写真左より時計回り、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)、KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)

写真左より時計回り、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)、KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)

【FLOW】FLOWと戦友である『NARUTO
-ナルト-』の歴史を踏まえた涙まじり
の想い

現在ワールドツアー中のFLOWがドロップするシングルは、戦友である『NARUTO -ナルト-』とタッグを組んだ「虹の空」。「GO!!!」から始まる『NARUTO -ナルト-』との歴史をひとつ締め括るような歌心ある楽曲に、拳握って涙せよ!
取材:フジジュン

現在ワールドツアー真っ最中で、取材してる今は南米ツアー目前ですが、ここまで終えての感想は?

KEIGO
台湾で海外初のワンマンライヴをやったんですけど、お客さんが非常に温かくて。“10年間待ってました!”と言ってくれた人もいて、すごく嬉しかったですね。あと、普通に日本語が通じるし、アルバムも聴いてくれてて、日本と変わらないワンマンができて非常に嬉しかったですね。

アメリカではアニメのフェスでライヴをしてきましたが。

TAKE
入場規制がかかるくらい集まっていただいて、ライヴを楽しもうという気持ちもすごく伝わってきたし、13年くらい積み重ねてきたことがかたちになっているのが嬉しいですね。

FLOWは海外でのライヴも特別なことじゃなくなっている感がありますが、メンバーの中ではどうなのですか?

TAKE
やっぱり特別ですよ。やることは日本と一緒だけど、2007年にダラスのアニメフェスに出させてもらってから8年でついに単独公演を切るわけだし。ペルーとかブラジルとか、人が入るのかな?って不安がありますね。いい機会なんでいろいろ挑戦したいし、1stワールドツアーで力を付けて、次につなげていきたいですよね。何より、十何年やっても初めてのことってあるんだなっていうのが楽しいし新鮮です。
KOHSHI
海外のワンマンは目標のひとつだったんで、それが達成できたのは嬉しいですね。ちゃんとFLOWのライヴができて、それが通用できたのも嬉しくて。自分で言うのもなんだけど、バンドがノッてる感があって、すごくいい感じです。

そんな中で完成した今回のシングル「虹の空」は、『NARUTO -ナルト-』とのコラボ色が強いものの、タイトル曲「虹の空」をはじめ、圧倒的にFLOWサウンドだったのが印象的でした。

TAKE
舞台も入れて6作目のタイアップになるんですが、やっぱり『NARUTO -ナルト-』は特別ですね。初めてのアニメのタイアップも『NARUTO -ナルト-』だったし、いわば“戦友”だと思ってて。超えていかなきゃいけない曲が「GO!!!」をはじめ、過去に4曲あるわけで、曲作りに対する思い入れが強いということもあるんですが。それと同時に、10枚目のオリジナルアルバムも見据えていて。10作目はむちゃくちゃ挑戦してるっていうのもいいんじゃないか?と思って、今回はnishi-kenさんというエレクトロに特化したサウンドクリエイターさんにご協力いただいたんです。ピアニストとして6人目のメンバーとして参加してもらうくらいの気持ちで、曲の世界観を広げてもらいました。

アニメはクライマックスに向かってるんですっけ?

TAKE
そう。だから、僕らもここまでの歴史を踏まえた、涙混じりの想いもあるし、視聴者にもそれぞれの想いがあると思うので、一緒に泣けるような曲になればいいなと思って。
KEIGO
これまでも『NARUTO -ナルト-』のタイアップはアニメを意識したというより、等身大の自分たちを表現した曲が多いんですよね。それが今でも大事なライヴ曲になってるし、「虹の空」もワールドツアーという新しい挑戦をしていく、13年目のFLOWの現在を表した曲になったと思っています。ここからライヴ曲として、どんどん活躍していくのも確信としてありますね。

ライヴのクライマックスで演奏される画が想像できますよ。

KOHSHI
基本的に歌詞は自分のことを書いていて、特に『NARUTO -ナルト-』に寄せることはしてないんですけど、意図しないところで、その都度の曲がストーリーと合ってるって声を聞かせてもらったりして。今回は“虹の空”の下でもう一度出会えたみたいな気持ちで、サビの開放感とかは“お互いに紆余曲折ありながら、また出会えたんだね”という気持ちが表現できたと思っています。ひとつ到達感みたいなものもありますね。

《放て 虹の空》という表現がすごく良くて、涙の向こうにある虹の空を自ら放つという前向きさにグッときました。

KOHSHI
ありがとうございます。最初、サビの開放感が映像として出てきて、見えてきたイメージが“虹の空”だったんですけど、絞り出した甲斐がありました(笑)。

レコーディングに関しては普段と違った作業もありました?

TAKE
nishi-kenさんと現場でアイデアを出し合って、“アレンジの向こう側”って感じで曲がどんどんブラッシュアップされていくのが分かって、すごく面白かったですね。
IWASAKI
TAKEが上げてきたデモをnishi-kenさんが崩して、リアルタイムで再構築していく感じで。nishi-kenさんのビジョンに応えていく作業もやり甲斐がありました。
GOT'S
普段は演らないようなベースラインが出てきたり、勉強になることも多かったし、出来上がりも満足してます。

舞台『NARUTO -ナルト-』のイメージソング「光追いかけて feat.松岡広大」も新鮮でしたね。

TAKE
舞台のエンドロールのところで演者のみなさんが歌ってくれて、それがすごく良くって。それを音源のほうでも追体験できないか?というのがこの曲だったんですけど、舞台で歌ってた構成に構築して、ラスサビはどんどん声が重なっていくというのを再現しました。舞台を観た人は聴くだけであのエンディングを脳内再生できるし。広大くんも歌としっかり向き合ってくれて、ボイトレまで通ってくれたらしいです。
GOT'S
ボイトレの先生の指導がすごい的確で、“確かにこう歌うといいよな”みたいに俺たちが教わっちゃってね。
KOHSHI
“俺たち、そこまで考えてねぇよ!”みたいな(笑)。
TAKE
あはは。他の何かの表現と付随する音楽の在り方って、今までと違った音楽体験を味合わせてくれるんですよね。そういう音楽の可能性も追求していきたいなと思わせてくれました。
KEIGO
広大くんが“大切に歌って、メッセージを届けたい”と言ってくれたんですけど、全公演で歌ったこの曲への広大くんの想いもあっただろうし、本当にいいコラボでしたね。

舞台版『NARUTO』は海外公演も大好評みたいですね。

TAKE
すごくいい舞台ですしね。これもアニメに続く新しい表現として、世界に羽ばたいていくんじゃないですかね。
GOT'S
ニューヨークで観た『ライオンキング』より良かったもん!
TAKE
そりゃそうでしょ。『ライオンキング』は英語分かんなくて、話の半分も理解できなかったんだから!(笑)

ダハハ。「虹の空」も近々、ライヴで観れる?

TAKE
南米ツアーから披露して、8月の日比谷野音では必ず演奏します。海外で鍛えられた「虹の空」を日比谷の空に放てればいいなと思ってるんで、楽しみにしててください!
KEIGO
お、最後に上手いこと言って締め括ったね(笑)。
「虹の空」2015年08月12日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2597 ~8 1650円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2599 1300円
    • ※初回仕様:『NARUTO -ナルト-』 描き下ろしワイドキャップステッカー
    • 【アニメ盤】
    • KSCL-2600 1400円
    • ※期間限定生産:『NARUTO -ナルト-』 描き下ろしジャケット&デジパック仕様
FLOW プロフィール

フロウ:KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)の5人組ミクスチャーロックバンド。2003年1月に発表した海援隊の「贈る言葉」のカバーで注目を集め、シングル「ブラスター」でメジャーデビュー。疾走感あふれるエネルギッシュなバンドサウンドと思わず身体が弾み出すようなメロディーを武器に、全国でイベント出演やライヴを繰り広げる。『NARUTO -ナルト-』『交響詩篇エウレカセブン』『コードギアス』をはじめ、多くのアニメにも楽曲を提供し、06年以来、海外での活動にも精力的に取り組み、アジア、北米、南米、ヨーロッパなど、これまでに19カ国59公演を超えるライヴ実績を持ち、ライヴバンドとして国境を越えて音楽を届けている。22年にデビュー20周年突入イヤーを迎え、11月にORANGE RANGEとのコラボ楽曲「デイドリーム ビリーヴァー」を含むシングルをリリースする。23年7月にはアニメ提供楽曲だけで行うワンマンライヴ『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』を幕張メッセ国際展⽰場で開催予定だ。FLOW オフィシャルHP

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