【jyA-Me】この曲たちが今のjyA-Meの
全て
よりリアルに、より真っ直ぐに。リスナーにメッセージを伝えたい一心で心をえぐりながら作り上げたという、珠玉のニューアルバムが完成!
取材:吉田可奈
待望のニューアルバムは、前作よりもより共感できる曲が多かった気がします。
嬉しいです! 実はこのアルバムはタイトルに“This is. Me”と名付けたくらい、自分のパーソナルな部分を表現した曲が多いんです。
どうしてパーソナルな曲を作ろうと思ったのですか?
この1年、たくさんのリスナーの方たちから“もっと辛くなるような曲を書いてください”“もっと切ない曲を聴かせて”というリクエストが多かったんですよね。それまで、どちらかと言うと歌って踊るという私の芯である部分に重きを置いていたので、“聴かせる曲”というのも求めてくれているんだということに気付いたんです。
より心をえぐってリアルに書いた曲はどの曲ですか?
Scream」と「HEAVEN」です。「Scream」は孤独をテーマにしているんですが、孤独な人って、実は誰かに愛されたい、誰かに自分の存在を知ってほしいと思っているんです。というのも、昔の私がそうでした。今の私は歌うという手段があるからこそ、こうやって気持ちを言葉にできるけど、それがない孤独な人たちは、辛い最中だと思うんです。そんな人たちと気持ちを共有できたらと思い、この曲を仕上げました。
「HEAVEN」も切ない曲ですよね。
この曲は5年前に亡くなった大切な人を思いながら書きました。ある日突然大切な人がいなくなってしまった辛すぎる経験を、こうやって歌にしていいかどうかも悩んだんです。でも、このタイトルでアルバムを作る時に、曲作りの上でも、私の中でこの経験が大きなものとして存在するからこそ、絶対に今作るべきだと思ったんです。このことを忘れないようにという意味もありますが、それよりも亡くなった人の心の居場所を整理するために作ったのかもしれません。完成した時に、どこか心の中が落ち着いたんですよね。そのことが何より嬉しかったです。
ラブソングでも、すごく等身大の曲が並んでいますね。
ラブソングはガールズトークから生まれることが多いんですよ。特に「間違いだらけのLove story」は、恋してしまった女子の盲目さに呆れながらも、ふたりが幸せならそれは正解なのかなっていう思いを歌っているんです。きっと、これって誰もが経験していますよね(笑)。
はい(笑)。そして、リード曲の「嫌いにさせてよ… feat. SHUN」はすでに配信で話題となっているので、反応がたくさん届いていると思うのですが。
純粋に嬉しいですね。この曲は別れたあとのロスタイムを歌っているんです。この時期は何よりも一番辛いですよね。今、こんな思いをしている人はもちろん、経験した人に届いたらと思います。
より、届けたいという想いが強くこもった一枚ですね。
そうですね。最初は“歌いたい”とだけ思っていたのが、たくさんのリスナーの方と接してきて、“伝えたい”“期待に応えたい”という想いが強くなってきたんです。だからこそ、サウンドもシンプルに、バラードが多くなっているのかもしれません。これからも、より自分の心をえぐりつつ、たくさんのアンテナで多くの感情を拾いながら、みなさんと一緒に共感できる曲を作っていきたいと思っているんです。もちろん、ルーツであるダンスミュージックもいいバランスで歌い続けるので、2014年もよろしくお願いします!
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