【アルディアス】『Aldious Japan T
our 2015~2016』2016年9月24日 at
豊洲PIT

撮影:DAISUKE HONDA/取材:土内 昇

 新ドラマーにMarinaを迎え、自身が設立したレーベルの第一弾アルバムとしてリリースされた『Radiant A』。取り巻く環境が変わっただけでもバンドは変化するが、アルバムを制作し、それを携えてツアーを行なうことで進化/深化することの大きさを改めて実感した。

 ツアーファイナルとなる豊洲PITは彼女たちにとって過去最大規模のキャパシティーだったわけだが、のっけから頭を振り乱してプレイし、竿隊も前に出て観客を煽り、一気に場内をヒートアップさせる。そのステージングは堂々としていて、とにかく圧巻だ。Re:NO(Vo)のウエットな歌声が聴衆を魅了すると、Yoshi(Gu)とトキ(Gu)の華麗なユニゾンが高揚感を高め、サワ(Ba)とMarinaが繰り出す重厚なグルーブがテンションを蹴り上げる。…とこれだけなら、今までアルディアスと変わりない。ツアー最終公演ということで『Radiant A』の楽曲たちが育ち、歌謡曲的なムードを持った「胡蝶ノ夢」がライヴでもフックとなり、スリリングな「Re:fire」やパーティーチューン「die for you」が強烈な起爆剤となっていたのが印象的だった。また、同アルバムが持っていたバリエーションがRe:NOの歌に多彩な表情を付け、今まで以上に表現力が高まっていたのも特筆すべきところだろう。『Radiant A』というアルバムがバンドにもたらした成長が、ツアーによってさらに加速し、その勢いがニューシングル「Female Warrior」にも引き継がれ、バンドがネクストステージに入ったことを証明していたとも言える。つまり、彼女たちは新たな成長過程にあるということだ。新作のことも含め、次のアクションがどういうものになるのかが楽しみになるツアーファイナルだった。

セットリスト

  1. THE END
  2. Moment
  3. Eternal Delusion
  4. シャンデリア
  5. Ground Angel
  6. 胡蝶ノ夢
  7. Sweet Temptation
  8. Promise
  9. Instrumental
  10. Re:fire
  11. Dominator
  12. Misty Moon
  13. Female Warrior
  14. 夜桜
  15. die for you
  16. Dearly
  17. <ENCORE1>
  18. Believe Myself
  19. STEP
  20. <ENCORE2>
  21. Ultimate Melodious
Aldious プロフィール

アルディアス:2008年に大阪で結成。ガールズメタル界の頂点に立つ5人組。“Ultimate Melodious(究極の旋律)”からの造語だというバンド名が示す通り、アグレッシブな演奏とメロディアスな楽曲が魅力。激しいパフォーマンスと一体感のあるライヴにも定評があり、17年は『Summer Sonic Shanghai 2017』や、2年連続となる『LOUD PARK 17』にも出演を果たした他、初の海外ライヴと全国47全国都道府県ワンマンツアーを敢行!Aldious オフィシャルHP

アルディアス プロフィール

アルディアス:2008年に大阪で結成。ガールズメタル界の頂点に立つ5人組。“Ultimate Melodious(究極の旋律)”からの造語だというバンド名が示す通り、アグレッシブな演奏とメロディアスな楽曲が魅力。激しいパフォーマンスと一体感のあるライヴにも定評がある。アルディアス オフィシャルHP

OKMusic編集部

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