【ALL OFF】人の人生に寄り添える曲
    を書きたい

    “歌、歌詞、メロディーの本質で勝負したかった”とso-hey(Vo)は語る。メジャー第二弾シングル「Never Gave Up」(TVアニメ『ヘヴィーオブジェクト』OP曲)は前作から一転、聴き手とじっくり対峙するスケール感を獲得している!
    取材:荒金良介

    メジャー第一弾の前作「One More Chance!!」は気迫のこもった一枚でしたよね。

    全てを賭けるようなつもりで作りましたからね。メジャーとしては初だし、アニメのタイアップも初だったので、最初は変にこねくり回してたんですよ。それで僕たちらしさを求められていると気付いた時に一気に霧が晴れました。

    そこで気付けた“自分たちらしさ”とは?

    小難しくなく、疾走感があり、メロディーも立たせつつ踊り狂える曲みたいな。アニメを観た人からもアニメとマッチしてるという声をいただけたので感激しました。アニメ、映画のタイアップも今後やってみたいですね。

    そして、今作も同アニメのタイアップが付きました。

    「One More Chance!!」と同じ路線でいったらあの曲は超えられないなと思ったんです。かと言って、変化球も違くて。作品の世界観を表現しつつ、ストライクを投げようと。前よりも成長年齢が上がった感じで、スタイリッシュに仕上げました。

    「Never Gave Up」の制作はどういうふうに?

    誰が聴いてもカッコ良いと思えるものを目指そうと。クールな路線で聴かせたいなと。

    誰が聴いても良い曲、という基準も難しいですよね。

    ブリング・ミー・ザ・ホライズンの新譜(『THAT’S THE SPIRIT』)を耳にした時に、誰が聴いてもカッコ良い音だねってメンバーで言ってたんですよ。声の質感や音とか全てがハイセンスですからね。僕らはまだライヴハウス規模ですけど、今よりは押し広げたい気持ちはありますし、ゴリッとした曲を普段聴かない人にも届けたかったんです。

    ストリングスを効果的に導入してますね。

    今までの曲よりもスケール感が出たから、挑戦して良かったです。今回はジャケット、MV込みのトータルで考えたんですよ。MVも過去最高にカッコ良いものができました。「One More Chance!!」が昼なら、「Never Gave Up」は夜の都会というイメージですね。メロディー的には突き抜け感よりもグッとくる感じにしたくて。

    《You always never gave up》の歌詞の言い回しは面白いですね。“あなたはいつも諦めなかった”と。

    メロディーに耳を傾けた時に、“自分が自分が”じゃなく、人を信じている曲だなと。諦めずにここまで生きてきたじゃんって。曲に引っ張られて、歌詞もひと皮剥けました。

    曲名もそうですが、“Never Gave Up”という言葉の選択も絶妙です。一度心が折れて、再び立ち上がる絵が浮かびますよ。

    そこはこだわったところです。僕の中で“Never Give Up”というタイトルはめちゃくちゃダサいんですよ。

    ははは。

    でも、“Never Gave Up”だと、“諦めなかった”という過去形になるから、それは曲のテーマにもなってますね。“諦めるな!”は誰でも言えるけど、“諦めなかったでしょ?”では意味が全然違いますから。

    なぜこういう表現になるんですかね?

    僕は期待されて失敗することが多かったんですよ。でも、諦めるという選択肢は一度もなくて。本当にバンドが終わる時は自分が死んだ時か、情熱がなくなった時ですね。音楽は酸素みたいなもので、24時間“ALL OFFのso-hey”というスタンスで物事を考えてます。

    それって疲れませんか?

    それが当たり前になってるから(笑)。バンドのことを考えない日はないですね。

    分かりました。そして、カップリング曲はまた色合いが違いますね。「Higher」はくだけた歌詞が印象的でした。

    今までの中で一番チャラい歌詞かもしれない(笑)。楽曲的には以前からEDM調の曲が好きで、作品ごとに1曲入れてるんですよ。EDMとバンドと融合の最新版を出そうと。パーティーっぽい曲というより、よりスケールがある中で乗せられる曲を作ろうとしたので、メロディアスで壮大だと思います。

    そのスケール感は1曲目と通じます。この曲でも“君の本性を暴いてやる”と相手に呼びかけてますよね。

    昔付き合っていた彼女に“独りよがりな歌詞だよね”と言われたことがあって。それが結構ショックで、それから歌詞の書き方は変わりました。あと、大きいステージでライヴをするバンドを観た時に、聴いてくれている人のことを大切にしているなって。人の人生に寄り添える曲を僕も書きたいなと思ったんです。自分が書いたメロディーを高めるためにも歌詞は大事だなと。

    3曲目の「トモダチ」はもどかしい恋愛ソングですね。

    これも今まで書いたことがないテーマですね。2曲目が全て英語なので、この曲は日本語で書きました。初めての試みなので、これもチャレンジでしたね。メロディーの譜割も今までと変えて、ベタベタとした日本語のはめ方で、心に響く曲を作ろうと。歌うのに一番覚悟がいる曲です。

    歌詞に関してはどうですか?

    友達関係だけど関係が崩れそうだから、好きとは言えない…みたいな。でも、心の奥底では気持ちがあるんだよっていう。このもどかしい気持ちを表現したかったんです。

    前作とはまた違う人間臭さが歌詞に出てきましたね。それに、今作は3曲とも見事にバラバラな曲調です。

    普通のバンドだったらこんなめちゃくちゃな振り幅でやらないと思うけど、それが自分たちの武器だと思っているんです。将来的にオール英語、オール日本語でもっといい曲を書きたいですね。今回はいろんなチャレンジが詰まった一枚になりました。

    最後に、今後の予定は?

    ワンマンツアーが始まるので、そこではシンプルにいい歌といい演奏を届けたいですね。ライヴも別の意味でチャレンジしてるんですよ。乗せるだけではなく、腕を組んで聴いている人も納得させられるライヴをやりたいですね。
    「Never Gave Up」2016年02月10日発売Warner Bros. Home Entertainment
      • 【アーティスト盤】
      • 1000591381 1080円
      • 【アニメ盤(DVD付)】
      • 1000591382 1080円
    ALL OFF プロフィール

    オールオフ:2004年結成の5人組バンド。カリフォルニア育ちのso-heyが巧みに英語と日本語を使い分けて歌い、楽曲はどんなシーンにも違和感なく溶け込む絶妙なバランス感覚を持つ。キャッチーなメロディーと圧倒的なライヴパフォーマンスで『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』にも出演を果たした。10年間に及ぶ活動でバンドとして考えられる限りのありとあらゆる挫折と遠回りを糧にして、15年11月、シングル「One More Chance!!」でTVアニメ『ヘヴィーオブジェクト』のオープニングテーマに抜擢されたのを機にメジャーデビューを果たした。ALL OFF オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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