L→R 小泉貴裕(Dr)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu& Cho)、飯田祐馬(Ba)

L→R 小泉貴裕(Dr)、谷口 鮪(Vo&Gu)、古賀隼斗(Gu& Cho)、飯田祐馬(Ba)

【KANA-BOON】ますます誰にも止めら
れない! ドライブ感たっぷりの新曲
が完成

早くも今年2枚目のシングル「フルドライブ」がリリースされる。快進撃を続けているKANA-BOONの熱量がたっぷりと詰まった一枚だ。タイトル曲の制作エピソードを中心に、メンバーたちに語ってもらった。
取材:田中 大

「フルドライブ」、テンションが上がる曲ですね。

谷口
ありがとうございます。作ったのは、去年の秋のワンマンが終わった頃のタイミングです。KANA-BOONの原点っぽいところが出ていると思います。
小泉
ドラムを叩いていてもすごく楽しいですよ。ドラムを始めた頃の気持ちも思い出す曲ですね。
古賀
いつもならちょっと変わったフレーズを入れようと考えたりもするんですけど、この曲に関しては “これが俺らや!”っていうのをそのまま鳴らしています。
飯田
カッコ良いと思うフレーズを入れられるだけ入れた曲なので、これでカッコ良くなかったら俺は多分カッコ良くないんやなと思っています(笑)。

(笑)。バンドとしての熱い上昇志向が表現されていると感じました。同年代のバンドに対するライバル心とか。

谷口
同年代というよりも、上の世代に対する気持ちです。同年代のバンドに関しては、“俺らが突破口を開く!”っていうくらいの気持ちがあるので。でも、上の世代とか違う世界にいる人たちを追い抜きたいという気持ちはすごくあります。

サウンドは踊れるビートとスピード感の塊ですね。

谷口
テンポ感はますますすごいことになってきてますよ。
小泉
今までの曲も大体BPM(1分間に刻む拍の数)170以上ですから。KANA-BOONでこういうテンポに慣れてしまったので、逆に遅いテンポの曲を叩くのが難しくなってしまいました
谷口
スローなテンポは全員苦手なバンドです。
古賀
いや。俺はスローなバラードとか、いけるよ。
谷口・飯田・小泉
えっ?
古賀
バラードやりたいもん。
谷口
俺らがイメージしているバラードと違うんだと思う。
飯田
BPM140とか?
小泉
140って速いだろ!(笑)

もはやバラードじゃないです(笑)。

谷口
速い曲が好きなんですよね。ライヴで強い曲をイメージすると、そういうものになっていくんです。

速い曲が十八番のKANA-BOONに“フルドライブ”っていうワードはぴったりですよ。

谷口
歌詞はレコーディング中に書いたんですけど、“フルドライブ”っていうワードは最初のセッションの段階から出てきていました。歌詞に関しては敵と主人公がいる設定です。ロボットみたいになってしまっているライバルを人力でぶち壊すようなイメージですね。

演奏するサウンドとかともかく、普段のみなさんはあんまりスピード感にあふれたタイプじゃないですよね。

谷口
おっとりしてます?
小泉
確かに、そうかも。
谷口
うん。バキバキはしていないですね。
古賀
素早い感じではないな。
飯田
僕なんて昨日、電車に乗り遅れて3人に置いていかれましたから。
谷口
違うって! 俺らはホームで待ってたのに反対側の階段から下りていったから会えへんかったんよ。
飯田
そうやったんや!
古賀
俺ら、飯田がこないなぁって思って、急行を1本逃したんやぞ。
飯田
ほんまに? “みんな行っちゃった。最悪や…”って落ち込んだんやけど(笑)。まぁ、こんなことがあるくらいだから、おっとりしているバンドってことですね。

真相が明らかになって良かったです。そんな原因で脱退したら、ファンは呆然としますから。

谷口
“待っててくれへんかったから脱退”って(笑)。

斬新すぎますよ(笑)。さて、曲の話に戻りましょう。ライヴでのアレンジはどうなりそうですか?

谷口
わりと今回レコーディングしたまんまでいけそうです。シンプルさが活きる曲ですね。生のバンドサウンドで鳴らした時に強力な効果があると思います。

KANA-BOONってメンバー以外の楽器パートの音を入れたり、同期サウンドを使ったりって、あんまりしていないバンドですよね。

谷口
そうですね。入れてみたいという気持ちもあるんですけど、やっぱりライヴのことを考えるとこうなるんですよ。
古賀
いつか同期が入った曲とかをやることもあるかもしれないですけど。
谷口
同期の曲をライヴでやるとなると、ドラム周りがスイッチだらけになるんでしょうね。
小泉
パソコン置くんだ!? なるほど。
飯田
こいちゃんがロボットになる日がくるかも(笑)。

(笑)。今のKANA-BOONって迷いがないですね。

谷口
はい。「フルドライブ」に関しても、今のKANA-BOONにぴったりだと思えていますから。

リリースを重ねる毎にファンも増えていますし、音楽性への確信がどんどん強まっているんじゃないですか?

谷口
そうですね。インディーズ盤を出してから約1年ですけど、いろいろ次につながってやってこられているので。

約1年で、今の状況ですからね。活動に関してもBPMが速いバンドということでしょうか。

小泉
全てが速いバンドっていうことです。

のんびりした虫がバンド名なのに。

谷口
クワガタとかカマキリのほうが良かったんですかね?

カマキリズ? …ダサすぎ。

古賀
でも、KANA-BOONも相当変でしょ(笑)。
飯田
“ズ”がないだけマシってことやな(笑)。
「フルドライブ」2014年05月21日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2403~4 1620円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2405 1258円
KANA-BOON プロフィール

カナブーン:大阪・堺出身のロックバンド。2012年に開催された『キューン20イヤーズオーディション』にて4,000組の応募者の中から見事優勝し、13年9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。14年8月には地元大阪で野外凱旋ライヴを行ない、デビューから1年足らずでありながら16,000人超を動員。15年には大阪城ホールと日本武道館での単独公演を、16年には初の海外公演を含む全21公演の全国ツアーを敢行し大成功を収めた。そして、18年にメジャーデビュー5周年を迎え、5シーズンにわたる5リリース・5イベントを企画し、現在遂行中!KANA-BOON オフィシャルHP

OKMusic編集部

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