは、力の抜けた感じで、スッとリスナーの耳に入るようにってことも意識をしましたね。やりすぎて濃くなりすぎないように。その表現に関してはもがいてた。でも、山口寛雄とともに曲は思うままに、普遍のものになるようにって思いながら作りました。

    普遍のもの?

    ちょっと懐かしさを感じるようなものが普遍なんじゃないかなって思うんです。そういうメロディーを作りたいと思っていたので、そこには届いたんじゃないかと思っています。

    さらに今回は“カップリング”と呼ぶにはもったいない、シングルと呼んでも過言でない存在感を放つ3曲が収録されていますね。

    『疑似パラドックス』はTAKUYAさんとのコラボでのロック! TAKUYAさんとは本当に仲が良くて。SURFACEを解散するぐらいの頃、今後の自分の方向性を相談した時に一緒に作った曲なんです。自分としても歌いたいメロディーになったし、TAKUYAさんにギターを弾いてもらえたのも大きいです。ここからもっとコラボしていきたいと思わせてもらえましたね。『Pussy Cat』はライヴでもやっていたんだけど、洋楽的なサウンドを椎名がやるとこうなるっていうのを遊び心とともにやりましたね。それで『ハッピーロンリーライフ』は、3連譜の曲を作りたくてチャレンジしたんですけど、ベタにクリスマスにしたら自分の中でしっくりきて。収録予定ではなかったのを季節感満載にしたこともあって、収録しました。結構、こそばゆかったですね、メリークリスマスって。13年歌ってきたけど、季節を限定する言葉を入れたのは初めてだったので、自分の中でも挑戦でしたね。でも、すごく良い曲に仕上がったので楽しんでほしいです。

    さらに今年はAstronautsというユニットでも活動されるとのことで。『仮面ライダーフォーゼ』のエンディング曲『Giant Step』を、新世代女性ロックヴォーカリストとして活躍するMay’nさんとともに歌っていらっしゃいますが、このユニットはいかがですか?

    May’nちゃんって、アニメソングの世界ではものすごい人気を誇る実力派アーティストなんですよね。すごくパワーのある歌声だし、そんな彼女のヴォーカルと僕の歌がある意味戦っている楽曲自体にもパワーがありますよね。それと、個人的に“Astronauts”というユニット名も気に入っているんです。きっと今後もこのユニットでの活動も出てくるだろうし、今年から来年にかけてAstronautsも頑張りたいなと思っています。でも、不思議なのが僕はまたユニットをやるんだなと(笑)。面白いですね。

    椎名慶治としての活動もあり、Astronautsもあり。今後はどんな活動をしていこうと考えているのでしょうか?

    こんな活動になっていくなんて、誰が想像しただろうって思いますよね。解散してすぐに作品を出したいねとか、ツアーをしたいねとか、漠然とは考えていたけど、希望的観測で言葉にしたことは実現されているので、言霊は大事だなと思うんですよね。これからも言葉にしていこうと思います!
    椎名慶治1st Solo Live「RABBIT-MAN」
      • 椎名慶治1st Solo Live「RABBIT-MAN」
      • HWDL-0003~4
      • 5000円
      • I LOVE YOU のうた
      • BSSL-0001
      • 1260円
    椎名慶治 プロフィール

    シイナヨシハル:1998年、SURFACEのヴォーカリストとしてシングル「それじゃあバイバイ」でメジャーデビュー。10年6月にSURFACEが解散するが、同年11月にミニアルバム『I』でソロデビュー。ソロ活動と平行して結成したAstronauts(May’n&椎名慶治)では『仮面ライダー フォーゼ』のエンディングテーマを歌い、さらにタッキー&翼への作詞提供など、活動の幅は多岐にわたる。現在、高橋まこと(ex:BOØWY)率いるJET SET BOYSのヴォーカルとしても活動中。2018年5月27日にアーティスト活動20周年を迎える。椎名慶治 オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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