【moumoon】幸せな気持ちが広がって
いってほしい
人気ファッション雑貨ブランド『モノコムサ』とのコラボレーション第二弾は、イルミネーションで活気づく街並にぴったりの王道クリスマスソング! 誰もがワクワク、ドキドキ、浮き足立つ今の季節に映えるシングルをYUKA(Vo)に訊いた。
取材:ジャガー
『モノコムサ』とのコラボシングルはこれで2作目ですが、今回はどういうところから作り始めたのですか?
まだ“my Secret Santa”というキャラクターが出来上がっていない、かなり早い段階から歌詞をいただいて。前回同様にとしおちゃんが歌詞を書いているので、moumoonは曲を付けて歌わせてもらうっていう、いつもとは違うことをやらせていただいてるんですけど、その歌詞に合わせて、クリスマスソングだし豪華というか、可愛らしく。コムサ自体が大人から子供まで愛されているので、それに沿えるような楽しい曲を作りました。
今おっしゃったクリスマスソングというのは、もともとのテーマとしてあったのですか?
そうですね。“ザ・クリスマス!にしましょう”っていう話になり、私たちにとっては初めてのクリスマスソングを作りました。
イルミネーションで街が華やかになっていくのと同じぐらい、テンションの高い楽曲ですよね。
PVの映像も可愛らしくて。しかし、実は歌詞だけに注目してみると深い意味が隠されていますよね。“my Secret Santa”の正体は、離れて生活する父親という。
最初に読ませていただいた時に、ただハッピーな曲ではなく、いろんな意味が込められているんだなっていうのを感じました。それはDVDの映像でもかなり忠実に再現されていますよね。聴いてるだけではそんなふうに想像すらしないけど、実際にCDを手にとった人が歌詞を読んでドキッとさせられたり、トリックみたいなものがちゃんと詰められた作品で。すごく素敵なコラボレーションができたなと思います。
声の雰囲気も、moumoonだけで作る曲とは違いますよね。
最初は大人っぽい歌い方とか、いろいろ試してみたんですけど、第一弾の時に登場したイチゴちゃんの雰囲気みたいな、ああいうのがいいなと思って。小さな子供がだんだん大人になっていくっていうストーリーになっていたから、そういうのを意識して歌いました。曲ができてから次は映像にバトンタッチしていく手法だったので、どんな世界観になるんだろうって出来上がるまですごく楽しみでした。
前回は、山で動物たちが仲良く踊っているシーンが印象的でした。
そうそう! 曲を付けて、歌声を乗せてみて、映像を付けてって本当に面白い流れですよね。毎回勉強できますし。自分だったら使わない言い回しや言葉が入っていたりするので、歌い方もむちゃくちゃ明るくしようとか。
特に気に入ってるフレーズはありますか?
《ありがとうお母さん》の後に、《ありがとうサンタさん》っていうのがあるんですけど、そのサンタさんにはちゃんと“お父さん”って意味が込められているので素敵だなって。でも、ちょっと切ない部分ですよね。そういう心情を大事にして歌いつつ、だけど口ずさみやすくするために《シークレットサンタ》のところをリフレインするようなメロディーにしました。
子供は意外に周りを見てるんでしょうね。きっと毎日会いたい気持ちも持ってるんだけど、年に一度のクリスマスをすごく待ちわびているのが健気だなと。この曲を聴いていると、誰にとっても幸せな日としてクリスマスがあるように思います。
ひとつのストーリーがちゃんとあるんだけど、聴いた人それぞれのストーリーも生まれると思うんですよ。シークレットサンタがプレゼントに置いていったくまのぬいぐるみが、モノコムサの店頭に並んでいるんですけど、すごくかわいらしくて。自分もシークレットサンタになって、プレゼントしたくなりました。そういうふうにどんどん幸せな気持ちが広がっていってほしいな。
ちなみに、YUKAさんのクリスマスの思い出は?
去年は恵比寿LIQUIDROOMでライヴをさせていただいたので、ファンのみんなとライヴで一緒に過ごせたっていうのは嬉しかったですね。しかも、弦楽四重奏にギターという趣向を凝らした内容だったので、独特の雰囲気になりました。あとは、中学生ぐらいの時はクリスマスをディズニーで過ごすのが憧れでしたね(笑)
会場にいたお客さんの雰囲気もいつもとは違って。
確かにそうですね。カップルで来てくださった方たちも多かったように思います。
ゆったり流れていくようなライヴもいいですね。
今年はクリスマス当日ではないけど、ビルボードでのライヴが決まっているので、それをクリスマスライヴとしてできればいいなと。聖夜のライヴはゆったり聴けるっていうのがいいですよね。染みるなぁっていうのが理想です。
「my Secret Santa」の主人公ぐらいの年頃は、どういうふうに過ごしていました?
ツリーとか飾ってましたね。そんなに大きなものではないですけど、私たちも小さかったからツリーが大きく見えてたなぁ。海外にいた時はかなり盛大にお祝いしましたよ。クッキーを作って、上にお砂糖を付けるのとか、自分たちで作って塗って、乾燥させて。そのクッキーを飾ったりもして、すごく楽しかったですね。
素敵な思い出ですね。そういう楽しい場面に流れていると、いっそう心弾むのではないでしょうか。
そうだと嬉しいです。イントロが流れてくるだけで、クリスマスを感じられて“キターッ!”ってはしゃいじゃうような(笑)
レコーディングも何だか楽しそうで(笑)。
そうですね。“これやっていい?”って柾くんに聞いて、いいよって言われたら鈴を“いきまーす! シャン”って鳴らして。でも、楽しいから何回も“もう1回! シャン”ってやっちゃいました(笑)
コラボでしかできない音作りですよね。
ここまで王道のクリスマスソングを振り切って作ることができたのも、コムサさんのブランドイメージがあったからだし、こういう機会じゃないとなかなかできなかったですね。イメージでしかお話できないですけど、moumoonだけでクリスマスソングを作るとなると独特の感じがあるだろうし。コラボの時に出てくる不思議な化学反応が私たちの違った一面を引き出してくれたんだと思います。だから、クリスマスシーズンにはライヴで歌っていきたいし、ちゃんとコムサさんがキャラクターに込めた思いをしっかり音で伝えていくのが私たちの役目だと思ってるんで届けていきたいです。こういうメッセージ性の強いものは特にそう思います。
ヴォーカル YUKAとギター柾昊佑(まさきこうすけ)によるユニットで2005年結成。
フランス語の『mou(やわらかい)』と、英語の『moon(月)』をかけあわせて作った“やわらかい月”という意味の造語。
YUKAの柔らかく暖かな、それでいて鋭くエッジのきいた歌声と、柾が創造する印象的なメロディーが絶妙にマッチし、繊細且つ大胆なアレンジが施された楽曲が聴き手を柔らかく包み込む。
2006年7月に限定シングル「Flowers/pride」でデビュー。2007年8月ミニ・アルバム「love me?」でavex traxよりメジャーデビュー。
同年12月にリリースした1stシングル「Do you remember?」がラジオ、衛星波21局でパワープレイを獲得する。
2008年7月、自身初となるのワンマンライヴ(原宿ASTRO HALL)を行いチケットSOLDOUTとなる。同年12月(渋谷duo music exchange)、2009年5月(赤坂BLITZ)に行われたワンマンライヴでは両公演共にチケットが即日完売となる大盛況ぶりを見せた。
同年7月には通算5枚目となるシングル「On the right」のリリースが決定、10月には日比谷野外音楽堂でのワンマンライヴを行う。オフィシャルHP
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