L→R YUKA(Vo)、KOUSUKE MASAKI(Gu)

L→R YUKA(Vo)、KOUSUKE MASAKI(Gu)

【moumoon】このうたをうたいながら
、生きてゆこう

寒い冬を温かく包み込んでくれる珠玉のバラードが誕生した。moumoonのふたりがずっと歌いたかった思いが素直にあふれ出た同曲を語ってもらう!
取材:ジャガー

「Chu Chu」等のポップでかわいらしい楽曲が続いてきて、今回の「うたをうたおう」は久し振りのミディアムナンバーですね。

YUKA
ずっとこんな曲を歌いたかったんです。嬉しくて、だけどちょっと心配で…それでも前に進みたくて。この曲が生まれてくれて、本当に良かったです。もともと、今回のリリースする曲はバラードだとふたりとも決めていて。たくさん作ったデモの中の一曲なのですが、この曲の楽器を録った時、その力強さに気付きました。
MASAKI
デビュー当時はバラード曲のリリースが多かったので、その頃の気持ちに立ち返って、この時期にバラードを出したかったんです。

では、「うたをうたおう」はいつ頃作った曲になるのですか?

YUKA
今年の秋から冬にかけての時期ですね。moumoonの中で一番新しい曲になります。
MASAKI
実際に曲が完成したのはスタジオでリズムを録音する数十分前で、ギリギリまで考えてましたね。最初に楽器を録音したのは8月の終わり頃で、そこから全体を広げていきました。

この曲を聴いていると、目の前に広がっていた霧が晴れていくような明るさを感じることができたのですが、どんな曲を目指して制作に挑まれましたか?

YUKA
“このうたをうたいながら、生きてゆこう”と改めて思えた曲なんです。だから、まっすぐで、温かくて、力強い気持ちになれるような曲にしたかった。
MASAKI
しっかりしたメロディーがあって、どこか強い部分がある曲にしたいと思っていました。

装飾をしなくても、聴いた人の気持ちを豊かにしてくれる曲で、逆にこのシンプルさが言葉や音のひとつひとつに説得力を持たせているように感じます。

YUKA
本当に細かいところまで歌が聴こえるミックスにしていただきました。楽器のひとつひとつが喋ってるみたいに優しくて強い。それに影響されて、歌がいつもよりもどっしりとした質感になっていますね。
MASAKI
これまでやってきた中で、YUKAちゃんの言葉と声が入れば特にシンプルな曲であっても、必ず良い曲になるって信じて作っています。そして「うたをうたおう」は、この歌詞とエレキギターの音があれば、他に楽器は必要ないと感じることができた楽曲だったので、今回はストリングスやシンセはあえて使いませんでした。

歌詞からは自分の中で絶対的に信じられるものがあって、どんな状況でも歩みを止めない意志の強さを感じますが、《間違うことはあっても わたしが信じた 道を 進めているかな 後悔は無いかな 最後まで》だけは印象が違いました。ここだけ自分自身の心に訴えかけていて人間の脆さを書かれてる気がしたのですが、今作の歌詞はどのような思いで書かれたのでしょうか?

YUKA
ここ最近は、心地良くイマジネーションの世界で遊んでいるような歌詞を書くことが多かったのですが、この曲に関してはそれとは違っていて、自分と自分がいる世界と向き合うきっかけとなりました。何を書いても“これって本当かな?”って分からなくなって、何度も書き直して、やっと納得がいったんです。
MASAKI
何度も書き直していたのを知っているので、自分と向き合ってそれを言葉にすることはすごく難しかったんだと思います。

2曲目の「マカロン」では一転して、すごくかわいらしいナンバーになりましたね。

YUKA
甘いんだけど、辛さもある。ちょっぴり冷めているところが見え隠れする楽天家の女の子をイメージして作りました。
MASAKI
ピリッとスパイスが効きつつ、でも甘さのある曲にしたいなと。

間奏部分での浮遊感ある歌声やギター音が印象的だったのですが、おふたりが気に入ってるポイントはありますか?

YUKA
サビの部分の気持ち良さが私は大好きです。ちょっとアナログな感じがふわふわとした気持ちにさせてくれます。
MASAKI
僕はAメロの不思議な感じと、Bメロに入った時のキリっとした部分に切り替わるところのギャップが、夢から現実に変わるようで気に入ってます。

通常盤に収録されている「Chu Chu」のライヴバージョンは、すごく新鮮なアレンジになっていて聴き応えがありました。改めてライヴバージョンを聴いた時の感想を教えてください。

YUKA
この音源は2011年9月に行なわれた『FULLMOON LIVE SPECIAL 2011 中秋の名月』の後半でやった曲なので、テンションが高いんです。みんなの手拍子と一緒で、ステージにいる私がすごく楽しそうでした(笑)。
MASAKI
初めてmoumoonのライヴをやった2005年の頃を思い出すと、考えられないほどYUKAちゃんのテンションが高いです。良い意味で、お客さんも僕らも同じような気持ちでライヴを楽しめているんじゃないかなと思います。

決意新たに気持ちをもっと開放できたシングルになったのではないかと思うのですが、moumoonは今、どんな状態ですか?

YUKA
楽しむことに能動的です。聴いてくれる人を気持ち良い感覚で包みたい。今しかできないことをたくさんやりたいです。
MASAKI
もっと“走るぞー”って感じです。このシングルに続き、クリスマスライヴ、来年のホールツアーへと続きます。もっともっとみなさんにmoumoonの音楽、演奏、エネルギーを感じてもらえたらと願っています。ぜひライヴを観に来てください!
moumoon プロフィール

ヴォーカル YUKAとギター柾昊佑(まさきこうすけ)によるユニットで2005年結成。
フランス語の『mou(やわらかい)』と、英語の『moon(月)』をかけあわせて作った“やわらかい月”という意味の造語。
YUKAの柔らかく暖かな、それでいて鋭くエッジのきいた歌声と、柾が創造する印象的なメロディーが絶妙にマッチし、繊細且つ大胆なアレンジが施された楽曲が聴き手を柔らかく包み込む。

2006年7月に限定シングル「Flowers/pride」でデビュー。2007年8月ミニ・アルバム「love me?」でavex traxよりメジャーデビュー。
同年12月にリリースした1stシングル「Do you remember?」がラジオ、衛星波21局でパワープレイを獲得する。
2008年7月、自身初となるのワンマンライヴ(原宿ASTRO HALL)を行いチケットSOLDOUTとなる。同年12月(渋谷duo music exchange)、2009年5月(赤坂BLITZ)に行われたワンマンライヴでは両公演共にチケットが即日完売となる大盛況ぶりを見せた。
同年7月には通算5枚目となるシングル「On the right」のリリースが決定、10月には日比谷野外音楽堂でのワンマンライヴを行う。オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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