L→R 常田真太郎(Piano&Cho&Organ&Other instruments and total sound treatment)、大橋卓弥(Vo&Gu&Harmonica)

L→R 常田真太郎(Piano&Cho&Organ&Other instruments and total sound treatment)、大橋卓弥(Vo&Gu&Harmonica)

【スキマスイッチ】音楽を使って遊ぶ
実験は成功です!

作詞作曲編曲が“スキマスイッチ”、完
全にクレジット通りになってきた

改めてお尋ねしたいんですけど、スタジオにいる時のふたりって、どんな雰囲気ですか? 例えば、昔はバチバチしてたけど、今は穏やかになったとか。

大橋
曲による感じですね。
常田
去年の「ハナツ」(シングル「LINE」カップリング)の時とか、結構言い合ったもんね。“いや、違うんじゃね?”“それ、俺はちょっと分かんない”とか。確実に言えるのは、昔はなかったということですね。

あ、逆にそうなんですね。

大橋
昔はなかった。とにかく潤滑に、スピード勝負みたいなところがあったので。細かいところでもめてる時間はない、みたいな。それは役割分担がはっきりしていたところから、今はそれがなくなってきてるというのもあると思います。昔は自分の立ち位置を決めて、相手の作業には踏み込まないという空気感があって、それが円満に行く秘訣だと思っていた時期もありましたし。
常田
楽だったしね。
大橋
それが当時は合ってたんですよね。でも、そういうやり方もやり尽くして、逆にそれが歪みになることもあるなぁと思うようにもなって。今はどこをどっちが作ったのか、どっちのアイデアだったのか、出来上がって覚えてないことが多いんですよ。完全にクレジット通りに、“作詞作曲編曲:スキマスイッチ”ということになってきましたよね。だから、今のほうがぶつかりますよ。
常田
デモ作りの時だけだけどね。
大橋
そうだね。レコーディングスタジオに入ったら、あんまりないよね。
常田
初めてスタジオに来た人に、“ゆるやかにやってますね”とか“ピリピリしてないですね”って言われるんですけど。それはピリピリさせないほうがいいじゃないですか。そうじゃない人もいると思いますけど、僕らに合ってるのはそっちですね。民主主義ってよく言われます。プロデューサーがいないので、迷った時もふたりで相談して決めるので。
大橋
よく夫婦に例えられるんですけど、夫婦よりは…まぁ、家族っぽい感じはありますね。ただ、今までで良かったなと思うのは、どっちも折り合いが付かなくて、“もういいよ、譲るよ”って、この作品には自分は関わってないというものが、ひとつもないということ。だいたいフィフティ・フィフティになってる作品しかないことが、すごいなと思いますけどね。ふたりの判子が揃ってない曲はひとつもない。当たり前なんですけど、意外とそれって難しいことじゃないかな?と。

と思います。

常田
“俺、この曲では弾かないわ”とか。そのほうが楽だったりしますからね。
大橋
バンドよりも難しい気がする、二人組って。バンドは、例えばドラムが嫌だと言ったらできないけれど、二人組はもともと自由だから、いないとできないということは意外と少ない。バンドの人がいきなりヴォーカルの弾き語りの曲を出したらちょっと変だけど、僕らはそれがあり得るので。だからこそ、面白いですけどね。

今や貴重な、男ふたりのユニットですから。

常田
最近少ないですね。この間もそういう話になって、なかなか出てこないねって。男女は多いけど。歌い手がふたりのユニットはちょいちょいいるんですけどね、ゆずスタイルと言いますか。でも、歌と何かというスタイルはなかなかいない。
大橋
ゆずスタイルは、ものすごいフォロワーがいるのに。スキマスイッチスタイルは、全然憧れられてない(笑)。

そんなことないですよ(笑)。スキマスイッチスタイル、みんなも憧れましょう。

大橋
憧れましょうと言われて憧れられるのも、すごい嫌だな(笑)。自然と憧れられたい(笑)。
『POPMAN’S ANOTHER WORLD』2016年04月13日発売Ariola Japan
    • 【初回生産限定盤(3CD)】
    • AUCL-30034〜36 4104円
    • ※三方背ケース&高品質Blu-spec CD2仕様 ※二人だけで制作されたインストゥルメンタル曲を中心に収録したボーナスCD付
    • 【通常盤】
    • AUCL-204~5 3564円
スキマスイッチ プロフィール

スキマスイッチ:大橋卓弥、常田真太郎のソングライターふたりからなるユニット。1999年結成。2003年にシングル「view」でメジャーデビュー。大橋の温かく包み込むような独特の歌声、それを支える常田の卓越したサウンドクリエイトで「奏(かなで)」「全力少年」など、ヒット曲を次々と生み出している。スキマスイッチ オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着