昨年、初の日本武道館2デイズ公演が大成功。ますます活躍の場を広げている大原櫻子が、2017年第一弾シングル「ひらり」をリリースする。春に相応しい温かな仕上がりの今作について語ってもらった。
取材:田中 大
「ひらり」はとても温かい気持ちになれる曲ですね。初めて聴いた時、どのような曲だと感じました?
母校を思い出す一曲だと感じました。メロディーの中に誰もが思う“懐かしさ”があるなって感じます。
おっしゃる通り、学生時代の風景が蘇るような懐かしさが沸く曲ですよね。歌詞の中で特にお気に入りの部分はあります?
好きなフレーズは《夢を追いかけて 誰かを愛して 傷ついて人は輝けるよ》という部分です。20歳を超えて強く感じるものがあった歌詞の部分で、大切に歌っています。
この曲は映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』のスタッフの方がデモを聴いたことがきっかけとなり、主題歌に抜擢されたそうですね。
はい。青春真っ盛りの時を描いた映画『チア☆ダン』にぴったりな一曲だと思います。卒業式など友達と過ごした日々を振り返る時に歌われる曲になってほしいです。
『チア☆ダン』の主演は広瀬すずさんですけど、「瞳」(2015年1月にリリースされた2ndシングルのタイトル曲)が『第93回全国高校サッカー選手権大会』の応援歌となったきっかけで仲良くなったんでしたっけ?
そうです。本当に親しい人と作品を通じて何かできるというのはなかなかない機会なので、主題歌を歌わせていただけると聞いた時は嬉しすぎて叫びました(笑)。
(笑)。プライベートでお会いになることもよくあるそうですが、広瀬さんのどんなところが好きですか?
ずずちゃんの好きなところはたくさんありますよ。上から目線に聞こえてしまうかもしれませんが、センスが好きです。ファッション、言葉のチョイス…ボキャブラリーも多いなぁといつも感じています。
「ひらり」に関して先ほど母校を思い出すとおっしゃっていましたが、高校生の頃はどんな子でした?
水泳部でしたよね?
水泳部でした。朝、学校に行く前に家の周りをジョギングしていましたね。そして、学校で食べていたプリンの味は今でも忘れません(笑)。
卒業して数年経った今でも忘れられないくらい美味しかったプリンってすごいですね。
勉強をすると身体は甘いものが欲しくなるので、いつも以上にプリンが美味しく感じられます(笑)。
(笑)。学校の中でお気に入りだった場所とか風景ってどこかありました?
体育館ですね。広い場所で歌うと気持ちが良いので、よく歌っていました。
「ひらり」は歌詞の中に《さくら》が出てくるのも印象的ですよね。この花に関する思い出はあります?
私は幼稚園、小学校、中高と同じ学校に通っていたんですけど、校庭の横に桜の木が1本大きく立っていて、いつも見守られながら毎日登校していました。
まさにお名前とも縁が深い花ですが、何か思い出はあります? 例えばお花見をしたこととか?
名前に“櫻”があるのに、1回もお花見をしたことがないんです。いつかやってみたいと思っています(笑)。
(笑)。では、他の曲のお話に移りましょう。2曲目の「青い季節」は、『チア☆ダン』の挿入歌ですね。すごく瑞々しい青春の風景が浮かぶ曲ですけど、制作の過程でのエピソードは何かあります?
この曲はすずちゃんに電話して、彼女の想いもいしわたり淳治さんにお伝えして出来上がった一曲です。サビだけではなく、AメロBメロの歌詞もリアルなので注目していただけたら嬉しいです。
そう言えば、映画『チア☆ダン』は大原さんの出演シーンもあるそうで。南青山女子高校チアダンス部の主将役で、チアダンスもしているそうですが。
そうなんです。レッスンは1日くらいしかありませんでした。撮影前にはレコーディングが入っていたので、レコーディングスタジオで踊りの練習をしていました。とてもチームワークの熱い方たちの中に入るのは緊張しましたが、やさしい方々に教えていただいたので楽しく撮影できました。
そして、「Coming Soon!!!」と「Realize」も気持ち良い仕上がりですね。ライヴでお客さんと楽しく盛り上がれそうな曲ですけど、最近、ステージで歌うことに対してどんなことを考えるようになっています?
ライヴはだいたい2時間ですけど、その中でどれだけ多くの表情をお見せできるのかということと、一曲一曲を丁寧に表現することに挑戦しています。
先日は『わたしは真悟』にもご出演されて、舞台での活躍も増えていますね。5月から公演が始まる初主演の舞台『Little Voice(リトル・ヴォイス)』では、ジュディ・ガーランド、マリリン・モンロー、ビリー・ホリデイ、エディット・ピアフなどの名曲を歌うことになりますが、今、どんなお気持ちですか?
正直言って普通に歌うとなると、プレッシャーに押し潰されてしまうかもしれませんが(笑)。でも、演じながら歌うのはすごく楽しみです。
さまざまな新しい挑戦が続いているわけですけど、目標に向かって進み続けて、夢を実現していくために大事なことって何だと思いますか?
“好き”でなくなったら、辞める覚悟だと思います。私はこれかも音楽やお芝居、いろいろなことに挑戦、アタックしていきますので、応援よろしくお願いします。
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「ひらり」2017年03月08日発売ビクターエンタテインメント
- 【初回限定盤A(DVD付)】
- VIZL-1127 1620円
- 【初回限定盤B(DVD付)】
- VIZL-1128 1620円
オオハラサクラコ:2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。16年に2ndアルバム『V(ビバ)』をリリースし、全18公演の全国ツアーを開催し、ツアーファイナルは自身初となる日本武道館公演(2デイズ)を成功させた。大原櫻子 オフィシャルHP