L → R HIDE(Ba)、IZUM(I Trumpet)、RYU(Gu)、KUM(I Vo)、ICHI-LOW(Dr)、AMEAL(Trombone)

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【Yum!Yum!ORANGE】Yum!Yum!流スカパ
ンクへの原点回帰

昨年春以降、表立った活動をしていなかったが、水面下では進化を遂げていた。今年は快進撃の1年となりそうだ。
取材:金澤隆志

2007年はオリジナル作品のリリースがまったくありませんでしたが、充電期間を取っていたんだとか?

HIDE
2月のツアー終了の時点で、いったん休もうかという話になったんです。ここ3、4年まともに休んでいなかったので1ヶ月半ほどオフを取って、それぞれ海外を旅したり、好きなことをして過ごしました。休み明けに久々に会った時、全員すごく盛り上がったんですよ、みんなニコニコして。“またこれからまた始まるんだ”という期待感にあふれていて、やっぱりここで充電しておいて良かったなと思いましたね。
KUMI
休む前までは、全てが当たり前のことになってしまっていて。ライヴをやることも、メンバーと一緒にいることも。休んだおかげで、そういった大切なものに気付けた。“早くまたバンドで活動したい”って、すごく待ち遠しかったし。ずっと続けていきたいバンドだから、一度ここで足を止めておくのも大事だと思いましたね。

久々のリリースとなるミニアルバム『Candy Candy Candy?』は、どんなものにしたいと思いましたか?

KUMI
直感や初期衝動を大事にしたかった。前作『Jelly Beans』ではいろいろなことに挑戦したけど、今回はバンド初期の頃のアゲアゲをもう一度やってみようと。原点回帰ですね。
HIDE
頭を捻って出すのではなく、突発的に出てきたものに対してどうアプローチできるか、というのが最初にあって。これまではメインソングライターのRYUが綿密に作り込んできた曲をベースに、それぞれの要素を加えていっていたんだけど、今回はスタジオで全員でジャムりながら作っていったんです。曲の形もレコーディング直前まで絶えず変わっていたし、それぞれのカラーもハッキリと出ていて面白かったですね。

プロデューサーとしてPUFFYやENDLICHERI☆ENDLICHERIを手がけていることで知られる上田ケンジさん、そしてサウンドメイキングではレピッシュの杉本恭一さんが参加していて、とても興味深い顔ぶれですね。

HIDE
杉本さんは、いい意味で“ブチ壊し屋”。一見“これでいいのかな~?”と思ってしまうような彼のアイデアも、客観的に見るとすごく良かったり。
KUMI
ケンジさんは、とにかく勢い重視で、演奏はラフでもOKというタイプ。張らなくても明るい声を出す方法など、いろいろな歌唱法を教えてもらって、すごく勉強になりました。
HIDE
ふたりとも、原点に回帰しつつも今までにないものを作りたかった僕たちにとっては最適の人選でした。ハードロック、パンクといったそれぞれのルーツが素直に出てきて、より骨太で、グルーヴ感にあふれたものが出来上がったと思います。

「Mr.Candy」では変わった作詞の方法を試したとか?

KUMI
テーマをまったく決めずに、IZUMIと私で1行ずつ、順番で書いていったんです。“そう来たか!”の連続で、先の展開が読めないのが良かった(笑)。私の中では“ミスター・キャンディ=周りに流されずに頑張っている人”というイメージができていて、最近は“あの人ミスター・キャンディさんだよね”とか、勝手にいろいろな人を認定しています(笑)。

2月24日から久々のツアー、そして夏にはフルアルバムのリリースの予定もあるんですよね。

KUMI
フルアルバムはこれまで以上に夏全開といった作風になります。それに併せて夏のツアーも実現しそうだし、2月以降はひたすら突っ走ります!
『Candy Candy Candy?』
    • 『Candy Candy Candy?』
    • TKCA-73303
Yum!Yum!ORANGE プロフィール

名古屋発、元気なスカ・ポップ・サウンドであっという間にインディーズの人気者となった男女混合6人組バンド。フジテレビ系の人気アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のオープニング曲「葛飾ラプソディー」をスカで歌っている元気な女の子バンド、と言えば多くの方が「ああ!」と思い出すだろう。
名古屋で99年ごろからオリジナル曲を作り始め、ライヴ活動を開始。02年、初のフル・アルバム『ORANGE STREET 33』をインディーズでリリース、スマッシュ・ヒットを記録した。その後、数々のイベントや対バンライヴに出演し、全国区のバンドへと急成長を遂げるが、03年5月にヴォーカルが脱退。その後、KUMIを新ヴォーカリストとして迎え活動を再開している。親しみやすい楽曲の数々と、演奏に力強さと安定感があるのが特徴。スカの楽しさを感じさせる底抜けの明るさは、彼らにとって大きな武器になっている。
04年に2ndフル・アルバム『ORANGE JUICE』、05年に3rdアルバム『ORANGE FUNKY RADIO』、そして06年10月に4thアルバム『Jelly Beans』をリリースと快調に作品を発表し続けている。Yum!Yum!ORANGEオフィシャルサイト

OKMusic編集部

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