【椎名慶治】“俺は俺”と強く放つアルバム完成!

椎名慶治の3rdフルアルバムが完成。タイトルの“MY LIFE IS MY LIFE”、つまり“俺は俺”という言葉は、彼のソロでの1stワンマンライヴの最後にMCで発した言葉だった。その言葉から5年を経て彼が見つけた“椎名慶治”が全面に出た今作への想いを直撃する。
取材:えびさわなち

フルアルバムは実に3年振り!

時間がかかったみたいな感じに聞こえますけど、ライヴをやっていたのもあるし、ZEROってラッパーとのコラボでアルバムを作ったり、ミニアルバムやセルフカバーアルバムも出してるから、実は“久しぶりのリリース”というわけでもないんですよ。ただ椎名慶治名義でのフルアルバムが3年振りというだけで。自分としてはずっと制作しているような感覚があるんですよね。それに2016年はソロ活動5周年でもありますし。

ソロとして活動してきた、この5年はどんな時間でしたか?

気付いたら…という感じですが、感謝に尽きますね。ライヴを数多くさせていただいて、SURFACE時代よりもお客さんの顔を見ながらの活動が多かったですし。“また来てくれたんだ”って嬉しく思う機会もとにかく多くて。そういった感謝がソロとしての自分の活動を助けてくれることが、とにかくすごく多かった。感謝しています。これだけフルアルバムを出さなくても、ずっと付いてきてくださって…。

そこは、ちゃんとフルアルバム以外のアイテムも作っているし、ライヴもしてきているから(笑)。

そうですよね! それならいいんですけど(笑)。

ライヴ自体はSURFACE時代より確かに多くなりましたね。

アーティストとしては、もっとライヴしている方ばっかりですし、何なら年間100本越え!みたいな方だっているんでしょうけど、SURFACE時代から考えたらすごく機会が増えたと思いますし、椎名慶治としては過去最高にやってきています。

大きな5年ですね。

それはもちろん。でも、SURFACEを引きずりながらの5年でもあったんですね。振り切って歩きたくてもSURFACEの看板が付いてくる。ソロの始まりから4年はそんな感覚でいたんです。“なんでかな?”と不思議に思うこともあったんですが、最近になってお笑い芸人のコロコロチキチキペッパーズが『キングオブコント2015』の優勝の時のネタで「さぁ」を使ってくれたことで、「さぁ」のダウンロードが伸びているんですよ。それも運命的で。いい意味で気持ちが変わったというか。あの曲自体は1998年にリリースした曲なんですが、その曲がまさかのブレイクを果たしたことで、振り切ることができたというか。ようやく客観視できるようになってきたんです。だからってSURFACE時代の曲は歌わないかと言えば、ライヴでも歌いますけどね。遠慮なく。「さぁ」は次回のツアーで歌います。この曲を聴きたかったという声がある限り。

気持ちも新たとなった今、ニューアルバムを完成させたわけですが。タイトルは“MY LIFE IS MY LIFE”で。“俺は俺だ”と高らかに告げる今作は、吹っ切れたからなのか、等身大の椎名慶治を感じさせる一枚ですね。

自分でのアレンジの曲も多いですしね。アレンジに関して言えば、もともとはアレンジャーに頼もうと思っていたんですけど、ライヴでやることにしていたので、リハーサルの中で“こういうふうにやるよ”っていう指示をしながら作っていったんですよ。それを今さら改めてアレンジャーに頼んだところで、大きく化けることはないんじゃないかと思って、そこから細かい微調整を加えながらの収録になりました。でも、本来はアレンジャーにお願いするほうが好きなんですよ。自分の知らない自分に出会う機会だとも思っているので。全部自分で構築すると、作品の全てが見えてしまう分、自分らしさは出るとは思うんですけどね。それが今回のアルバムには出せたとも感じます。偶然ではあったんですけど。

収録曲で言うと、「フラストレーションNo.5」「キミノモンスター☆」「ささくれ」「シャクシャク」が椎名慶治アレンジとなりますが、やっぱりこの4曲はてらいもないし、とてもナチュラルな印象ですし、その他の曲でも歌詞に飾りのない感じがありますよね。まさに等身大の椎名慶治像の一枚だなと。

それはあるかもしれない。“MY LIFE IS MY LIFE”というアルバムを作ると決めて、“俺は俺”というテーマが自分の中にあるからこそ、流されることなく、自ずと自分の中にある音楽観が出ましたね。流行りを追うわけでもなく、かと言って古くもなく。それこそ“らしい”作品になったと感じています。

タイトル曲である「MY LIFE IS MY LIFE」に関しては、共著での作詞として野口圭さん、共作での作曲には山口寛雄さん、そしてアレンジは椎名さんに加えて山口さん、新井弘毅さん、磯貝サイモンさんの名前があって、まさに椎名慶治オールスターでの一曲ですね。

この曲はアレンジで二転三転四転…七転くらいしたほど、まとまらなくて。アルバムのタイトルチューンとして作っていたこともあって、気負いもあったし、みんなにいろいろと訊いたり、お願いしたり、部分部分で共作していくようなアレンジ現場だったんですが、結果として椎名慶治を形作る音と、SURFACE時代にも一緒にやったり、『I & key EN II』(2014年11月12日発表の3rdミニアルバム)で「歪」の歌詞も書いてくれた小学校からの幼馴染みである作詞家の野口も加えて、“これが俺だ!”という楽曲を作ることができましたね。結果的に5年間の集大成の一曲になったと思います。だからこそ、自分でもすごく気に入っていますね。

そして、先ほど「さぁ」も歌うとお話されていたツアーが2月からスタートするわけですが。その意気込みをお願いします!

5周年ということで新しい椎名慶治のライヴにするべく、生々しさとともにシーケンスを使ったサウンドもやろうと思っています。ここから始まる新たな椎名慶治サウンドも楽しみにしていてください。2016年も走り続ける年になりそうなので、頑張っていきます!
『MY LIFE IS MY LIFE』
    • 『MY LIFE IS MY LIFE』
    • HWCL-0007
    • 2016.01.06
    • 3240円
椎名慶治 プロフィール

シイナヨシハル:SURFACEのヴォーカルとして、1998年にシングル「それじゃあバイバイ」でデビュー。親しみやすいメロディーと独特の歌詞、印象的なアレンジが融合したオリジナリティにあふれるサウンドが支持を集めるも10年6月13日の東京国際フォーラム ホールA公演にて解散。バンド解散後、同年11月にミニアルバム『I』でソロ活動を始動させた。椎名慶治 オフィシャルHP
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