L→R 冠佑(ミン)、石頭(ストーン)、阿信(アシン)、怪獸(モンスター)、瑪莎(マサ)

L→R 冠佑(ミン)、石頭(ストーン)、阿信(アシン)、怪獸(モンスター)、瑪莎(マサ)

アジアで絶大な人気を誇るMaydayがいよいよ日本初シングル「Do You Ever Shine?」を発表する。しかも、小林武史が歌詞を書き下ろし、ドラマ主題歌ということで注目度急上昇間違いなしの逸品だ。
文:小林“こばーん”朋寛

ヴォーカル阿信(アシン)、ギター怪獸(モンスター)、石頭(ストーン)、ベース瑪莎(マサ)、ドラム冠佑(ミン)によるMaydayが本国台湾でデビューしたのが1999年。当時から大きな注目を集め、以降、アジア圏を中心に絶大な人気を誇り、台湾のグラミー賞と言える金曲奨では過去に最優秀楽団賞を4度受賞。2012年4月に北京の国家体育場(通称:鳥の巣/北京オリンピックのメインスタジアム)にて史上初の2日間連続公演を開催し、なんと20万枚のチケットが即日完売するなど、名実ともにアジアを代表するスーパーバンドとして君臨し続けている。
そんな彼らがいよいよ日本では初となるシングル「Do You Ever Shine?」を6月4日にリリース。なんとこの曲は日本を代表する音楽プロデューサー小林武史が歌詞を書き下ろし、さらにフジテレビ系ドラマ『ビター・ブラッド』の主題歌に大抜擢、そして、ミュージック・ビデオには同ドラマの主人公である佐藤健が出演しているということで、Maydayの日本での本格始動に最高の追い風となることは間違いない。
「今回は刑事ドラマの主題歌ということで、曲の中にドラマの雰囲気を入れたかったんです。登場人物同士の感情の交わり合いもドラマの中では深く描かれているので、その要素も表現したかった。前半は緊張感のある雰囲気、後半は感情的な気持ちを入れ込みましたね」(アシン)
「それぞれの楽器が交代しながら前に出ることで、ドラマのスピード感を表現しました。時にギターにフォーカスしたり、時にベースにフォーカスしたり、まるでカメラワークのように。個人的には車のアクセルを踏むようなイメージでワウペダル(ギターのエフェクター)を踏み込みましたね」(ストーン)
「自分自身もドラマの中の登場人物のひとりのような気持ちで演奏しました。主人公の親子関係の浮き沈みをはじめ、ドラマチックな部分を演出できるように心掛けることで、ドラマと楽曲がうまくシンクロしたと思います」(ミン)
冒頭からドラマチックなストリングスとワウギターが鳴り響き、デジタルサウンドも内包したシンフォニーロックとでも言うべき壮大な曲は、ハードロック的な爽快感と緊張感のあるバンドアンサンブルが味わえる逸品に仕上がっている。そして、“まだ輝いてるか?”“挑戦しているか?”と問いかける小林武史による歌詞もこの曲に新たな息吹を与えたようだ。
「昔から小林武史さんのプロデュース作品はすごく好きだったので、まさかコラボレーションできる日が来るとは思わなかったです。デモを渡した時のもともとのタイトルは歌詞の中にもありますけど“Do You Ever Try?”だったんです。それに対し小林さんが“Do You Ever Shine?”というタイトルを付けてくれました。新しい角度からこの曲を解釈してもらってすごく嬉しかったです」(アシン)
ご存知の通り台湾でも日本のドラマは放送されており、多くのファンを生んでいるということで、彼らとしても日本のドラマ主題歌を手掛けるというのは感慨ひとしおだったことが想像できる。
「小さい頃から日本のドラマやアニメは観ていたので、まさか自分たちがその主題歌を歌うとは思ってなかったです。たくさんの方の意見を聞きながらベストなものを目指しました」(モンスター)
『ビター・ブラッド』が台湾で放送されるのを楽しみにしてます。自分が小さい頃に観ていたドラマやアニメの主題歌は無意識のうちに歌うことができるようになっていたので、この曲もたくさんの人に一緒に歌ってほしいですね」(ストーン)
「台湾で放送されたら、みんな最初は僕らの曲って気付かずにびっくりするかもね。日本のドラマの主題歌がMaydayにそっくりなんだけどって(笑)」(マサ)
さらに、タイトルトラックだけでなく、同シングルには今年の夏日本で開催される『トランスフォーマー博 TRANSFORMERS EXPO』テーマソングに決定した、未発表曲の「DNA」をはじめ、2011年から2014年に開催され延べ248万人を動員したワールドツアーのテーマソングでMaydayの世界観を表す上でも重要なバラード曲「ノアの方舟」、1999年リリースの1stアルバムに収められていた「擁抱」と、盟友flumpoolもカバーした「OAOA」の日本語バージョンを収録しているということで、彼らを知る上での入門編としても盛りだくさんな内容になっている。
「ノアの方舟」は2013年の金曲奨でベスト楽曲賞をいただいたので、僕らの代表曲です。「OAOA」もライヴで盛り上がる重要な曲、ぜひ初めて聴く人もMaydayの世界観を感じ取ってほしいですね」(アシン)
「擁抱」はこの15年間、ライヴで演奏する度に即興でアレンジがどんどん変化してきました。その変化がMaydayの15年を表すようなものになっていると思います」(モンスター)
「Maydayの曲はまるで自由に絵を描くように作っていくことで、さまざまな表情が出てくるんです。それは成長している森のような感じ。僕らのレコーディングはまさにその瞬間瞬間をカメラで写し出すようなものなんです。だから、これらの曲もこれからどんどん変化していく姿を見せていけると思います」(ストーン)
日本のお茶の間でMaydayの曲が流れる。まさに彼らにとっては大きな一歩だが、まだ最初の一歩にすぎない。アジアのみならず、欧米も揺るがしてきたその真の実力はこのシングルをスタートとしてこれから輝きを増していくことは必至だ。
「Do You Ever Shine?」2014年06月04日発売A-Sketch
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • AZZS-22 1836円
    • 【通常盤】
    • AZCS-2036 1296円
Mayday プロフィール

メイデイ:1999年のデビューから世界各国で活動を行ない、12年4月には史上初となる北京国家体育場(鳥の巣)で2日連続公演を開催し、20万枚のチケットを即日完売。これまで受賞した音楽賞は国内外で150を超え、ライヴ動員数は1,000万人を超える。アジアのスーパーバンドとしての地位を築き上げ、アジア全域で唯一無二の存在となっている。公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

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