【GOING UNDER GROUND】『new singl
e release記念ワンマンLIVE「the ba
nd」』2016年7月20日 at 新代田FEVE
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撮影:結城さやか/取材:石田博嗣

 5月に発表した約4年振りの全国流通ニューシングル「the band」のリリース記念ワンマン。メンバーが3人となり、紆余曲折を経ての再スタートとも言える本公演は、「the band」の歌詞に《歌うのに理由などいらないぜ》というフレーズがあるのだが、まさにそれを体現するようなライヴだったーー。

 3曲目が終わったところで、“これはあかんぞ”と嬉しそうな苦笑いを浮かべる松本素生(Vo&Gu)。会場のあまりの熱気と湿度で石原 聡(Ba)も汗だくで、 ステージには靄がかかっている。2016年初のワンマンということもあり、そのセットリストはファン垂涎のナンバーが目白押し。先述の「the band」で幕を開けると、メジャーデビュー曲「グラフティー」、そのカップリング曲「凛」が続き、すでにこの時点で観客のテンションは尋常ではなかった。もちろん、ライヴはここからさらに熱量を上げていく。「ダイアリー」で大合唱を誘い、「ランブル」の染み入るメロディーが聴く者の胸を震わせ、中澤寛規(Gu)が歌うパワフルでポップな「ショート バケイション」がフロアーを何度も爆発させた。松本がMCで“客を楽しませるのではなく、自分が楽しむことだけを考えている”と言っていたが、その光景からはメンバーがバンドを思いっ切り楽しんでいることが見て取れ、それが音にも表れている。それこそ“ロックって楽しいでしょ? バンドって楽しいぜ”という声が聞こえてきそうなほどだ。そして、それに観客も全力で呼応。一体感は作り上げるものではなく、生まれるものだと実感した。8月に発売が予定されているニューアルバム『Out Of Blue』の楽曲も披露し、しっかりと“次”を提示して幕を下ろした本公演。ここから再びゴーイングが動き出す!

セットリスト

  1. the band
  2. グラフティー
  3. My Treasure
  4. ダイアリー
  5. Driffting Drive
  6. スパイス
  7. 口笛どろぼう
  8. ランブル
  9. センチメント・エキスプレス
  10. ショート バケイション
  11. RAW LIFE
  12. TWISTER
  13. ハートビート
  14. Teenage Last
  15. <ENCORE>
  16. 天国の口、終わりの楽園
  17. トワイライト
GOING UNDER GROUND プロフィール

ゴーイング・アンダー・グラウンド:中学1年生の時にTHE BLUE HEARTSに憧れ、幼馴染み同士で母体となるバンドを結成。1998年にミニアルバム『Cello』でインディーズデビューし、2001年にはシングル「グラフティー」でメジャー進出。09年に伊藤洋一(Key)が、15年に河野丈洋(Dr)が脱退したものの、3人でバンド活動を再始動させ、16年8月にアルバム『Out Of Blue』を発表した。GOING UNDER GROUND オフィシャルHP

OKMusic編集部

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