L→R Tatsuya(Dr)、Ryosuke(Vo&Gu)、Ryo(Gu&Scream&Programming)、Kiara(Ba)

L→R Tatsuya(Dr)、Ryosuke(Vo&Gu)、Ryo(Gu&Scream&Programming)、Kiara(Ba)

【NoisyCell】振り切った手法で挑ん
だ色鮮やかなミニアルバム

前作に引き続きPABLO(Pay money To my Pain)がプロデュースを担当した、2ndミニアルバム『Colors』。今作は初の日本語詞を導入するなど、チャレンジ精神盛りだくさんのキャッチーな楽曲を揃えた渾身作だ。
取材:荒金良介

Kiaraさん、Tatsuyaさんは今年8月に加入してますが、今作のレコーディングには参加しているのですか?

Ryo
時期的な問題もあり、今回は今までサポートしてくれてた元GUNDOG、現ENDERのATSUSHIさんがベースを、そして、紹介していただいた方がドラムを叩いてます。
Ryosuke
今回は二部作になる予定で、次の作品はこのメンバー4人で初めてのレコーディングになりますね。

今作は二部作の第一弾という位置付けなのですね。

Ryosuke
はい。ミニアルバムを連続で出す話はあまり聞かないから、新しいことをやってみようと。
Ryo
今回は最初の段階でPABLOさんとミーティングして、今までより広い層に聴いてもらえるキャッチーさを前提に作ろうと。最初に「Mirror」という曲ができて、メロディーが求めてるキャッチーさに近かったから、サビはJ-POPや、分かりやすさを意識しました。
Ryosuke
今作は3枚目になるけど、ライヴをする中でお客さんのリアクションも分かるようになったから。

今作で初めて聴き手を意識して挑んだと。

Ryo
今までも考えてはいたけど、今回は聴き手が期待していることを狙ってやるような感覚でした。

今作の中でも「Mirror」は激しめで、従来のNoisyCellらしさを継承した曲調ですよね。

Ryo
その曲を作ったことでシンプルに削ぎ落とすことができた。それが大きいですね。

何か参考にした音楽はあります?

Ryo
もともとJ-POPが好きで、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATION、宇多田ヒカルとか、その辺を聴きました。今までSAOSINとか00年代初頭のエモがルーツとしてあったけど、今回はJ-POP的な要素も加えようと。

1曲目「Lily」と2曲目「Will」で初の日本語詞を取り入れてますが、違和感もなくてすごく良かったです。

Ryosuke
ずっと前から日本語で書きたいと思ってたんですよ。今回はバンドがキャッチーな方向に向いたから、タイミング的にも良かったなと。俺はバンドを始めたきっかけがBUMP OF CHICKENですからね。ハイトーンはSAOSIN、ラウドだとPay money To my Pain、他にテイラー・スウィフト、シエラ・ハルとかカントリー系の人も好きで。ただ、今回日本語を書くのは初めてだったから、メンバーから反対もあったんですよ。
Ryo
俺は英語で歌うカッコ良さに憧れていたから、日本語でやるなら相当カッコ良く仕上げないとダメだと。最初に書いた日本語を俺が直して、それをPABLOさんに投げたら全部ダメと言われて、それを繰り返しました。

かなり試行錯誤したわけですね。「Lily」は♪ウォーウォーの大合唱を盛り込んだ勇壮な曲調ですね。

Ryo
今までもコーラスを入れた曲はあったけど、リード曲でそれをやったことがなかったから。ライヴでお客さんと盛り上がれる曲を作ろうと。
Ryosuke
みんなと一緒に歌いたいよね。
Tatsuya
うん。僕は学生の頃からPay money To my Painが好きで、PABLOさんプロデュースで出すバンドがいるということで、NoisyCellのCDを買ってライヴにも行ってたんですよ。今回もすごくいい作品だし、これからが楽しみですね。
Ryosuke
新メンバーのふたりはすごくやる気があるんですよ。バンド愛があるし、それが加入のきっかけですね。

Kiaraさんはどうですか?

Kiara
正直、バンドは知らなくて。僕は畑が違うビジュアル系バンドをやっていたので。でも、初めて音を聴いた時にRyosukeさんはバケモノ級の歌声を持ってるなと。あと、普通のラウドバンドと比べても曲が凝ってるし、それはRyoさんの持ち味が出ているなと。

今作はいい意味でラウドの枠組みにとらわれてないし、特に「Black Smoke」は異色のポップ感がありますよね。

Ryo
全編にオルガンの音色を入れたので、今作の中でも一番の攻め曲ですね(笑)。中途半端に要素を詰め込んでも、曲の方向性が見えづらくなるから振り切ろうと。この曲は大人の人も喜んでもらえるかなと。

あぁ、確かにDEEP PURPLEとか、鍵盤が入った70年代のロック好きの世代にも響きそうですね。

Ryo
そうですね。最後だけラウドを入れました(笑)。

あと、個人的に5曲目「do{Parade;}」と6曲目「Halo of the Moment」の流れは、ある意味今作のハイライトだなと。

Ryosuke
5曲目の雰囲気や6曲目のバラード風のやさしい感じはRyoの良さがすごく出てるんですよ。
Ryo
6曲目はストリングスが入った壮大なバラードを作りたくて。メジャーのコード進行でバラードを一度も作ったことがなかったから。今の俺らならやっても大丈夫かなと。5曲目は重たい世界観を出したくて、これはenvyの影響も受けてます。そういう空気も反映させたくて。

歌詞に関しては生命に関する言葉が目立ちますね。

Ryosuke
今年は人の死に触れることが多くて、「Lily」は婆ちゃんが死んだ時に書いたものなんで。メンバーとの別れもそうだし、喪失感を抱く時期が重なったから。

そこもリアルな心情が歌詞に出ていると。最後にこのアルバム名の“Colors”にはどんな思いを込めているのですか?

Ryosuke
今まではモノクロのイメージだったけど、バンドとして色付いていこう、という気持ちを込めました。
Tatsuya
今後は、NoisyCellの色をもっと出していきたい。
Kiara
今回の曲たちをライヴで表現して、それを積み重ねていくことで、次の作品にいいかたちでつなげたいですね。
『Colors』
    • 『Colors』
    • VPCC-81878
    • 2016.10.19
    • 1800円
NoisyCell プロフィール

ノイジーセル:圧倒的な声量と超絶ハイトーンボイスのヴォーカルRyosuke、エモーショナルで多彩なメロディーを紡ぐギターRyoを中心に結成。2014年にVAPよりデビューして以来、さまざまなアーティスト遺伝子を継承したハイブリッドサウンドで唯一無二の存在感を放っている。NoisyCell オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着