【家入レオ】自分を解放し、“私で遊
    んで”と思えることができた

    新境地を見せた前作の延長線上ではなく、また新たな世界を切り開いたポップチューン「僕たちの未来」。覚醒に次ぐ、覚醒。“希望”を高らかに謳い、つながっている、つがっていく人たちとともに前進しながら声を重ねて歌い上げるー。
    取材:竹内美保

    前シングル「Hello To The World」での覚醒が、今作でより明確になりましたね。しかも、また新しいステージに進んでいるという。

    そうですね。ほんとにもう自分でも言えるくらい、幅が広がりました! こんなに楽しんでいいのかなって思うくらい、音楽をやっていることが楽しくて。もちろん多保孝一さんも私もそれぞれこだわりがあるので、作品作りの時間が2倍かかるんですけど。それだけ信念、音楽に対するリスペクトが詰まっている楽曲なので、“届いてほしい”のひと言に尽きますね、この曲は。

    その“楽しさ”ってどういうところが大きいですか?

    “私で遊んで”って思えることができたのが一番大きくて。それまではすごく守りに入っていたし、どこか遠慮もあったし…無意識のうちに“ここから先には入らないで!”っていう領域みたいなものを作っていたんですよ。でも、多保さんに“レオちゃんの音楽なんだから、レオちゃんが感じたままが正しいに決まっているじゃない”って言われて、それで自分を解放できたんです。だから、今回は闘っているって感じがまったくなくて、“帽子をなくしたー”“靴下が破れた…”とか言いながら音楽のジャングルをみんなで一緒に彷徨っている感じでしたね。ボロボロにもなるけど、それは何かに出会えるための傷だし、その旅の途中に泉があったりとか、空がすごく晴れてたりとか…いろんな人のエッセンスをもらいながら、力を借りながら、この「僕たちの未来」という作品は大きくなっていったんです。

    解放されたら領域は自然となくなりますよね。

    ほんとに多保さんと出会えて良かったと思います。“こんな曲が欲しいです。気持ちがこういう地点に来ているから、それに向かって走っていく曲をお願いします”って伝えたら、この曲を書いてくださって。今回の作品でお互いに新しい扉を開けられた、開け合ったという実感がありましたね。

    リクエストした“こんな曲”のキーワードは?

    “希望”です。命がテーマになっているドラマの主題歌なので、“明るい曲をお願いします”って多保さんに伝えて。それと、東日本大震災から5年という節目でもあったので、私自身も未来へみんなを引っ張っていけるような曲を作りたいと思っていたんです。で、“じゃあ、家入レオにとって希望は?”って考えたら、ほんとにスパン!と“ファンの人たち”って出てきて。私はその言葉が自分の中から無意識に出てきたことにすごく感動して、ちゃんとその気持ちを歌にしようと思って歌詞も書きました。以前は頑張って明るい曲を書こうとしても、どこかで影や暗さを求めていた…それがないとアーティスティックに見えないんじゃないかと思っていたんです。だけど、今は自分の思ったことをそのまま書けばちゃんと重さは伝わるし、私という人が歌ってその歌詞が届くわけだから大丈夫っていう自信を持てたというか。だからこそ、これだけ最後まで“未来を目指そう”って言える歌詞が書けました。

    《壊すだけ壊して傷付けた そんな僕らだったから》というフレーズがありますが、ここはもう影や暗さに結び付くものを克服し、昇華できているように感じられました。過程にあった悩み苦しみも希望のひとつの糧にできているというか。

    そうなんです。マイナスであること、ネガティブであることを否定しないでいいというか、“そういう心に傷があった僕たちだから出会えるということもあるのかもしれない”と思えた時に全てを受け入れる気持になれて、この歌詞を書けたので。あと、《一年後、いや何年後でもいい》という部分は今までの私だったら書けなかった。1分でも、1秒でも早く自分が描いた景色を見たい気持ちが強かったので。でも今は、私がその場所に行くことが大事なんじゃなくて、私の歌を聴いてくださっている人たちやスタッフさんたちと一緒に、いつかその場所に辿り着けたらいいなって思えるようになったんです。そして、今まだ闇の中にいる人たちは私が引っ張っていくよって。その場所に行くこと以上に、行くまでのストーリーが宝物なんです。

    歌い方も変わりましたよね。抜けがいいけど、やわらかい。

    ありがとうございます。実は最初にレコーディングした時は自分のジンクス通りにブースを真っ暗にして、ついたてを立てて、外からまったく見えないようにして歌っていたんですけど、どうも歌が暗く聴こえるらしくて(笑)。それでついたてをやめて、ブースを明るくして歌ったら、こういう感じの歌になって…何か生まれましたね、あの瞬間は。

    あと、コーラスも素晴らしいですね。新鮮でした。

    今回のコーラスは多保さんと男性スタッフさんに参加していただいて、みんなで歌っている感満載にしたんです。あと、ダンスミュージックを取り入れたのも新たな挑戦です。

    カップリングの「わたしの歌」もかなり意表を突いていますね。

    レゲエに挑戦しました。これは多保さんのストックにあった曲で、聴かせていただいた時に“この曲で歌詞を書かせてほしいな”と思って。歌詞は日常の近いところを書いています。別れを目前にしたらどうしてお互い素直になれるんだろう?って感じることがあって、この詞を書きました。

    《大丈夫 わたしは わたしらしく》という表現には、今のレオさんの心持ちも表れていますね。

    そうなんです。自然体でいこう、と思っていますし。今までは自由になるために不自由を頑張っていたけど、それがスコーン!と開けて、今まで以上に好きな人たちと好きな音楽をやって、好きな洋服を着て、好きなことをやって生きていく…それが全てな気がしました。

    ああ、いいですね。素敵!

    覚悟ができましたし。それがテーマになっている曲です。
    「僕たちの未来」2016年05月11日発売Colourful Records/ビクターエンタテインメント
      • 【初回限定盤(DVD付)】
      • VIZL-960 1836円
      • 【完全生産限定盤(GOODS付)】
      • VIZL-961 2052円
      • 【通常盤】
      • VICL-37162 1296円
    家入レオ プロフィール

    イエイリレオ:1994年12月13日生まれ、福岡県出身。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、青春期ならではの叫びと葛藤を爆発させた「サブリナ」を完成させた15歳の時、音楽の道で生きていくことを決意。翌年、単身上京。12年2月に「サブリナ」でメジャーデビューを果たし、『第54回日本レコード大賞』最優秀新人賞など数多くの新人賞を受賞。17年2月に迎える5周年を記念した初のベストアルバム『5th Anniversary Best』を発売。同年4月には初の日本武道館公演が決定している。家入レオ オフィシャルHP
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    OKMusic編集部

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