L→R Duran(Vo&Gu)、MAL(Pf)、YUTARO(Ba)、福島 有(Dr)

L→R Duran(Vo&Gu)、MAL(Pf)、YUTARO(Ba)、福島 有(Dr)

【undervár】生きる上で一番大切な
のは“理 rhythm 摘む”と“勘”

“躍動的音楽”をキーワードに、独特の歌詞表現と圧倒的な個性で注目を集めるundervár。彼らの2ndアルバム『literacy』についてYUTARO(Ba)とMAL(Pf)に語ってもらった。
取材:桂泉晴名

undervárは、言葉遊びを散りばめた詞が特徴ですね。

MAL
詞を書いているYUTAROさんの人格を投影した歌詞ですよね。デザイン性と絡んでいたり、ひとつの言葉に意味がいっぱいあったり。ただで終わらない感じが彼らしいです。
YUTARO
同じ言葉でもいろいろな意味があるし、裏を見ることにより捉え方も変わってくる。それを歌詞やデザインで表現したい…バンド活動も同じなんですよ。曲を作ってもメンバーの演奏が乗ることで、違うものが聴こえたりするし。

アルバムリード曲「ideaう」は疾走感あふれる曲ですね。

YUTARO
《Ready go! welcome new ideas》という詞から始まるんですけれど、undervárのメンバーって個性的でバラバラで。でも、undervárで音を鳴らした時に新しいアイデアとなる。そして、自分たちの音がいろいろなところに飛んでいき、みんなと出会う。そんな意味で「ideaう」からスタートします。
MAL
この曲はサビの部分を思い付いたので、他は後でゆっくり考えようと思い、サビだけYUTAROさんに送っていたんです。そうしたら“俺、A、Bメロ作ったから”って(笑)。
YUTARO
ピアノのフレーズがすごく良かったから、Aメロが自然に聴こえてきて、“これしかない”って思ったんです。

続く「164km/hで翔け抜ける試行回路」は詞にメンバーの名前があり、バンドの紹介という側面を持っていますね。

YUTARO
1曲目で少しシーンを見せた後に、2曲目でキャストが出てくる感じにして。映画をイメージしていました。

なるほど。そして、アルバムには印象的な詞の楽曲が並び、中でも「せかいの日・鳥へ」の《僕らを整列させる あのベストセラーのキャッチコピー》という表現がドキッとしました。

MAL
これ、すごく好きです。僕はベストセラーのキャッチコピーにガンガン整列するタイプなので、“うわっ!”みたいな。
YUTARO
書店に“今これが売れている”というコーナーがあるけれど、みんなが読んだら、同じ人間になるのかな?と。参考書とかって、人を整列させるきっかけにもなり得る本だなと思い、いつか歌詞にしようと書店でメモしたんです(笑)。

また、楽器同士でバトルする「TT4N」はすごいスリルで。

YUTARO
この曲、MALにサビの後ろでピアノソロを弾いてほしいって提案したら“できない”って言われたんですよ。
MAL
“冗談だろ?”って思いましたよ。だってサビですよ!
YUTARO
なので、お酒の力を借りて(笑)。スケールアウトしておっとっとって行くけど、ちゃんと戻ってくるから面白い。2回録ったけど、やっぱり勢いのある1回目が良かったです。
MAL
エンディングとイントロが酔っぱらっています(笑)。
YUTARO
この曲はライヴでバトルの時間を設けたいですね。

「Defying Gravity」はミュージカル『ウィキッド』のカバー曲。

YUTARO
ミュージカルを観に行ったら、とてつもなく感動して“undervárでやったら絶対にカッコ良い!”と思ったんです。ただ、台詞も入るからDuran(Vo&Gu)は苦労してましたね。これも1月のツアー『解放リテラシー』でやります。

このアルバムはエモーショナルな音と詞が詰め込まれていて、自分の本能的な感覚が鋭くなるような気がしました。

YUTARO
「思・想ゲーム」という曲の詞にもありますが、生きる上で大事なのは“理 rhythm 摘む”と“勘”。例えば、メールが溜まってしまい、考えているうちに返し辛くなることもあれば、リズム感良く返せることもある。理詰めのものを取っ払い、勘で勝負する大切さが伝わればと思います。
『literacy』
    • 『literacy』
    • ALML-1001
    • 2014.12.17
    • 2484円
undervár プロフィール

アンダーヴァー:2013年6月に結成した4人組ポストロックバンド。同年8月に1stアルバム『UNiDENTiFiED』を発売。その後、ライヴツアー『底辺 翔ける 高さ』を敢行。結成わずか5カ月で行なわれた下北沢GARAGEでのワンマンライヴはソールドアウトとなった。undervár オフィシャルHP

OKMusic編集部

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