【VANIRU】『NEW ROMANCER –ZERO-』
2016年5月23日 at TSUTAYA O-WEST
重厚で耽美な世界を表現するユニットVANIRU。5月のメジャーデビュー後、初となるショーが開催された。宇宙の鼓動のような音が響き渡り、横を向いたLEONEIL(Vo)のシルエットが紗幕に映し出され、それが一気に振り落とされる。1曲目は“生きていれば必ず残酷なことはある。でも、それを知った上で、闘い続けなくてはいけない”と鋭く迫ってくるナンバー「ISOLΛTION」。今回のライヴで特に感じたのは、LEONEILのヴォーカルの幅広い魅力だ。ダークでねっとりとした歌声は彼の個性だが、一方で無垢で澄んだ煌めきを帯びる声も持っている。スローに始まり、途中からドラマチックな展開へと変わっていく「月詠ミ」では、その両方を堪能することができ、天使と悪魔の両方が彼の体から現れているようだった。もうひとつインパクトが大きかったのが、YUTO(Gu)とバンドのセッション。インストゥルメンタル「NEW ROMANCERS」はドラムの激しい鼓動に合わせて、YUTOのギターが叫ぶような音を響かせる。音がぶつかり、融合していきながら、次のダンスナンバー「DEAD OR DANCE」へと入っていく流れはゾクゾクした。
本編ラストは冒頭の「ISOLΛTION」と対になっている楽曲「Dreaming Crystal」。LEONEILのヴォーカルは体ごと包むようなやさしさに満ちていた。だが、ここでは終わらない。アンコールで演奏されたのは「ISOLΛTION-The Vortex-」。混沌とした音が会場を切り裂いた。YUTOがアルバムインタビューの中で「ISOLΛTION-The Vortex-」を聴いて“生きるって覚悟が必要なんだなということをすごく学びました”と言っていたことを思い出す。“これからもともに闘おう”という彼らからのメッセージを強く感じるステージだった。
本編ラストは冒頭の「ISOLΛTION」と対になっている楽曲「Dreaming Crystal」。LEONEILのヴォーカルは体ごと包むようなやさしさに満ちていた。だが、ここでは終わらない。アンコールで演奏されたのは「ISOLΛTION-The Vortex-」。混沌とした音が会場を切り裂いた。YUTOがアルバムインタビューの中で「ISOLΛTION-The Vortex-」を聴いて“生きるって覚悟が必要なんだなということをすごく学びました”と言っていたことを思い出す。“これからもともに闘おう”という彼らからのメッセージを強く感じるステージだった。