L→R 西田光真(Gu&Cho)、松本健太(Vo&Ba)、藤原弘樹(Dr&Cho)

L→R 西田光真(Gu&Cho)、松本健太(Vo&Ba)、藤原弘樹(Dr&Cho)

観客を大合唱の渦に巻き込む強力なメロディーで、今人気急上昇中のWANIMAが1stアルバム『Are You Coming?』を完成させた。ロック、パンク、ヒップホップ、レゲエ、ポップスを自在に行き来する曲調、人懐っこい日本語詞と相まって、ポップさ全開の大傑作となっている。
取材:荒金良介

お客さんに歌わせようというより、3人
の好きな曲を入れた感じ

今は8月に発表したシングル「Think That…」のツアー中(取材は10月3日、翌日はファイナル公演)ですね。今回の感触はどうですか?

松本
12本中11カ所ソールドアウトで、宮崎だけチケットが20枚残ったけど、充実してました。

どういうところが?

松本
いろいろ課題はあったけど、それをクリアーしようと。9月中にツアーを回ったんで、2日に1回の割合でライヴをやってましたからね。ただ、1stミニアルバム(『Can Not Behaved!!』)のツアーファイナル前に「Think That…」とこのアルバムも全部録り終えたんですよ。追われるよりも自分たちで追うようなかたちでやりました。

(西田)光真さんは?

西田
前回よりも会場が大きくなって、観る人の数も増えたから、ライヴの観せ方は意識するようになりました。毎晩、その日のライヴを映像で観て、“こうすれば良かった”とか話し合うようになったんですよ。より一層音楽と向き合うようなツアーでしたね。ちょっと成長できたツアーかなと。

藤原さんは?

藤原
前回のツアーもそうだけど、全国に自分たちのCDが置かれて、それを聴いて来てくれるお客さんがいるから、求められているという実感は前回よりありますね。ふたりも言っていたけど、短期間で回るツアーだったから、ライヴに対して真摯に向き合ったので、バンドの志気も上がりました。昨日ダメだったところはすぐ次のライヴで直して…そういう意味で短期間で回るツアーも面白いなと。

なるほど。WANIMAのライヴは、ほぼ最初から最後までお客さんが大合唱するじゃないですか。ああいう光景を見て、自分たちではどういうふうに感じますか?

松本
正直、やってる時は余裕がなくて。周りからそういうふうに言われると、すごく嬉しいですね。歌詞なんて、スタジオでたったひとりで作りますからね。スタジオで3人で作った曲を、みんなに歌ってもらえるのは単純に嬉しい。ただ、ライヴをやってる時はまったく余裕はないです(笑)。

お客さんに歌ってほしいという気持ちはあります?

松本
メロディーを作る時はライヴを意識しますね。

それはデビュー時から?

松本
そうですね。だけど、フェスに出るようになって、2〜3人の前でライヴをやっていたところから…それこそ何百人、何千人の前でやるようになったから、より鮮明にイメージできるようになりました。
藤原
よりリアルになってきたね。
西田
理想はお客さんと一緒になって、楽しい空間を作ることだから。お客さんが歌ってる姿を見ると、良かったなと。

そして、今作は本当に素晴らしいアルバムですね。全体的にシンガロング感がより一層強まっているなと。

松本
うん、WANIMAのいろんな面を出せたと思う。歌わせようというより、3人の好きな曲を入れた感じです。ライヴではどうなるんですかね。

まだライヴはイメージできませんか?

松本
自分でも聴いてるし、好きなんですけど、ツアーは毎回ノリが違うから。そこはお客さんと一緒に作りたい。

今回は今までになかった曲調もありますが、新しい側面を見せようという気持ちもありました?

松本
エッチな歌からマジメな歌まであるし、サーフミュージックも好きなので、砂浜で聴きたくなるような曲も入ってますからね。あと、11月に出ることもあり、夏の終わりを感じられる「夏の面影」みたいな曲もある。すごいですねぇ、どうしようって思います(笑)。ほんと作って良かったです。
藤原
ははは。自分たちが作る以上は、自分たちの好きな曲の詰め合わせですからね。今出せるWANIMAは全部詰め込みました。他に出したい曲はいっぱいあるんですけどね。
西田
この13曲でいろんなWANIMAが見えるんじゃないかな。1stミニアルバム、前シングルと経て、そこまで大きな変化はないかもしれないけど。曲が多い分、いろんなウチらを知ってもらえるかなと。

現時点でWANIMAが持ってる要素は全部吐き出せた?

松本
自分たちが思ってることは歌詞に落とし込めたし、生活の中のいろんなタイミングで聴いてほしい。例えば1曲目の「ここから」は夏っぽいカラッとした曲を作ろうと思ったし、最後は「また逢える日まで」で締めて、また1曲目から聴いてほしい。その流れも好きですね。「THANX」はお客さんが2〜3人の時からずっと歌っていた曲なので、そういう大切な曲も入れつつ、レゲエ、ヒップホップも好きだから、いろんな要素を入れようと。

「Japanese Pride」に《Reggae PunkにHip Hop R&B演歌にRockを含めて 時代を超え俺たちのルーツ 次第に口遊む また必ず》という歌詞もありますけど、この曲はちょっと懐かしい臭いがするミクスチャーですね。

松本
『AIR JAM』世代の人は喜んでくれると思います。曲名を含めて、日本人には日本人の良さがあるし、自分に対しても忘れずに書き留めました。なんか、海外の人が日本にも増えてきて、日本人は肩身の狭い思いをしているのかなと。俺らは海外に行ったら英語で話さなきゃいけないけど、海外の人は日本でも平気で英語で話すから、なぜ俺らが合わせなきゃいけないのかなと。なんか、それおかしくない?と思ったことがあって。まぁ、小さい人間ですよ(笑)。『AIR JAM』世代は映像でしか観たことがないけど、また新しい波がくるよ、という願いも込めました。それでリスペクトの意味でも歌詞にHi-STANDARD(以下ハイスタ)の名前を入れました。

WANIMAもハイスタがやったようなムーブメントを巻き起こすぞ!という気持ちもあります?

松本
そうですね。やるからにはハイスタを超えたいです。ハイスタはバンド界隈に収まらず、シーン全体を盛り上げましたからね。

バンド内でそういう話はします?

藤原
口にしないけど、3人とも同じ気持ちだと思います。
松本
ただ、「Japanese Pride」は演奏面でふたりに伝えるのが大変でした。出来上がって、ふたりも納得してくれました。ほら見ろと。
藤原
最初はよく分からなかったですね。出来上がってみて、とんでもない曲ができたなと。
松本
新しいよね? とんでもないまでいかないけど。
西田
レコーディングが終わって、いい曲だなと思いました。全曲に言えるけど、達成感はありますね。

OKMusic編集部

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