【Gero】曲ごとに違う表現のできるア
ーティストを目指したい
『めざましテレビ』でレギュラーも務めるGeroの4thシングル「MY SWEET HEAVEN♂♀」が到着。甘いラブソングに滲む熱いパッション、ロックとライヴを愛する彼の想いが光る。
取材:清水素子
1stシングル「BELOVED×SURVIVAL」と同じく、アニメ『BROTHERS CONFLICT』のタイアップということで、作品に合わせたストレートなラブソングになってますね。
もう、甘々ですね! しかも、1stがオープニングテーマだったTVシリーズに比べて、次のOVAではさらに物語が進んでるんですよ。なので、前回は恋愛が始まったウキウキ感がメインでしたけど、今回は全身で愛してる!っていう感情を表現するために、妄想の中で「BROTHERS CONFLICT」のキャラになり切ってます。ライバルの兄弟たちを蹴散らしてヒロインのハートを射止めてやる!という気持ちで、ニヤニヤしながらレコーディングブースに入りました。
なるほど。パッショネイトな熱いヴォーカルは、そのせいなんですね。
ただね、歌始まりなんで緊張する上に、キーが高いんですよ。まぁ、おかげで気持ちの高ぶりは出しやすかったし、1stと同じくさわやかで分かりやすい曲調が気に入ってます。あとは、キュンキュンするワード満載の歌詞がとにかく良い! 頭の《24時間アイシテル!》とか《年中夢中》とか…それでMVはコンビニを舞台にしたんですよ。でも、撮影の日に高熱を出してしまって。休憩中は横になりながら撮ってたんで、一番の見所はだんだん僕の目が充血していくことですね(笑)。
あのMVは最後に蛇足さんが登場するオチにも笑わされました。ちなみに、Geroさんが“24時間アイシテル”ものは?
やっぱり音楽でしょうね。僕、朝起きてから寝るまで、常に音楽が頭の中に流れてるタイプなんです。今は椿屋四重奏で、その前は後藤まり子さんでした。個性的なアーティストが好きなんですよね。でも、最近一番愛してるのはオカメインコちゃんかな(笑)。ツイッターで流れてきたペット動画を観て、ひと目惚れしてしまったんです!
なんと(笑)。そして、カップリングに「吾輩はオス猫である」と「金曜日のおはよう」というまったく真逆な2曲を収めていて、Geroさんの表現分野の自由さを感じさせられました。
両方ともZepp Tokyoワンマンで収録したライヴ音源なんですけど、聴き返しても「吾輩はオス猫である」はすごい歌なんだなと再認識しました。しかも曲頭で“「紅」だー!”って叫んでますからね(笑)。まぁ、9割の人は元ネタに気付いてないでしょうけど、一体何を考えてあんなこと言い出したのか、自分でもビビりました。でも、そういう生だからこその突発感が楽しいし、もう1曲の「金曜日のおはよう」では、お客さんと一緒に歌ったりもしていて。ブッ飛んでるのとピュアなのと両極端な要素を備えて振り幅の広い表現をしたいから、この2曲でGeroの個性を表していると言っても過言ではないですね。
そこで、なぜライヴ音源を収録することに?
僕にとってはオーディエンスもバンドメンバーもスタッフも、気が合う友達みたいなものなんです。そんなみんなと笑い合える、本当に楽しい場所なんだよってことを、なかなかライヴに来る勇気が出ない人たちに伝えたいんですね。3月に始まる自主企画イベント『ちゃんげろソニック』では多種多様なジャンルのアーティストを呼んで、切磋琢磨しながらスキルを磨いていきたいですし、1月23日には誕生日イベントも決まってます。とりあえず楽しいことをやるつもりなんで、興味のある方はぜひ。僕がソファに寝そべって、ひとりずつに“おめでとうございます”って言ってもらおうかな(笑)。
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