取材:ジャガー

次なる理想に向けた最高の掛橋

2000年に結成、地元福岡では絶大な人気を誇っていたknotlampが、昨年インディーズデビューを果たした。ここで改めてバンド結成の経緯を訊いてみることにしよう。

「三人とも地元が同じで、僕とAKIHIKOは同じ高校で僕の方が後輩でした。当時バンドを組む計画があったんですけど、地元で有名だった彰彦に声をかけて全てが始まったんですよね。TOHRUも良いベースがいるっていう噂を聞いたことがあったので、面識ゼロだったにも関わらず、直接家に電話をかけて強引に友達からスタートしたんですよ(笑)。それから今に至ってるんですけど…もう長い付き合いですよね」(KEIT)

世の中に対する不平、不満をぶちまけつつも、その世の中を壊すか、諦めるかの二者択一ではなく“だから自分はどうしていけばいいのか?”といった一歩先を見据えた詞が特徴的だ。また、感情の高ぶりを思わせるメロディーを一度耳にすれば、自然と惹かれていく。

「詞は“僕が思ってるようなことと同じ痛みを持つ誰かの何かのためになってほしい”という願いはあるかもしれないです。曲に関しては、こうしようとか言う狙いはまったく考えたことがないんですよ。とにかく、自分でもゾッとするくらいの気持ち良いメロを探しまくる作業ですね。あまり器用な方でもないので、狙おうと思っても狙えないですしね」(KEIT)

今作『Ghost of the freedom』は、衝動を上手くサウンドに共鳴させた結果、前作以上にサウンドに厚みが出た仕上がりになったと思う。それを踏まえ、聴きどころはどこになるのだろうか。

「うーん…それぞれが決めてほしいですね。やっぱり聴いた人によって感じ方はまったく違うと思うので、その聴いた人の数だけ答えはあると思います」(KEIT)

よりメロディーの良さが際立ち、前作を凌ぐ出来映えとなったわけだが、今作はknotlampにとってどういう作品になったのかを最後に語ってもらった。

「そうですね、あえてひと言で言うなら“次なる理想に向けた最高の掛橋”。やっぱりこれは最終地点ではなく、経過点にしか過ぎないので、次に全てをつなげていきたいですね」(KEIT)
knotlamp プロフィール

ノットランプ:2007年10月にアルバム『Blind Side』でデビュー。6月に発売された「Across my world」が、現在NHK総合で放送中のアニメ「銀河へキックオフ!!」の主題歌に抜擢。数々のフェスにも出演し、入場規制がかかるなどその存在感を誇示する4人組バンド。 knotlamp Official Site
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OKMusic編集部

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