L→R 新山大河(Ba)、山内彰馬(Vo&Gu)、細川千弘(Dr)、露口仁也(Gu)

L→R 新山大河(Ba)、山内彰馬(Vo&Gu)、細川千弘(Dr)、露口仁也(Gu)

【Shout it Out】疾走するロックだけ
に止まらない進化をアピール

平均年齢19歳のロックバンド、Shout it Outが4曲入りEP『僕たちが歌う明日のこと』をリリース。前作のミニアルバム『Teenage』をきっかけに自分たちの音楽が多くの人に届いたという確かな実感のもと、今回の作品に込めた想いをメンバー4人に語ってもらった。
取材:山口智男

前作からわずか3カ月でのリリースですね。

山内
たった3カ月でも、これだけ進化してるんだってことを意地でも見せつけたいと思いながら制作に臨みました。去年の12月に(細川)千弘が正式にメンバーになって、遠慮しなくなったせいか、曲を作っている最中にメンバー同士のぶつかり合いが増えて、それがすごくいい方向に作用するようになったんです。

3曲目の「星降る夜に」は高校時代からライヴで演奏してきたそうですね。

山内
そうなんです。ただ、今回収録するにあたっては、がっつりアレンジを変えたんですよ。
細川
夏フェスで演奏することを意識してドラムのフレーズを考えたり、クラップを入れたりしました。
山内
クラップのタイミングを覚えて、ライヴでやってくれたら楽しんでもらえるんじゃないかな。体を音に乗せやすいリズムを意識しながら曲を作ったのは、たぶん初めてだと思います。僕が歌ったことを受け取ってくれた人たちが、いい表情をしながらサビで手をあげてくれる…みたいな風景を観られたので、その一歩先を観たくなったんです。
細川
みんなが曲に合わせてジャンプしてくれたら嬉しいですね。お互いにいい景色が観られるんじゃないかな。

今回の4曲中、一番新しい試みが感じられますね。その他の3曲は書き下ろしですか?

山内
はい。収録候補曲は20曲ぐらい作りました。時期によって書けたり書けなかったりするんですけど、今までで一番曲ができる時期にちょうど当たって、いろいろな感情が沸き出てきてすらすら書けました。ドラマ『ニーチェ先生』の主題歌に使っていただいている「ハナウタ」を核に考えながら作っていきましたけど、もちろんそれ以外の3曲もしっかり個性とメッセージを持ったものにしようと思っていました。

ドラマの主題歌を作ってみていかがでしたか?

山内
今までは自分の中にあるものを歌にしていたんですけど、ただ自分のことを歌うだけだと、ドラマのエンディングでこの曲が流れた時に浮いてしまうと思ったので、原作と台本を読んで、しっかりと主人公の心情を自分の中で噛み砕いた上で、自分も投影しようと意識しました。初めての試みだったので難しかったですけど、原作の世界観と自分の言葉をうまく混ぜ合わせることができたと思います。

確かにShout it Outらしさも存在する歌詞になっていますね。ただ、曲調やアレンジは「星降る夜に」と同じぐらい新しい試みが感じられますね。

細川
ミディアムテンポの曲はこれまでなかったですからね。
山内
慣れないアレンジだったので、じっくり時間をかけて、いろいろ試しながらアレンジしていきました。
細川
今回、この4曲を出したことで、バンドとして幅が広がったと思います。

せっかくメンバー全員が揃っているので、それぞれ気に入っている曲を教えてください。

細川
「星降る夜に」ですね。ドラムのアレンジをすごく考えたので。実は僕が加入して、最初に合わせた曲がこれだったんです。そういう思い入れもありますね。
新山
僕は1曲目の「逆光」です。去年『未確認フェスティバル』で優勝する前に、その前身の『閃光ライオット』で2年連続予選落ちしているんですけど、光がずっと当たらなかった、その2年分の経験が音として詰まっているんです。そういうところで思い入れがあります。
山内
僕らずっと勝ち続けてきたバンドではないんですよ。常に何かうまくいかなくて(笑)。TSUTAYA O-EASTでフリーライヴをやった時にパンパンにならなかったのもそう。
新山
ハングリー精神が常に養われる歩み方というか(笑)。
山内
そうなんです。そこで折れる性格じゃない。悔しさを噛み締めてちゃんと前を向いて、次につなげられるんですよ。
細川
このバンドの原動力はキラキラしたものではなくて、そういう悔しさをはじめ、ドロドロしたものなんですよ。
山内
すぐに折れるタイプだったら、僕ら200回ぐらいバンド辞めてるんで(笑)。

露口さんと山内さんのお気に入りの曲は?

露口
僕は「ハナウタ」です。イントロのギターを本当に鼻歌で考えたんです(笑)。今まで、そういう作り方をしたことはなかったから印象に残ってますね。
山内
じゃあ、僕は誰も挙げなかった「あなたと、」。実は1番は女性、2番は男性というふうに歌詞の視点が変わってるんです。これを書いた時、“俺、なかなかやるな”と思いました(笑)。そういう新しい試みが歌詞でもできたんですよ。言葉をストレートに伝えるというのは、僕たちがずっとこだわってやっていることなんですけど、サウンドも本当にストレートで変に凝ってない。
細川
シンプル・イズ・ベストでね。でも、今まで入れたことがなかったコーラスが入っていて、そういうところでも進化というか、“らしさ”も残しつつ一歩進めた実感はあるんです。

リリースに併せてどのような活動が待っているのですか?

山内
ツアーでいっぱいライヴをします!
細川
今回はリリース2日前の3月14日から11日連チャンでライヴをするんですよ。
山内
しかも、札幌から福岡まで、移動距離がすごくて…
新山
武者修行ですね(笑)。でも、僕ら東名阪とその近辺しか行ったことがないので、“はじめまして”という人たちに会えるのが楽しみなんです。
細川
最終日の24日は、東京でBIGMAMAとやらせてもらいます!
山内
BIGMAMAが10代のバンドと対バンする『Welcome to BIGMAMA University』に、10代という括りのイベントに出られるのはたぶん最後かなという思いでエントリーしたら選んでいただけて。身が引き締まりました。
『僕たちが歌う明日のこと』
    • 『僕たちが歌う明日のこと』
    • EGGS-002
    • 2016.03.16
    • 1296円
Shout it Out プロフィール

シャウト・イット・アウト:2012年4月、高校の軽音楽部のメンバーで結成。地元である大阪府堺市を拠点に活動中。15年の『未確認フェスティバル2015』では3,254組の中からグランプリを獲得。16年7月にシングル「青春のすべて」でメジャーデビュー。同年9月にメンバーの脱退があり、山内と細川のふたり体制に。18年7月から8月にかけて行なう初のワンマンツアーをもって解散することを発表している。Shout it Out オフィシャルHP

OKMusic編集部

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