【a flood of circle】『AFOC 10th
Anniversary “THE BLUE TOUR -青く
塗れ!-”』2016年6月4日 at 新木場
STUDIO COAST

撮影:Viola Kam (V'z Twinkle)/取材:宮本英夫

 “10年間、ブルースとロックンロールしかやってこなかったよ”。7曲目「I’M FREE」を歌う前に佐々木亮介(Vo&Gu)が放った、鮮やかな台詞にシビれた。結成10周年、ベストアルバム『THE BLUE』をリリースして臨む2年振りのワンマンツアー。東京ファイナルのステージは「Golden Time」を皮切りに、のっけから新旧代表曲を惜しげもなく披露していく。フロアーを埋めたオーディエンスも歌い、踊り、飛び跳ね、ペース配分完全無視の無礼講だ。“好きにやっちゃって。怪我すんなよ”。「Black Eye Blues」では、佐々木がマイクを握ってフロアー最前列に飛び込んだ。切なすぎるロックバラード「月面のプール」では、巨大なミラーボールが美しい星の雨を降らせた。佐々木のブルージーなド迫力ヴォイス。HISAYOのしなやかなステップと骨太ベース。渡邊一丘の凄まじい鬼神ドラム。音と光、歌とアクションだけで勝負する、シンプル・イズ・ベストのロックショーだ。後半は「Buffalo Dance」「KIDS」などシングル曲を、さらに「シーガル」「プシケ」と、ファンとの固い絆を象徴する名曲を畳み掛ける。“俺たち、まだまだここから。転がり続けていきましょう”。アンコールではロンドンで録音してきた新曲「BLUE」を披露し、“いい曲だろ?”と自画自賛。サポートギターのキョウスケ(爆弾ジョニー)も含め、みんなヤンチャでピュアな永遠のロックキッズだ。予定外のダブルアンコール「I LOVE YOU」も入れてたっぷり2時間15分。この模様は、9月7日に映像作品としてリリースが決まった。a flood of circleの集大成として、未来へのスタート地点として、長く語り継がれるベストライヴだ。

セットリスト

  1. Golden Time
  2. The Beautiful Monkeys
  3. Blood Red Shoes
  4. 青く塗れ
  5. GO
  6. 春の嵐
  7. I'M FREE
  8. 博士の異常な愛情
  9. Miss X DAY
  10. Black Eye Blues
  11. 月に吠える
  12. 月面のプール
  13. Buffalo Dance
  14. KIDS
  15. Dancing Zombiez
  16. シーガル
  17. プシケ
  18. ベストライド
  19. 心臓
  20. <ENCORE>
  21. BLUE
  22. Human License
  23. 理由なき反抗(The Rebel Age)
  24. I LOVE YOU
a flood of circle プロフィール

ア フラッド オブ サークル:2006年結成。下北沢、渋谷を中心にライヴ活動を開始。ブルース/70年代のロックをルーツとした重厚かつフリーキーなサウンドに、佐々木の圧倒的なヴォーカルを加えた他に類をみない独自のスタイルを追求する。早熟な音楽センス、そして卓越したライヴ・パフォーマンスには定評があり、『FUJIROCK FESTIVAL』など数々の大型フェスにも出演を果たす。09年4月に1stフルアルバム『BUFFALO SOUL』でメジャーデビューを果たし、結成15周年となる21年8月には、THE BACK HORN、SIX LOUNGE、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、山中さわお(the pillows)、Reiが作詞作曲をし、AFOCがレコーディングをしたという前代未聞のアルバム『GIFT ROCKS』をリリース。a flood of circleオフィシャルHP

OKMusic編集部

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