KがSinonや他ゲストとともに渋谷のイ
    ープラスカフェでSpecial Living Liv
    eを開催。こんな素敵空間他にはない


    2017.5.24 eplus LIVING ROOM CAFÉ & DINING「アーティストが友人を招きもてなすLIVING ROOM」――がコンセプトの「eplus LIVING ROOM CAFE&DINING」は、まさにアーティストが自分の家のリビングルームに友達を招き入れ、食事をしたりお酒を飲みながら音楽を楽しんでもらう空間。食器が触れる音や、グラスの中の氷の音、少しのザワザワ感がさらに居心地の良い空気を作ってくれる。5月24日、たくさんの友達=お客さんを招待していたシンガー・ソングライターKが、大きな拍手に迎えられ、ピアノの前に現れたのは19時30分をちょっと過ぎた頃だった。

    この日は、『Special Living Live produced by "K"』という、5月22日~24日の3日間、ブッキングから構成、演出までKがプロデュースするという企画ライヴの最終日だった。ちなみに初日のゲストはDEPAPEPE、2日目はI Don't Like Mondays.、そして最終日のこの日はSinon(シノン)だ。

    Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    彼女が3月にリリースしたアルバム『Trinity』にKが楽曲提供をした縁で、この日の共演が実現した。Kが女性ソロシンガーに楽曲提供したのは彼女が初めてで、依頼を受け最初に彼女の歌をYoutubeで聴いた時、その素晴らしさに感動したという。そしてその彼女とのコラボレーションの一曲目に選んだのは「Sinonさんの声といえばこの曲」と、カーペンターズ「Close to you」を披露。Kの優しいピアノと、英語が堪能な二人のハーモニーは抜群の肌触り。なにより、さっきまでキュートな声でKとトークをしていたSinonが、ひと声発した瞬間空気が変わった。お客さんが引き込まれていくのがわかった。優しく凛とした、芳醇な声。1曲目でガッツリお客さんの心をつかんでしまった二人。大きな拍手を送るお客さんも、このライヴが素晴らしいものになると確信したはずだ。

    Sinon Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    まずはSinonのステージ。アコギ一本で最新アルバム『Trinity』に収録されている「風の記憶」を披露。本当に伸びやかで美しい声。風景が見えてくるようだ。成長する息子の話を愛おしそうに話し、歌い始めた「ららふぅ」は、自分と息子のための曲だという。透き通った高音はどこまで伸びる。それにしても話している時の声、様子と、圧巻の歌とのそのギャップの大きさは感動的でさえある。このギャップに引き込まれる人が多いはずだ。

    愛犬に捧げたという曲「I wish」を情感たっぷりに歌い、深い感動を心の奥まで届けてくれる。ひと声発した瞬間に空気を変え、感動を真っすぐに心の深いところまで届ける事ができる、ここまで“歌える”女性シンガーはなかなかいない。

    Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    ここで再びKが登場。Kは登場するやいなや「Sinonさんの歌を聴くと全てがハッピーになる。テーマパークのような人」と絶賛しつつ笑いを取る。さらに「全ての曲を自分の曲にしてしまうパワーがある」と彼女のボーカルパワーに脱帽していた。そんなKがSinonに提供した「mystery」は、彼女と佐藤竹善(SING LIKE TALKING)のデュエット曲だが、この日はKとのコラボ。ミディアムテンポの、心地よさとカッコ良さを感じさせてくれるソウルナンバー。Kが高い部分、Sinonが低いところを歌い聴こえるその美しいハーモニーは、いつまでも聴いていたいと思わせてくれた。このライヴはリハなしで、当日音と声を軽く合わせる程度だったと裏話を教えてくれたが、そんな事は微塵も感じさせない完璧なパフォーマンスだった。

    休憩をはさみ、いよいよKのステージだ。教会でゴスペルに触れた事が音楽の原点と、自分のミュージシャンとしてのルーツを語り、歌い始めたのは「Amezing Grace」。日本語、英語、ハングルの3か国語で披露。言葉の持つリズムや雰囲気で、この誰もが知っている曲が様々な表情を見せてくれる事を、お客さんは感じたはずだ。6月14日に発売するニューシングル「桐箪笥の歌」は嫁ぐ娘と父親の絆を歌った、涙なしでは聴けない、せつないウェディングソング。優しく温かいボーカルで聴かせてくれた。

    K Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    「夏の夕暮れに詠うバラッド」は2015年のナンバーで、ファンの間でも人気のある一曲。歌もピアノもキャリアを重ねてきて、美しさの上に艶やかさをまとって表現力が増し、聴き手の心をくすぐる。本編ラストは、SinonとそしてKの直近2作のプロデュースを手掛けている寺岡呼人を呼び込む。

    Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    寺岡呼人 Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    寺岡の影響で今レコードにハマっているというKが、3人でコラボする曲として選んだのは荒井由実「ひこうき雲」。Kのピアノとハーモニカ、寺岡のギターに乗せ、再びKとSinonのどこまでも気持ちがいい、優しいハーモニに感動が広がる。Kのハーモニカが郷愁感を感じさせてくれ、Sinonの優しいフェイクが心に沁みる。3日間素晴らしい内容のライヴを見せてくれたKの事を、寺岡が「名プロデューサー」と紹介。Kは照れくさそうだったが、嬉しそうな表情を見せ、ステージを後にした。

    K Special Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon

    鳴りやまない拍手に導かれ、再びKとSinonが登場。Kは「心の底から熱くなるライヴだった。いい夢見れそう」とこの日のライヴを振り返った。アンコールはKがSinonに提供し、「Sinonにつながる曲」と紹介した「My Prayer」。この曲をSinonに提供し、しばらくして、彼女の歌が入ったものが先方から送られてきた時に「スタッフから、いい曲になったと言われた」と、笑わせてくれたと同時に、改めてSinonというシンガーを絶賛した。二人の声が紡ぎ出す極上の心地よさはクセになる。

    クセになってしまったファンはアンコールが終わっても、まだまだ拍手を止めず、その想いに応え再びKがステージに。予定外のダブルアンコールだ。「声聴こえるでしょう?」とマイクなしで、ピアノもアンプラグド、生のKを届けていた。

    美しい声と歌を持つ二人の今回のライヴ、伝わってきたものがしっかり心に残り、温かい気持ちで会場を後にしたお客さんが多かったはずだ。改めて音楽の、歌の持つパワーを実感させてくれた。

    取材・文=田中久勝  撮影=三輪斉史


    セットリストSpecial Living Live produced by "K" ゲスト:Sinon​
    2017.05.24 eplus LIVING ROOM CAFÉ & DINING​

    <K&Sinon>
    1Close to you
    <Sinon>
    2風の記憶
    3ららふぅ
    4I Wish
    5mystery(with K)

    <K>
    6Amezing Grace
    7桐箪笥のうた
    8夏の夕暮れに詠うバラッド
    9ひこうき雲(with Sinon、寺岡呼人)
    【ENCORE】
    10My Prayer(with Sinon)
    11抱きしめたい

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