【宮野真守】どんなに離れていても想
いはつながる―― 物語とリアルを結
ぶ、大きな愛

もっとプレイヤーとしてのエンターテイ
ンメント性を求めたい

対照的に2曲目の「BLACK OR WHITE」はアッパーで。プロデュースはこれまで何度もコラボしているSTYさんなのですね。

打ち合わせをした時に“自由に作ってみよう!”と、お互いにアイデアを出し合ってキャッキャと盛り上がった結果、ゴリゴリのR&Bになりました! もう、理想の遥か上を行く仕上がりで、またSTYさんの天才ぶりを目の当りにしてしまいましたね。音はメチャメチャ大人でカッコ良いんだけど、歌詞はちょっとウブな感じの内容にしようって、“ストレート投げないキミ”に、揺さぶられている男性の歌になっているんです。YESなの? NOなの?みたいな感じ(笑)。

あぁ、それで“白か黒か”というタイトルに!?

そうです。でも、歌詞はセクシーな言葉もチョイスされているので、レコーディングではSTYさんに“宮野くん、エロい!”って、めっちゃ褒められながら歌っていました(笑)。TDの日にまで“宮野くん、エローい!”っていう言葉もいただいて(笑)。この曲はレギュラーラジオ(文化放送『宮野真守のRADIO SMILE』)のオープニングテーマになっているんですけど、実はむしろ、3曲目の「Crazy Wonder Night」のほうがオープニングっぽいんですよね。みんなにびっくりしてもらいたくて、逆にしているんですが、こっちは完全にライヴを意識したロック調なんで、もうめちゃくちゃ楽しい曲になってます!

歌詞も完全に街から街へとツアーするバンドの視点になっていますしね。

そうなんですよ(笑)。ちょうどツアー中の制作になったので、そこで抱いた想いや感じた熱気を、そのまま曲に落とし込みたくて。壊れそうなバンに乗って、フリーウェイを走って…という、ライヴメンバー “チーム・マモ”のみんなと旅公演してるよ!みたいなイメージで作っていきました。《強い突風》では初日の北海道で遭った吹雪を思い出すし、歌っていてもみんなのコール&レスポンスが聴こえるようで…。特に今回は北海道、広島、福島、新潟とライヴで初めて行けた土地も多かったので、“初めてライヴが観られました!”というお客さんもたくさんいらっしゃったんですよ。それは本当に嬉しいことで、着実に笑顔の輪が広がっているなと感じられたし、メンバーとの絆もどんどん深まっていってることも、今回のツアーで実感できたんです。アルバム『FRONTIER』を作っている時点で頭の中にあった理想像を、初日のライヴでちゃんと見出すこともできたから、ツアーを重ねたファイナルの日本武道館2デイズでも、しっかりと自信を持って見せていきたいですね。タイトルに“GENERATING!”、つまりは“創成”と銘打っているツアーなので、今回のライヴで宮野真守が創り上げたいものを、演出も含めたライヴ全体から感じ取っていただきたいです。

『FRONTIER』で開拓した先に、“GENERATING=創成”する世界は、今後どんな道筋を辿るのでしょうか?

アーティストによって貫くスタンスは千差万別でしょうけれど、やっぱり僕はシンガーソングライターではないので、プレイヤーとしてのエンターテインメント性を、もっと追求していきたいですね。自分が自分の身体でどれだけのことを表現できるのか? そう考えた時に大事なことって、その中心に自分がいること。ちゃんと自分の血の通ったライヴをすることなんです。だから、しっかりと構成もするし、一曲一曲に対して自分がどういう演出をしたいか? どういう想いを込めたいか?というのを、曲作りの段階から入り込んでいきたい。そうすればステージでも自ずと“こうしたい”という想いが表れてきたり、それがライヴの大きなテーマ性にもつながっていくので、しっかりとアイデアを持ってチームの中心にいられるようにしたいですね。そのためには多方面でのインプットが必要でもあるので、いろんなところに行って、いろんなものを見て、その経験を自分のスタイルとして吸収していきたいと、今は思っています。
「HOW CLOSE YOU ARE」
    • 「HOW CLOSE YOU ARE」
    • KICM-1648
    • 2016.01.27
    • 1404円
宮野真守 プロフィール

ミヤノマモル:『DEATH NOTE』『機動戦士ガンダム00』『ポケットモンスター ベストウイッシュ』『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ『ちはやふる』などのアニメ作品に加えて、『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』などの吹き替えにも出演する人気声優。2008年よりアーティスト活動をスタート。声優、俳優の現場で培った豊かな表現力と類い稀な歌声、そしてダンスを駆使した高いライヴパフォーマンス力を武器に、独自のエンターテインメントを追求し続け、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでの単独公演も成功させている。宮野真守 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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