L→R 樋口 豊(Ba)、星野英彦(Gu&Key)、櫻井敦司(Vo)、ヤガミ・トール(Dr)、今井 寿(Gu)

L→R 樋口 豊(Ba)、星野英彦(Gu&Key)、櫻井敦司(Vo)、ヤガミ・トール(Dr)、今井 寿(Gu)

【BUCK-TICK】ロックンロールっぽい
曲でもいろんなタイプのノリがある

僕らの気持ちはすでに26年目に向かって

ちなみに、『夢見る宇宙』はインディーズ時代から数えて18作目のオリジナルフルアルバムなんですよね。メジャーデビューから25年という年月が経ってもなお、新たな作品を発表し続けていく、BUCK-TICKのそのモチベーションは一体どこにあるのだろうって思うんです。

樋口
僕はやっぱり、前にやったものよりもカッコ良いものを作りたいっていう気持ち? “何をしなきゃいけない”とか、“これじゃなきゃダメなんだ”とか、そういうこだわりに縛られることなく、カッコ良ければ何でもいいから、次はまたもっとカッコ良いものを作りたいっていう気持ちを常に持ってるから。そういう気持ちが、自分を前に運んでるんだと思います。
ヤガミ
個人的に言えば、ドラミングスタイルかな。細かいことを言うと、俺の叩き方とか、バスドラのペダルの踏み方って、その時期その時期で違ってきてるんですよ。要は、自分がその時期にベストだと思ってるような叩き方に変えてるんだけど。言い換えれば、それだけドラムは未だに難しい楽器だっていうことなんですよね。だから、そうやって自分のドラムプレイをこれからも追い求めていくこと? それが、次にまた何かを作っていくことへのモチベーションになってるんだと思います。
星野
作品を作っていく過程とか、レコーディングしてる時には、確かにいろいろ大変なこともあるんだけど、結果的にそれが完成してライヴとかでその曲をメンバーみんなでやるとすごく楽しいんですよね。そうすると、“あぁ~、また新しいものを作りたいな。それでみんなでライヴを楽しみたいな”って思うんです。だから、その喜びがある限り、自分は次を作り続けていくんだと思います。
今井
俺は、ただ作りたいからとか、やりたいからとかっていう気持ちでしかないですね。なぜ作るんだろうとか、何のために作るんだろうとか、そういうことはまったく考えたことないです。特にツアーとか回ってると、いろんな新しいアイデアというか、次はこういうものがやりたいなっていう欲求みたいなものが自然と出てくるから。まぁ、それは突然だったり、徐々にだったりなんだけど、結局その繰り返しで俺はここまで来てるんじゃないのかなと思ってます。
櫻井
う~ん、モチベーションっていうのは難しいですけどね。自分的にはそうですねぇ…目では見えない、自分の声だったり、歌だったり、物語だったり? もし、まだ自分にできるんであれば、そこにもっと違うものを見てみたいっていう気持ち。それが次を作らせてるような気がします。

そんなBUCK-TICKが届けてくれたアルバム『夢見る宇宙』ですが、ファンの人たちやリスナーにはどんなふうに受け止めてもらいたいと思っていますか?

樋口
これは確かに25周年イヤーに制作したアルバムなんだけど、僕らの気持ちはすでに26年目に向かってるんでね。そういう意味で、『夢見る宇宙』は次へのスタートを切る感じのアルバムでもあるんですよ。BUCK-TICKはこれから、まだまだやり続けるぞっていうね。だからみんなにも、そんな僕らの意気込みみたいなものをしっかり感じ取ってもらえたらなって思います。
ヤガミ
自分でも会心の作品ができたなと思ってるし。自信を持ってお送りするので、ぜひたくさんの人たちに楽しんで聴いていただけたらなと思ってます。
星野
で、アルバム聴いて楽しんでくれたら、ライヴにも足を運んでほしい。そうすれば、さらに楽しんでもらえるはず。9月22日、23日の『BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE』の後には、10月から全国ツアーも控えてるんで。待ってます!(笑)
今井
個人的には、“また新しいものができた!”っていう思いがすごくあるので。そのへんを…というか、とにかく新しい今のBUCK-TICKを楽しんでもらえるといいし、絶対に楽しんでもらえると思ってます。
櫻井
『夢見る宇宙』を聴いた人が、どれか1曲でもいいから鳥肌が立ったりとか、心拍数が上がったりして…そんなふうに聴いた人の何かを乱せたらいいですね。みんなを“乱れちゃった!”っていうふうにできたらね。脈拍が乱れたりとか、訳も分からず神経が逆立ったりとか。で、それを感動っていうかたちで与えることができたら幸せです。
『夢見る宇宙』2012年12月19日発売Lingua Sounda
    • 【初回限定盤(DVD 付)】
    • TKCA-73811 3990円
    • 【通常盤】
    • TKCA-73815 3000円
BUCK-TICK プロフィール

バクチク:1987年にメジャーデビューを果たし、以降メンバーチェンジすることなく、日本のロックシーンの第一線で活躍し続ける。不動であり孤高であるその姿は、後続するアーティスト達にも多大な影響を及ぼしてきた。89年にリリースされた3rdアルバム『TABOO』でチャート第一位を獲得、デビュー後わずか2年の間に日本武道館、東京ドームと席巻し、名実共にトップアーティストの仲間入りを果たす。その後も独特なポップセンスとダークな世界観を深く掘り下げていく一方で常にその時代の先鋭的な要素を積極的に取り入れ、まさにBUCK-TICKでしか成し得ない独自の音楽性を提示しながらも、今なお進化し続けている。BUCK-TICK オフィシャルHP
Lingua Sounda LABEL SITE
BUCK-TICK オフィシャルYouTubeチャンネル
BUCK-TICK 35周年ティザーサイト

OKMusic編集部

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