【がんばれ！Victory】1stフルアルバ
ム『十代発表』は10代のバンド活動の
集大成！
オリジナル曲を通して、メンバーのいろ
いろな表情が見えてくる
明るく前向きなイメージの裏には、こういうシリアスな感情もあると。アルバムだからこそ表現できた曲かもしれないですね。
しのぶ
曲を通していろんな顔が見えてくるというか。
みなみ
喜怒哀楽だね。
怒ってる曲もあります？
まゆこ
「booing!」はちょっと怒ってるかも。この曲は私とJin（Tanaka）さんが作曲して、あやきが歌詞を書いたんですよ。
あやき
最初は社会とか世間に向けて思うことを書いてたんですけど、だんだん“こんなこと書いてるけど、私、何様だ？”って思って…。10代の頃っていろんなことを考えるじゃないですか。でも、自分の目標って結局は自分が決めるものだし、何をするにしても、根本的には自分の選択次第だと思うんですよ。“そういう時に思い切って動けない自分は嫌だ！”という歌詞ですね。
自分自身に向けたブーイングでもあるんですね。こういう歌詞を書くと気持ちがすっきりする感じもあるのでは？
あやき
あるかもしれないです。でも、歌詞って締め切りがあるじゃないですか。いつもあとになって“別の言葉のほうが良かったかな？”って思っちゃったりするんですよね。
まゆこ
それは演奏でもたくさんあるよ。アレンジを大幅に変えることはないけど、ちょこちょこ違うフレーズにすることもあるし。
あやき
楽器はライヴアレンジができるからいいよね。羨ましい…。
まゆこ
メロディーで遊ぶしかないね。
れな
ギターソロでも、ライヴで違うフレーズに挑戦することもありますね。その上で、やっぱり元祖（原曲）がいいと思えば戻すし、変えたほうがいいと思うこともあるし。
みなみ
私もありますよ！ ソロのフレーズからひとつ音を減らしたり。
しのぶ
それは端折ってるって言うの！
みなみ
そうか（笑）。フレーズは同じでもビブラートのタイミングを変えたり、大げさにやったりすることはあります。
しのぶ
プロっぽいコメントだ（笑）。アレンジを変えるということで言えば、ずっとライヴでやっていた「また明日」は、アルバム用にアレンジを変更したんです。もともとはバラード寄りのゆったりした感じのサウンドだったんですけど、今回はもっとロックで弾けた感じになってるので。
まゆこ
リズムの雰囲気も変わってますね。Aメロでマーチングっぽくなってたり。
未来につながるイメージの曲になってますよね。あと、ニコニコ生放送でファンのみなさんと掛け合いしながら作った「三三七拍子」も収録されていますね。
しのぶ
結構前にレコーディングした曲なので、“やっとこさ”って感じですね（笑）。
れな
私、この曲のギターソロが一番好きなんですよ。アレンジはJinさんにお願いしたんですけど、Jinさんはいつも明らかに私たちが弾けないフレーズを入れてくるんです。すごい速弾きとか…ね？
みなみ
うん（笑）。
しのぶ
いつも“これは弾けません！”というくだりから入るんですけど（笑）、「三三七拍子」には“これは弾いてみたいな”っていう素敵なソロがあって…デモの通りには弾けなかったんだけど、自分なりに考えてフレーズを作ってみたんです。それをレコーディングの時に聴いてもらったら“すごい！ それでいこう！”って言ってもらえて。
まゆこ
うん、いい裏話だ。
演奏、サウンドメイクにもメンバーのみなさんの個性がしっかり出てますからね。
れな
嬉しいです。自分たちではなかなか客観的に聴くことができないので、そう言ってもらえると安心しますね。“これがカッコ良い”と思うことしかやってないんだけど…。
しのぶ
受け入れてもらえるのかな？っていう不安はあるからね。音源を聴いてもらったり、ライヴで反応が返ってきて初めて“これでいいんだ”って思えるというか。
まゆこ
ドラムを叩いてる時によく思うんですけど、例えばしのぶのベースの音にしても全然女子じゃないんですよね。バキバキの音だし、“メンズかよ！”っていう。
しのぶ
アンプによってはちょっと丸い音になったりするんですけど、そういう時“あれ？ ちょっとショボい？”って不安になるんですよ。“もっとバキバキにしないと”と思って音量を上げちゃったり。
まゆこ
うちのバンドはベースの音がデカいです（笑）。れなのレスポールの音もすごく好きですけど、やっぱり男性ホルモンが入ってると思うんですよね。バンドの音の厚みも出てきたし、いい感じになってるんじゃないかなって。
あやき
まゆこも“おっさんが叩くドラム”って言われてますけどね（笑）。対バンのドラムが男性の時にも、まゆこのほうが飛びぬけてるって思ったりするし。
そういうダイナミックな音の中で歌うのって…。
あやき
大変です！
まゆこ
あやきの声質も歪んでる感じがあるし、バンドのサウンドにもすごく合ってると思いますけどね。
最近はシンセや4つ打ちのダンスビートを取り入れたバンドが多いので、がんばれ！Victoryのハードなサウンドはすごく貴重だと思います。
れな
ありがとうございます。まぁ、それしかできないんですけどね（笑）。
しのぶ
それが功を奏したらいいなって。
“十代発表”というタイトルも個性的ですよね。
しのぶ
これはスタッフの方が持ってきてくれたんですよ。メンバー全員20歳になったし、10代の集大成としてこのアルバムを出させていただくので、すごく相応しいタイトルじゃないかなって。私たちにとってはアルバムをリリースすること自体に“重大発表”という意味合いもあるし。
アルバムリリース後はライヴの日々ですね。
しのぶ
7月に4大都市（東京、大阪、名古屋、福岡）のツアーが決まっているので、どういうセットリストにするか考えてるところなんですよ。
れな
アルバムが出来上がって、新しい曲も増えてますからね。今までとは違ったライヴを観てもらえると思います。
まゆこ
夏フェスにもどんどん出たいですね！
れな
ライヴの反応とか、そこで観えている景色が現実ですからね。これからも前向きに頑張ります！
