【ライヴレポ】FTISLAND、日本武道館
でアリーナツアー完遂!「10周年を迎
えてゼロにリセットして、新しい10年
をまた作ろう」

今回のツアーは、日本メジャーデビュー7年、韓国デビュー10年というキャリアの中で実感した光と影を楽曲にして詰め込んだ7枚目のアルバム『UNITED SHADOWS』を引っ提げたもの。

強烈なライトの光が暗闇と強いコントラストを生み出す中、「今日もいってみようか!」とファンを煽りながら登場。<暗闇に落ちても、光ある未来を探す>と歌う『UNITED SHADOWS』のリード曲「Shadows」でライヴの幕が開けたかと思えば、「FREEDOM」や「PUPPY」など、ライヴでファンと一緒に育ててきた曲たちでスタートから一体感を高める。一気に上がった会場のテンションに「昨日はエアコンが壊れていると思ったくらいだけど、今日もみんなのテンション、高すぎ!」とボーカルのホンギも嬉しそう。

スピード感ある「BE FREE」の間奏では、「みんな自由になりたいか?俺もめっちゃ自由になりたい。このところいろんなことがあって自分自身を忘れていたけど、みんなの力で、メンバーの力で、周りの力で、やっと自分自身を取り戻した。これからもこのまま走っていくから、よろしく!」とホンギが今、ファンに一番伝えたかったことを激白。ファンも大きな歓声でそれに応えると、「シアワセオリー」「To The Light」とFTISLANDの決意が伝わる曲が続く。

FTISLANDの生み出すサウンドに即座に反応し、コーラス、ジャンプ、コール&レスポンスと曲を一緒に作り上げてくれるファンを愛しそうに見渡しながら歌うホンギ。大きな声を出すファンに「こんなに(レスポンスが)うまくなったのは、プリマドンナ(ファンの名称)だけだよ。何回も一緒に練習したからね」と笑顔を見せる。

アルバム収録曲「Champagne」では、ファンと「Yeah yeah yeah」というコーラスを練習。FTISLANDのライヴでは、ファンもメンバーだ。ファンと一緒に作り上げるライヴだと感じさせる。久々の日本デビュー曲「Flower Rock」では、スンヒョンとジョンフンがふたりで1本のギターでリズムを刻む見せ場を作り、そのリズムに乗るとメンバーとファンが一緒に大ジャンプをキメる。「Falling Star」ではファンの大きな声に応えるように、サビで1階スタンド前まで延びる花道の端から端までメンバーたちが猛烈ダッシュ。ホンギも「俺らの夏のライヴは走って走って、また走るって感じだよね。みんなは今日、1.5キロ痩せると思うけど、俺は3キロ痩せる」とヘトヘトになりながらも楽しそう。

今回のツアーでは新しい試みも行われた。アコースティックコーナーだ。「武道館センターに花道を作ったのは初めて」とホンギが言ったが、ステージ左右1階スタンド前まで延びる恒例の花道のほかに、センターのサブステージにまで花道が作られた。ドラムのミンファンまで5人全員がセンターステージに集合。ホンギが「友だちと遊びで歌っているみたいな感じでやりたかった」と言ったが、アコースティックギターをメインにした軽やかなアレンジは、これまでのロック全開から一転、アットホームな雰囲気を作り出した。「正直に言うと、俺らが休むところ」とホンギは笑ったが、ジェジンが作った新曲「A light in the forest」でのスンヒョンのアコースティックギターソロや、ミンファンのボーカルがじっくり聴ける「FISH」など、普段とは違うFTISLANDの一面が堪能できた。ラストはロックバラードからラウドまで、FTらしさ全開のロックを展開。最後まで熱い一体感を醸し出した。

大きなFTISLANDコールに迎えられたアンコールは、アルバムのラストを飾る曲「REASON」からスタート。「今日はツアー最後の日。たくさん来てくれてありがとう。韓国ではデビュー10周年で、日本でも7周年。若いけど結構走って来たよね(笑)。いろんなことがありすぎたけど、10周年を迎えてゼロにリセットして、新しい10年をまた作ろうってメンバーと話している。ケンカしたり、自分たちのやりたい音楽をしてきたけど、これからは責任感を持ってやっていきます。本当だよ!」と神妙な顔で語るホンギ。

暖かい拍手に包まれると「僕らの気持ちは、曲の歌詞に入っている。韓国の10周年のアルバムも楽しみにしてください。どこで何をしていても時間があれば、応援よろしくお願いします。今日も家に気を付けて帰って、ビールいっぱい飲んで、いい夢みましょう!ありがとうございました!」と<We're always together>と歌う「Here」でファンに感謝を伝えると、「今日もサイコーでした!最後にお願いがあります」といって、“FTISLAND 10th Anniversary Thank You”と書かれたフラッグとファンと一緒に記念撮影。鳴りやまないファンからのアンコールの声にホンギは「ちょっとだけ」と、アカペラで来週リリースされる韓国での新曲を披露してくれた。

FTISLANDはデビュー10周年を迎える6月7日に、デビュー10周年記念アルバム『OVER 10 YEARS』を韓国で発売し、本格的な10周年アニバーサリー活動に突入する。

写真/田中聖太郎、川嶋謙吾(田中聖太郎写真事務所)

<セットリスト>
1.Shadows
2.FREEDOM
3.BEAT IT
4.PUPPY
5.BE FREE
6.シアワセオリー
7.To The Light
8.Champagne
9.COME ON GIRL
10.Flower Rock
11.Falling Star
12.Orange Days
13.A light in the forest
14.FISH
15.YOU DON'T KNOW WHO I AM
16.未体験Future
17.Take Me Now
18.1234
-アンコール-
En1.REASON
En2.AQUA
En3.アイデンティティ
En4.Here

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