【銀杏BOYZ】『銀杏BOYZ presents「
東京のロック好きの集まり」』2017年
5月28日 at 新木場STUDIO COAST

撮影:村井 香/取材:フジジュン

 東京、大阪、宮城と続く、銀杏BOYZのツアー初日公演。ゲストで登場したnever young beachの心地良いメロディーとビートに超満員の観客が体を揺らすと、安部勇磨(Vo&Gu)が“銀杏のお客さんは、俺たちみたいなの好きじゃないと思ってた。良かった!”と安堵の表情を浮かべ、温かい雰囲気の中で銀杏BOYZが登場。渇望感に満ちた会場に登場した峯田和伸(Vo&Gu)が弾き語りで「人間」を歌い始めると、会場中に大合唱が起きる。何かを真っ直ぐ見据えた潤んだ瞳で、生命力にあふれた野太い歌声を聴かせる峯田。新メンバーも加えたバンドで始まった「若者たち」では激しいイントロに、峯田がギターを掻き鳴らしながら、フロアーにダイブ! 峯田を体ごと受け止め、ノイズまみれの爆音に歓声や奇声を上げながら大合唱するフロアーは久し振りに会った恋人同士が激しく求め合っているように見え、“こんなのセックスじゃねぇか!”とツッコミながら、銀杏BOYZの凄まじさを改めて実感したし、俺はやっぱり銀杏が好きだと確信した。MCでは7~9月にシングルをリリースすることが告げられ、“ロックは世界を変えられないけど、僕の世界は間違いなく変えてくれた”と新曲「エンジェルベイビー」を披露。ロックへの熱い想いを歌う轟音ロックンロールナンバーは、峯田が語っていた“やりたい音楽じゃなくて、やんなくちゃいけない音楽をやりたい”という言葉を体現していたし、バンドの状態の良さと今後の方向性を明確に提示する、期待しかない曲だった。10月13日(金)には、初の日本武道館公演を控えた銀杏BOYZ。彼らの今を日本の全てのロック好き、全ての銀杏好きに観てほしい。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
銀杏BOYZ プロフィール

03年1月、人気絶頂の中、突然の解散を発表した元GOING STEADYの峯田和伸(vo&g)が中心となり、バンド解散直後、同じく元GOING STEADYの安孫子真哉(b)と村井守(dr)、そして、チン中村(g)とともに新たに結成。熱く激しい感情が充満した「歌」を聴かせるライヴ活動を精力的に繰り広げている。
銀杏BOYZとしての初音源は、エレファントカシマシのカヴァー・アルバム『花男』(03年3月発売)に提供した「悲しみの果てに」のカヴァー。また峯田は、みうらじゅん原作の映画『アイデン&ティティ』に主演し、俳優デビューも果たしている。オフィシャルサイト

OKMusic編集部

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