GOODWARPの関連情報

L→R 萩原“チャー”尚史(Ba)、有安祐二(Dr)、吉崎拓也(Vo&Gu)、藤田朋生(Gu)

L→R 萩原“チャー”尚史(Ba)、有安祐二(Dr)、吉崎拓也(Vo&Gu)、藤田朋生(Gu)

【GOODWARP】残業をロマンチックに歌うダンスポップ

2011年に結成してから数々のイベントをはじめとしたライヴを重ねてきた4人組、GOODWARPが初めての全国流通盤となるミニアルバム『FOCUS』を完成させた。日常を踊らせて非日常にワープさせてくれるダンスポップ、必聴!
取材:高橋美穂

結成したきっかけは、音楽が好きとか、この4人で音を鳴らしたいっていう、無邪気な衝動だったのですか?

吉崎
もともとはチャーと僕が別のバンドを組んでいて。そこでは僕はヴォーカルじゃなく、サイドギターで作曲担当だったんですけど、そのバンドが解散してしまって。でも、もう1回だけ自分の曲を自分で歌ってみたくてチャーに相談したら、“いいよ、一緒にやろう”って言ってくれたんで、すぐさまメンバー募集したんです。音作りも、僕とチャーの宅録から始まって、それを(藤田)朋生に聴いてもらったら馬が合って、朋生が有安を見付けてきてくれて。
藤田
だから、無邪気って言うよりは、メンバー募集に“プロ志向”ってあって集まった4人だったんで…
有安
無邪気の逆でしたね。お互いを観察し合っていました。

“こいつと一緒に上がっていけるか?”っていう?

有安
そうそう(笑)。

音楽性がバンドサウンドじゃないところも、宅録という原点が関わっているんですね。

吉崎
関係はしていると思いますね。最初は打ち込みでやりたい音をどんどん入れていたし。それも含めて受け入れてくれたので、4人になってからもシンセは入れ続けたんです。

吉崎さんとチャーさんの前のバンドは、違った音楽性だったのですか?

吉崎
違いますね、もっと普通のギターロックだったんです。ヴォーカルもピンマイクで、美声だったし。

でも、いつかそのポジションに俺が立つと。

吉崎
そんな虎視眈々と狙っていたわけではないんですけど(笑)。ただ、解散することになって、新しいヴォーカリストを探すのもなぁっていうことで歌い始めたんです。

チャーさんから見て、その変化というのは?

チャー
もともと作詞も作曲もやっていたので、絶対に本人が歌ったほうが自然だとは思っていたんです。だから、ヴォーカルをやりたいと言った時には、やっと言ったか、と(笑)。

バンド名には意志がこもっていますよね。例え辛い現実に居てもハッピーな場所にワープさせてあげるよ、みたいな。音楽の力を信じている4人なんじゃないのかな、って思っていました。

吉崎
素敵な解釈ありがとうございます(笑)。普通の風景がヘッドフォンを付けた瞬間にパッと変わることがあるじゃないですか。僕が感じてきた音楽の魅力は、そういうところだったから。あと、ちょっとしたダブルミーニングもあるんです。イギリスのWarp Recordsが好きで、エレクトロっぽい要素も入れたかったからっていう。

そこまでは気付きませんでした! 衣装を揃えているところも、ライヴで非日常に飛ばしてくれる要素に見えますね。

吉崎
音源とライヴは別物だと考えているんです。音源制作では何気ない日常のことを書いていますけど、ライヴは一緒に夢を見てもらえる時間にしたいので。

隅々までコンセプトがはっきりしていますね。

藤田
特に今作は。ダンスポップって言ってきましたけど、それが何なのか、これまであまりはっきり自分たちで言えないままきていて…
吉崎
だから、“俺たちにとってダンスポップって何なんだろう?”って話し合うところから始めましたね。ライヴハウスに4つ打ちがあふれていますけど、そこにちょっとした挑戦状を叩き付けたかったんです。だから、あえて4つ打ちを入れて、俺たちのは違うぞって見せようと思って。

あふれているものを避けるんじゃなく、入れるのって逆に難しいような気がしますけど。

吉崎
難しかったですね。プリプロにも時間がかかりました。
藤田
僕らのイメージするダンスポップ…フロアーが自然に横に揺れて心まで踊れるサウンドを目指したかったんです。

かなり練り上げて作ったのですね。

吉崎
そうですね。6曲中5曲は、今作のために書き下ろしました。

唯一前からあった「大人になれば ~light & music~」では、夢について描かれている歌詞が印象的ですが。

吉崎
“夢って俺にとって何なんだろう?”って考えていた時期があって。それを詰め込んだんです。

この歌詞もですけど、今作の全体を通して《大人》や《子供》っていう言葉が、たくさん出てきますよね。

吉崎
夢にも通じますけど、子供の頃に抱いていた憧れが、未だに俺の中核にあるんです。どうなれば夢が叶ったって思えるかな?ってシュミレーションすると、日本武道館をパンパンにした時なのか、CDが100万枚売れた時なのかとか…でも、その瞬間は思えても、例えば100万枚売れても、次作が大コケしたら違ったのか?って思うだろうなって。そうなると、小学校低学年の頃、音楽にのめり込んでいった時期に抱いていた夢は、このバンドを組んで、アンプに電源を入れて鳴らした時点で叶っているのかな?って。そっから先、その夢を見続けることも夢というか。夢から覚めないためには、でかいステージを狙ったり、いろんな人に聴いてもらう必要があるけれど、自分の中の音楽愛を突き詰めると、必ず子供の頃の自分も同時に出てくるんですよね。だから、つい、《子供》とか《大人》とか、歌詞にも書いてしまうんです。

「FOCUS」の《夢のまんまじゃ まだ足りないんだ だからこうやって歌うんだ》という歌詞にも通じますね。

吉崎
そうですね。その歌詞は、深夜に機材車で帰ると、渋谷の辺りのオフィスビルに灯りが付いてるんですね。残業の蛍光灯だと思うんですけど、それをカップルが“きれいだね”って言いながら見ているかもしれないじゃないですか。そういうことに僕自身、自分を重ねていたりもしたし、残業をロマンチックに歌うダンスポップがやりたかったっていう(笑)。

日常と非日常をつなぐ手伝いが、音楽はできるんですよね。

吉崎
うん、そう思います。ほんとに。
『FOCUS』
    • 『FOCUS』
    • VPCC-81867
    • 2016.03.16
    • 1620円
GOODWARP プロフィール

グッドワープ:2012年1月結成。90’sポップス、シティポップ、クラブミュージック等への愛着を感じさせるダンサブルなサウンドメイクの中に、温もりある日常ドラマを歌う4人組バンド。結成後すぐに『出れんの!?サマソニ!?2012』を勝ち抜き、その後も『MINAMI WHEEL』や『COMIN’KOBE』をはじめとする各地のイベントへ勢力的に出演。16年3月、ミニアルバム『FOCUS』をリリース。GOODWARP オフィシャルHP

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