【ROOKiEZ is PUNK'D】新しいミクス
チャーのかたち、
“モダン・ハイブリッド”を聴かせた
い
進化したミクスチャーサウンド、“モダン・ハイブリッド”サウンドを聴かせるROOKiEZ is PUNK'Dが、約7カ月振りのニューシングル「ZERO SATISFACTION」をリリース。熱いメッセージとタフなサウンドが詰まった新曲の話題を中心に、バンドの真の姿をSHiNNOSUKE(Vo&Gu)、2RASH(Ba&Cho)に訊いた!
取材:土屋恵介
まずは、ROOKiEZ is PUNK’Dのこれまでの活動について聞かせてください。
SHiNNOSUKE
結成は2005年で、もともと2RASHは高校の先輩なんです。Hi-STANDARDに衝撃を受けたってとこで意気投合しましたね。それからLimp Bizkit、Dragon Ash、RIZEとかが盛り上がった時に、ミクスチャーをやりたいと思ったんです。最初は千葉で活動してたんですけど、UZUMAKIや山嵐とかが大好きで渋谷や新宿、高円寺で活動するようになり、ミクスチャーのシーンに入っていったんです。当時目標にしてたUZUMAKIが主催の『ガンギマナイト』にも出ることができてすごいうれしかったですね。ただ、『ガンギマナイト』に出たことで、先輩たちがしたように、自分らの世代でもシーンを作らなきゃいけないんだと気付いたんです。それから若手で集まって頑張ってたんですけど、解散していくバンドも多くて。
2RASH
仲間のバンドがみんないなくなりましたね。やっぱり自分らなりの道を作るには、1度上に行かなきゃダメだって意識が芽生えて、メジャーを目指すことにしたんです。それで2010年6月にメジャーデビューできたんですよ。そこで意識が変わりました。より多くの人に自分らの音楽を届けたいって意志も強くなったし、関わる人の多さも知ったし。楽曲作りも、“ただ好きだからやる”じゃなく、もっと真面目に取り組まなきゃダメだって痛感しました。
バンドとしての成長、プロ意識が高まったと。バンドの曲作りでは、どんなことを心掛けていますか?
SHiNNOSUKE
グッドメロディーありきで、自分たちの好きなサウンドを何でも入れていこうって。それは結成当初から大きく変わらないですね。
2RASH
ヒップホップやR&Bにハマってた時期もあるし、そのときどきで作りたいものがちょっとは変わるけど、いろんなジャンルが好きだし、それをミックスさせながら、常に進化しつつ新しいところを目指そうって思ってますね。
歌詞に込めている大きなテーマは?
SHiNNOSUKE
基本は、もっとより良く人生を生きるにはどうあるべきかってものが多いです。逆にパーティーチューンもありますね。もともとは、自分がこうなりたいから頑張れって鼓舞する歌が多かったんです。でも、全国でライヴをするようになって変わってきましたね。単に自分だけじゃなく、みんなにメッセージをちゃんと伝えたいって意識が高まっていったんです。
昨年1月にメンバーチェンジでドラムのUさんが加入しましたが、バンドの音も変わりましたか?
SHiNNOSUKE
それはあります。ドラムが変わることでバンドの音が全然違うものになったなって。最初、ライヴのサポートで叩いてもらったんですけど、やってみたらすげー良くて、即決でした(笑)。
今はバンドの足場がガッチリ固まった状態だと。では、新曲「ZERO SATISFACTION」の話に移りましょう。この曲は、パワフルなギターリフで押しながら抑揚を付けつつ、サビで突き抜けるエモーショナルなナンバーですね。
SHiNNOSUKE
前シングル「IN MY WORLD」は、Uが加入して新しい可能性が広がった曲だったんです。自分たちの中で“バック・トゥ・2000年代”というか、HOOBASTANKやNickelback、Jimmy Eat Worldとかの音って今改めて気持ちいいなと思ってたんですよ。
2RASH
スクリーモじゃなく、王道ロック的なカッコ良さがいいねって。そこを自分らなりにやっていったら、より新しいエモっぽいものができるんじゃないかと。
SHiNNOSUKE
そうして前シングル「IN MY WORLD」ができて、さらに進化させたものを作りたかったんです。最初にリフとキャッチーなサビができて、3人でトラックを作っていきました。その上に俺が歌メロを乗せていったんです。
2RASH
この曲でまた新しいラインができたと思います。バンド自身の成長を感じましたね。“モダン・ハイブリッド”って言葉を作って、新しいミクスチャーのかたちを見せようって。
歌詞は、暗闇から抜け出し、限界を決めず、今から行くんだという強い気持ちが込められてますね。
SHiNNOSUKE
まさに今年の自分たちの気持ちですね。メジャーデビューしてひとつひとつ夢は叶ってきてるけど、まだまだ満足感はないし、もっとストイックにやっていこうって。それと同時に、震災以降の日本の状況も踏まえてます。誰かに任せててもどうしようもない、この先どうなるんだ?って状態じゃないですか。でも、一方で無関心な人もいて、これはヤバいと思ったんです。このままだと、痛い目を見るのは自分たちだし、それが次の世代の子供たちにも響いてしまう。この曲がきっかけで、みんなが関心を持つだけでも、世の中がいい方向に向くかもしれないって希望が自然と入りましたね。
バンドの視野が、より外に向いたからこそ、こうしたメッセージが生まれたようにも感じますが。
SHiNNOSUKE
確かに、全国でライヴをするようになって、より広い視野で歌えるようになりました。やっぱり今の俺らの意思表示、メッセージを聴いてくれる人にきちんと届けたいんですよ。
2RASH
自分を含めて、満足できてない今がこの曲に表れてるなって。この曲のメッセージって、聴いてくれた人の中でより膨らんでいくものなんじゃないかなと思ってます。
さて、3月からは初の東名阪ワンマンツアーが開催されますが、意気込みを聞かせてください。
SHiNNOSUKE
ワンマンライヴなので、曲数もたくさんできるし、一番伝えたい熱量をたっぷり届けられますね。つい先日も大阪でライヴをやってきたんですけど、盛り上がりがすごくて、楽しみでしょうがないですね。
2RASH
いろんな土地へライヴに行くごとに、お客さんがどんどん増えてるのがほんとうれしいんですよね。
行く先々で、今の自分たちの伝えたいことを鳴らして、それが伝わってお客さんが増えていくのはバンドの正しい光景ですよね。しかも、自分たちの世界観をじっくり観せられるワンマンライヴはやり甲斐も高いんじゃないですか?
SHiNNOSUKE
そうですね。最近強く思うのは、ライヴで俺らが発しているものの何でもいいから受け取って帰ってほしいなって。俺らが熱やメッセージを届けて、俺らもお客さんからいろんなものをもらうギブアンドテイクの場にしたいというか。それで、みんながいい次の日を迎えられたら最高だなって。なので、今度のワンマンライヴにはぜひ来てほしいですね。
06年結成。千葉県出身。東京コンプレックスから渋谷で活動を続ける雑食系男子、SHiNNOSUKE(vo&g)、2RASH(b&cho)、TSUYOSHi(dr&cho)の3人から成るROOKiEZ is PUNK'D。10年6月に<DefSTAR RECORDS>より1stシングル「コンプリケイション」でメジャー・デビュー。
不安、苦悩、矛盾、憧れなどと言った感情をパンク/ロックをベースに、セオリーを無視したワガママなトラックに乗せて吐き出す。エモーショナルな作品達が発するメッセージは、ティーンエイジャーにストレートに突き刺さり、欲望に忠実なブチアゲ♂ソングは、年齢を問わず心を躍らせる。ハイセンスなメロディー、強さと美しさを併せ持つヴォーカル、グルーヴ感満載のビートで日本中を湧かせるルーキーの登場だ。オフィシャルHP
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