【たんこぶちん】楽しそうなお客さん
を見る時が私のシアワセ
今年はメジャーデビューも果たし、夏フェスも経験した、たんこぶちんの2ndシングルは「シアワセタランチュラ」。MADOKA(Vo&Gu)に新作の話を訊いた。
取材:山村哲也
7月にシングル「ドレミFUN LIFE」でデビューした、佐賀県唐津市の高校3年生5人組ガールズバンド、たんこぶちん。2ndシングルのタイトルは「シアワセタランチュラ」。前作は自分たちのバンド活動を歌ったような、等身大のポップナンバーだったが、今作は満たされない隙間を歌に込めて発散するロック色の強い楽曲に仕上がっている。
MADOKA
レコーディングは5月、6月くらいで行ないました。「シアワセタランチュラ」はキメが多いので、メンバーで集まって何度も練習したんですけど、その結果ノリノリで演奏できたと思います。レコーディング中に丁度、ベースのNODOKAとドラムのHONOKA(ふたりは双子の姉妹)の誕生日の時期だったので、ふたりの似顔絵ケーキでサプライズをしたりしました。
サビ頭から始まり、途中メンバーの掛け声も入るとても覚えやすくライヴ映えしそうな同ナンバーは、前作収録曲「バビロン」の大塚利恵(作詞)&鎌田雅人(作・編曲)による作品。
MADOKA
最初に聴いた時は歌詞が変わっている曲だなぁと思いました。デモには“イエーイ!”って掛け声が入っていたんですけど、メンバーで話していた時、体育祭の綱引きでスターターピストルの合図で“ヤー!”と掛け声をかけてしゃがむ話になって。私のシアワセは、ライヴでお客さんが楽しそうにしているのをステージから見た時なんですけど、ライヴの時にお客さんにも“ヤー!”って一緒に言って楽しんでほしいなって気持ちで“ヤー!”にしました。この曲は私とNODOKA、キーボードCHIHARUの3人でハモリをしているところがあったり、YURIのギターソロやCHIHARUのキーボードソロとか、メンバーそれぞれ見せどころがあるので、そこも聴いてほしいですね。
今回のシングルにはあと2曲「TABOO」と、インディーズ時代の楽曲「ヒカリ」がリアレンジされて収録されている。
MADOKA
「TABOO」はメンバー全員が好きなカッコ良い曲調で、間奏のキメ部分もライヴをイメージできて、すごく楽しく演奏できました。ヴォーカルの部分では、最後のシャウトっぽく伸ばすところの前までサビが2回続くので、歌うのが少し苦しかったですね。「ヒカリ」は鎌田さんのアレンジで自主制作盤の時よりもすごく良くなったと思います。シングルには必ずオリジナルを1曲入れることにしているんですが、この曲は高校受験から高1の時期に、YURIが作詞してみんなで作った曲で、孤独だけど前を向いて頑張ろう!という気持を歌っています。
プロデビューして、各地を回り新しい出会いをたくさん経験した彼女たち。夏には初めて野外の大型フェスにも参加した。
MADOKA
キャンペーンでYURIとふたり、札幌、名古屋、大阪、仙台にも行きました。各地のプロモーターさんのおかげでたくさんの番組にも出演し、取材していただけたことに感謝しています。特に思い出に残っているのは、北海道で食べたとうもろこし。本当においしかったです!! 夏フェスにも出演させていただいて、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013』では楽屋エリアでいろいろなアーティストに会えたし、徳島の『Exciting Summer in WAJIKI '13』は高知で日本最高気温を記録した翌日で、猛暑の中ライヴしたり。山口県の『WILD BUNCH FEST. 2013』では、ステージに上がる前から“たんこぶちん”コールが起こって! お客さんも予想以上に多くて本当に楽しかったです。
10月27日から東京、大阪、福岡で行なわれる2ndシングル発売記念ライブも楽しみだ。
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