L→R 剛(Dr)、のび太(Vo&Gu)、彩(Ba)、山さん(Gu)

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【WHITE ASH 】最初で最後となる白熱
の1stライヴDVD!

WHITE ASHが1stライヴDVD『Emperors And Dumbasses –One Man Tour 2016 Final At AKASAKA BLITZ-』を発表した。4thアルバム『SPADE 3』リリースツアー最終公演・赤坂BLITZのショーを収めたもので、切れ味と図太いグルーブが交差する灼熱のパフォーマンスは必見だ。
文:荒金良介

 ゲームアプリのアニメ『モンスターストライク』(以下、『モンスト』)とコラボした最新ミニアルバム『Quest』に伴うワンマンライヴ『Sympathy For The Monster』ツアー初日(2016年11月4日@TSUTAYA O-EAST)。この日は『モンスト』にちなんで合成・強化曲と銘打って、既存曲2曲を1曲につなげる前代未聞のアレンジを披露し、大いに観客は盛り上がった。同時に挑戦心を忘れないWHITE ASHの創意工夫に驚いたばかりだったが…12月22日に突如バンドのサイト上で“解散”が報告され、衝撃が走った。“えっ、ウソでしょ!?”とすぐに事実を飲み込めなかった。しかも、17年3月にベスト盤を発表するだけで、解散ライヴも行なわないという。そのタイミングでバンド初のライヴDVD『Emperors And Dumbasses –One Man Tour 2016 Final At AKASAKA BLITZ-』が届いた。複雑な心境ではあるが、バンドも生き物ゆえに何が起きるか分からない。だからこそ、“ライヴは観られる時に観ておくもの”と僕も肝に銘じている。
 今作は4thアルバム『SPADE 3』リリースツアー最終公演、2016年7月10日の赤坂BLITZ公演を収めたものになる。バンド史上最多本数の17本目にあたるワンマンライヴで、バンドの演奏、アンサンブルのキレといい、目まぐるしく動くカメラワークと相まって、脂が乗りまくったパフォーマンスを堪能できる。この日は『SPADE 3』収録の全11曲をプレイし、それらの楽曲がショーの流れに極上のフックを作っていることがよく分かる。もともとライヴを意識した作風だったが、リリースツアーを経て、楽曲や演奏はよりビルドアップされた印象を受けた。特に今回のタイトル名ともつながるが、さわやかなメロディーと図太いロックを接続させた「Emperor」、コシのあるグルーブ感で迫る「Dumbass」は実にパワフルに響く! また、のび太(Vo&Gu)によるエレキ弾き語りで披露された「Snow Falls In Lavender Fields」は大人っぽい静謐メロディーが冴え、超スローテンポでロックの衝動を掘り返したような「The Phantom Pain」も身震いするカッコ良さだ。観客の熱狂度もそうだが、白熱する生々しい演奏にシビれる作品と言っておく。
 なお、今作はCDも付属され、ライヴでもプレイした「Yellow」に加え、新曲「J.D.F.R」も収録。これがまたキャッチーな良質曲で素晴らしいだけに、解散が残念でならない。
『Emperors And Dumbasses –One Man Tour 2016 Final At AKASAKA BLITZ-』
    • 『Emperors And Dumbasses –One Man Tour 2016 Final At AKASAKA BLITZ-』
    • VPBQ-19099
    • 2017.01.11
    • 3888円
WHITE ASH プロフィール

ホワイト・アッシュ:2008年本格始動。“シンプルかつカッコ良い”をコンセプトに活動する4人組ロックバンド。アニメ『ガッチャマン クラウズ』のOP主題歌やJRAジャパンカップCFソング、学校法人・専門学校 モード学園のテレビCMソングを担当するなど、その勢いは留まることを知らない。16年3月には4thアルバム『SPADE 3』を発表し、そのリリースツアーで自身初の全国17公演を開催、7月10日には赤坂BLITZを満員にして終了。8月に3枚目のミニアルバム『Quest』をリリースするが、同年12月に解散を発表した。WHITE ASH オフィシャルHP
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WHITE ASH オフィシャルFacebook

OKMusic編集部

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