L→R 片桐舞子(Vo) 、河井純一a.k.a NAUGHTY BO-Z (Produce&Composer)

L→R 片桐舞子(Vo) 、河井純一a.k.a NAUGHTY BO-Z (Produce&Composer)

【MAY'S】自分たちがいいと思ってい
るものが一番いい

結成10周年のアニバーサリーを締め括るのは、これまでの集大成とも言えるベストアルバム『BEST 2005-2013』。同作品を通してMAY'Sの“軌跡”であり、“現在”を語ってもらった。
取材:石田博嗣

集大成とも言えるベストアルバム『BEST 2005-2013』 が発表されたわけですが、最初から10年分のMAY'S を詰め込んだものにしようと?

舞子
そうですね。かたちとしては初めてのベストアルバムなので、できればインディーズの頃からの全ての楽曲のベストにしたいってことで、初回盤に付いているDISC 2にはインディーズの曲も入れたベストなセレクトで作らせてもらいました。

DISC1にはメジャーデビュー曲「My Everything」から最新配信シングル「ダイヤモンド」までのヒットシングルやアルバムの主要曲が収録されているわけですが、まず自分たちで聴いてみていかがでしたか?

舞子
リリースした順に収録されているので、1 曲目から“あぁ、こんなことがあったな”ってしみじみと(笑)。とにかくライヴをコンスタントにやっていたので、リリースした時のライヴの印象だったりとかを思い出しますね。
河井
特に最初の2年はかなりハードで、リリースも3カ月に1枚っていうペースだったし、全国にもいろいろ行かせてもらったりしたので、その時のことが思い出されますね。あと、オールシングルスってことでパワーがあるなって。全力投球の17曲! みたいな(笑)。でも、ライヴで過去曲をやることが多いので、懐かしいっていう感覚はあまりないですね。

DISC1で印象深い曲となると?

河井
挑戦っていう部分では三味線とコラボした2ndシングルの「Daydream」ですね。作家として和楽器を扱うことが初めてだったし…生で三味線を演奏するのを見ることすら初めてなぐらいだったのに楽曲に取り入れたので、僕自身の成長にすごくなりました。
舞子
私は「SKY」ですね。もともとは『Cruising』というアルバムのインタールード的な役割で、L.A.でマスタリングをする前日とかに“街中で録ったものをそのまま入れよう!”ってことになって、急遽その場でメロディーも歌詞も即席で作ってアカペラで歌ったものだったんですね。それをツアーバージョンに進化させて…震災があったので、自分たちからのメッセージということで進化させて歌ったんですけど、今度は私が喉の手術をすることになって自分への応援の意味を込めた曲としてかたちにして前アルバム『Smiling』に収録したので思い入れが強いですね。

「SKY」はこれからのMAY'Sの代表曲になっていくであろう曲ですしね。そんなシングル曲中心のDISC1に対して、 DISC2はメンバーセレクトなのですが。

舞子
インディーズの曲も大事にしている…ライヴでも歌っていたりするので、2005年からのセレクトにしたいと思っていて。で、アルバムやカップリングからのセレクトに関しては、去年にファンクラブで楽曲総選挙をやりまして(笑)…人気の高い曲をライヴでやるっていうものだったんですけど、そういうファンのみんなの声も反映されています。表立ってはいないけど、MAY'Sの活動の中で大事な曲が収録されているので聴き応えがあると思うし、DISC1と同じぐらい楽しめる内容になっているので、代表曲しか知らない人にもたっぷりと聴き込んでもらいたいですね。
河井
4曲目ぐらいまでって最近ファンになった人とか知らない人も多いと思うので、そういう意味でもインディーズの頃の代表曲は知っておいてもらいたいと思って収録しましたね。あと、ライヴの定番曲も多いですね、このDISC2は。

このベストアルバムで10周年を締め括るわけですが、これまで10年やってきて、何を一番思いますか?

河井
制作の仕方とか含めて、あんまり変わってないなって(笑)。今も外部の人とかを入れずに最初から最後までふたりで作っているし…それこそインディーズの頃って自分の部屋でマイクを立てて録ったりしてたんですけど、実は去年ぐらいから自宅で録ってたりするし。最近、また戻ってきた感じしない?
舞子
インディーズの頃にね。分かる気がする(笑)。『Smiling』はほぼ自宅でレコーディングしましたからね。
河井
なんか、一周した感があるよね(笑)。ふたりで一緒に移動していたりすると、車で移動する時とか洋楽をかけるんですけど、昔好きだったものを聴いて“やっぱり、これいいよね”って話したり…この間も舞子がドリカムのライヴを観に行って、あまりにも感動したからって終わってすぐに僕に電話してきて、“やっぱり、これだと思った”って(笑)。そういうのって大事だと思うんですよ。メジャーで5 年間活動してきて、ものすごくたくさんのスパイスを受けてきたし、いろんな引き出しが増えたんですけど、5 年経って最初の頃の感覚が思い出せる…それがベストを出したタイミングでっていうのもいいですね。結果、作る曲とかも一周した感があるし。余計なことを考えなくなったというか、自分たちがいいと思っているものが一番いいっていうか。きっとまたいろいろ手を出すと思うんですけど、また戻るんでしょうね(笑)。
舞子
今って10年前には想像していなかった景色が見れているし、10年後には今は想像していなかった景色が見れていたりするんだろうなって思うんで、10年間やってきたことによりも、ここから先への興味がすごく強いですね。

あと、このベストアルバムと同発でライヴDVD『MAY'S Live Tour 2012"Smiling"』も出るんですよね。

舞子
はい。『Smiling』というアルバムのコンセプトってタイトル通りに“一緒に笑顔になる”っていうものだったから、私の復帰ツアーでもあったので“ただいま” “おかえり”って感じでファンのみんなとMAY'Sの絆を確認し合えたツアーだったから、すごくハッピー感が出ているライヴDVDになっていると思います。
河井
ドキュメントがかなり面白いことになってます(笑)。おまけとかじゃなくて、ロケ的な映像も2本あるし…。
舞子
ドキュメントに関しては面白さ重視で編集しているし、気合いも入ってます(笑)。ぜひ、こちらも観てもらいたいですね。
『MAY’S Live Tour 2012 “Smiling”』
    • 『MAY’S Live Tour 2012 “Smiling”』
    • KIBM-344
    • 2013.02.13
    • 3990円
    • 通常盤
    • KICS-1842
    • 1995円
    • 『BEST 2005-2013』
    • 初回盤(2CD+DVD)
    • KICS-91842~3
    • 2013.02.13
    • 3800円
MAY'S プロフィール

メイズ:ヴォーカルの片桐舞子とトラックメイカーの河井純一によるユニット。2005年、インディーズでミニアルバム『Drawing』をリリース。キャッチーな楽曲が支持を受け、08年にメジャーデビュー。数々のアーティストとのコラボをはじめ、それぞれのソロ活動など幅広く活動を行なっている。MAY'S オフィシャルHP
MAY'S オフィシャルFacebook
MAY'S オフィシャルTwitter
MAY'S オフィシャブログ

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着