L→R 小泉貴裕(Dr)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu&Cho)、飯田祐馬(Ba)

L→R 小泉貴裕(Dr)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu&Cho)、飯田祐馬(Ba)

【KANA-BOON】100パーセント唯一無二
! 衝撃のメジャーデビュー作!

精力的なライヴ活動を重ね、着実にファンを増大させてきたKANA-BOONが、ついにメジャーデビューする。個性的なモチーフを用いたソングライティング、絶妙なアレンジで彩ったサウンドに要注目!
取材:田中 大

「盛者必衰の理、お断り」は、ライヴではもうやっていますよね?

谷口
そうですね。今年の頭くらいからです。もともと僕らが気に入っている曲ですし、これがメジャーでの1曲目で良かったなと思っています。

サウンドも歌詞もタイトルも個性的ですよね。

谷口
セッションみたいな感じで作っていって、こうなりました。
飯田
“ここでこうしたろ!”って考えながら煮詰めた感じじゃなく
て、気づいたらこうなっていましたね。
小泉
自然な流れでした。いろいろなリズムが入っている曲ですけど。4つ打ちや3拍子も入っていたり、ドラムとしても面白いアレンジができたと思います。

ギターは単音のフレーズがカッコ良いです。

古賀
分かりやすくて、真似しやすくなるようなフレーズが僕のルーツなので、この曲もそういう部分が出ています。和風な歌舞伎っぽい雰囲気のリフを弾いてみたりしています。

歌詞は時間の経過とともに壊れてしまいがちな人間関係への想いを描いていますけど、『平家物語』と『寿限無(じゅげむ)』の引用のインパクトがすごいです(笑)。

谷口
ありがとうございます(笑)。人との関係性だけじゃなくて、流行り廃りの激しい世の中へのメッセージとかも込められた曲になったと思います。

この歌詞って、画期的なサンプリングですよ。

谷口
なるほど。サンプリングって言えばいいんですね(笑)。サビのメロディーと歌詞が最初の段階からできていて。《きりないないからええよもう》とかの和な感じがあったので、こういうものになっていったんです。僕が知っている和のものって『平家物語』と『寿限無』くらいだから、入れてみたんですけど(笑)。調べて丸ごと当てハメてみたら、語感も意味的なものもすごくハマったんですよ。
飯田
偶然やったのか!(笑)
谷口
“計算通りです!”と言った方がいい?(笑) たまたま“面白いことをやってみたい”っていうのがあったんですけど、それが上手くいきました。またこういうのが生まれれば、やってみるのもいいかもしれないですね。

カップリングの「かけぬけて」と「ハッピーエンド」に関しては、どういう想いがあります?

谷口
「盛者必衰の理、お断り」を僕らにしかできない曲と言ってもらえるのも嬉しいですけど、「かけぬけて」とかは本来の僕らが出ていると思います。メッセージを発信するというのができている曲ですね。

「かけぬけて」は諦めずに前へ進む気持ちを描いていますが、自分たちへのメッセージでもあるんじゃないですか?

谷口
そうですね。でも、僕らは諦めるチャンスというか、諦めるポイントがどこにもなかったんですけど。“やる”っていう選択肢しかなかったな?
小泉
うん。
飯田
でも、古賀さんとの解散する宣言詐欺事件があった(笑)。
谷口
あぁ、そうか(笑)。

解散する宣言詐欺?

古賀
僕が騙まされたんです(笑)。鮪が別のバンドでベースをやってたんですけど、そのバンドにインディーズレーベルから声がかかったっていう話をされて。それで“僕はKANA-BOONを辞めます!”ってメンバーの前で言ったんです。“待ってよ!”ってことになったんですけど、“KANA-BOON本気でやる気あるんか?”って訊かれて。僕らにカマをかけてたんですよ。それに僕はまんまと引っ掛かったんですよね。そこから僕の本腰が入りました。
谷口
高校を出てちょっと経った時期ですね。サポートでやってたもうひとつのバンドとKANA-BOONを比べて、もどかしさがちょっとあったんです。あれって、俺以外にとってはバンドの危機やったってこと?
飯田
そういうことやな。“じゃあ、解散しよう”ってなったら終わりだったわけやから。
谷口
もしそうなってたら、俺がパニックやな(笑)。
小泉
僕は“やる!”って即答でしたけど、古賀はじっくり考えていましたね。
古賀
鮪は中2の時から“音楽で飯が食いたい”って言っていたから、ちゃんと考えて答えたかったんです。
飯田
そんなことがあった直後に僕は加入したんですけど、古賀さんのモチベーションがすごく高かったですよ。僕も刺激されて、“頑張ろう!”ってなりました(笑)。

いい話じゃないですか(笑)。ところで、10月にはアルバムが出るみたいですが、何か予告できることはあります?

谷口
アルバム、超いいですよ。
古賀
むちゃくちゃいいです!
小泉
ほんと、そうやな。
飯田
欲しい(笑)。
谷口
そう! 早く自分でも欲しい。こうやって夢が叶っていくのは嬉しいし、“案外夢っていうのは叶うんですよ”っていうのを知らしめたいです。
飯田
楽器を持たないと他の人以上に何もできない僕らも、こうしてアルバムを出せるんです。バイトをサボってライヴハウスへ行って怒られまくっていた僕らですけど(笑)。

(笑)。今後のバンドとしての目標は?

小泉
えーと…世の中で一番売れたいです。
古賀
マイケル・ジャクソンより?
飯田
どういう比較やねん!(笑)
谷口
でも、“好きなバンド何?”っていう質問で、一番名前が返ってくるようなバンドになりたいと思います。
「盛者必衰の理、お断り」2013年09月25日発売Ki/oon Music
    • 初回生産限定盤(DVD付)
    • KSCL-2303 ~4 1575円
    • 通常盤
    • KSCL-2305 1223円
KANA-BOON プロフィール

カナブーン:大阪・堺出身のロックバンド。2012年に開催された『キューン20イヤーズオーディション』にて4,000組の応募者の中から見事優勝し、13年9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。14年8月には地元大阪で野外凱旋ライヴを行ない、デビューから1年足らずでありながら16,000人超を動員。15年には大阪城ホールと日本武道館での単独公演を、16年には初の海外公演を含む全21公演の全国ツアーを敢行し大成功を収めた。そして、18年にメジャーデビュー5周年を迎え、5シーズンにわたる5リリース・5イベントを企画し、現在遂行中!KANA-BOON オフィシャルHP

OKMusic編集部

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