約600人が“リアル友情コンボ”状態
に? ストライカーたちがお酒と音楽
でハジけた『MONST NIGHT(モンスト
ナイト)vol.2』



『モンスト』と「DJイベント」という異色の取り合わせを前に、「パリピばかりいるんじゃ……」と恐る恐るvol.1に参加したファンも多かったはず。ところがvol.2を取材してみると、「意外と楽しくてまた来た!」というリピーターが多くみられた。お酒を片手に、音楽をバックに、モンスト大好きなピーポーがパーリーしたら、もう「パリピ」ということで良いんじゃないか――。モンストナイトvol.2は、そんなふうに思える多幸感あふれる空間だった。

広い会場内には、DJブースのあるメインエリアのほか、モンストモチーフのオリジナルドリンクを提供するバーエリアや、グッズ販売ブースも設置。参加者は600人規模ということで、どこへ行ってもスマホを突き合わせるストライカーでいっぱいだ。

撮影:小林真之輔

4種のオリジナルドリンク。写真左より、ビースト・ウォッカ(700円)、エンジェル・テキーラ(700円)、アーサーズストライクショット(600円)、フェアリー・ギムレット(700円) 撮影:小林真之輔

最初にDJブースに現れたのは、“XFLAGの中の人“としてお馴染みの「さなぱっちょ&りえっくす」。T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」、L'Arc~en~Cielの「READY STEADY GO」、hide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」など、2000年前後のJ-POPヒット曲でアラサー世代に“マッチショット”を放っていた。

そこから一転、山本リンダの「狙いうち」につなげると、スクリーンには「GATCHA TIME」という表示が。「ウララ♪ウララ♪ウラウララ♪」ならぬ「引くぞ♪引くぞ♪ガチャ引くぞ♪」と煽ると、苦笑しながらも迷いなくガチャを引く参加者の姿が多く見られた。もう楽しければOK、ガチャを引くのに理由なんていらないのだ。

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

さなぱっちょ&りえっくすが作った90年代の空気は、ビッグゲスト・Marc Panther(globe)のプレイへと合流。「CAN YOU CELEBRATE?」(安室奈美恵)に始まって、英語版「残酷な天使のテーゼ」、「PPAP」(ピコ太郎)などのREMIXを挟みつつ、globeの「DEPARTURES」や「Feel Like dance」もドロップするなど、ファン感涙のプレイで聴かせていた。

撮影:小林真之輔

3人目のDJは、女性向けファッションブランド『FIG&VIPER』のディレクターとして活躍するALISA UENO(植野有砂)。女性ファンはもちろんだが、蓋を開けてみると、男性陣も攻撃的な電子音に終始ノリノリだった。プレイを終えた彼女に話を聞くことができたが、「今日は男性の方が多くて新鮮でした! みなさんどんな曲が好きなのかわからなかったんですが、盛り上がっていただけて私も楽しかったです」と笑顔で語っていた。

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

ちなみに植野自身はゲーム自体をやらないものの、彼氏と実の兄がモンストをやりこんでいるそう。「お兄ちゃんはゲーム会社に就職したくらいゲームが大好きで。モンストナイトに出るって言ったら『スッゲー!』って羨ましがられました(笑)」とか。

彼氏も実兄もモンストユーザーなら、もう植野自身もやるしかない……!と聞いてみると、「今日ダウンロードします! 今日は初対面の人同士が楽しそうにプレイしているのを見て、モンストめっちゃ良いなと思いました。これ、絶対仲良くなれますよね。もし次回があれば、DJに呼ばれなくてもゲストで入りたいです(笑)。彼氏とお兄ちゃんと来ますので、ぜひみなさん、お兄ちゃんと友達になってください!」と話してくれた。

撮影:小林真之輔

初対面同士のプレイとは、DJの間に設けられた「MONST GAME LIVE」コーナーのこと。1回目の「力を合わせてSランクを目指せ! モンストミートアップ」では、入場者に配られた番号でチームを結成し、マルチクエスト「五丈原を駈ける蒼き大将軍」のクリアタイムを競った。

即席チームができあがると、最初はよそよそしかったストライカー同士も、フレンド登録を経てすぐモンストトークに花が咲く。力を合わせてクリアしたあとは、SNSのアカウントも交換するなど、文字通りフレンドになるグループも少なくなかった。秒速でユーザー同士がつながっていく様子は、見ていて爽やかさすらある。

撮影:小林真之輔



撮影:小林真之輔

2回目の「PULL&PLAY in MONST NIGHT」では、XFLAGのベイビーかわけ&ぱなえと、会場から選ばれた2人のストライカーが一緒にプレイ。その場で行った引いたばかりのチャイコフスキーを入れたパーティで、「狂熱のジェノサイドアーム」のクリアを目指した。スクリーンに映るプレイ画面を約600人が見つめ、ひとショットごとに歓声や溜息がもれる一体感は、ここでしか味わえないものだろう。ぱなえが「これ……どっちに打てばいい!?」とアドバイスを求めると、すぐに複数人が反応。友達の家でゲーム機を囲んでいるような、アットホームな空気が流れていた。

撮影:小林真之輔

イベントのクライマックスには、前回に引き続き、モンストのキャラクター「ジョン万次郎」と「セクシーローラー」をモチーフとした「DJ MANJIRO & CYBERJAPAN DANCERS」が登場。ボスステージのREMIX曲などモンスト由来の曲をドロップすると、会場のテンションは頂点に達した。そこにCYBERJAPAN DANCERSのセクシーなダンスが加わった威力はすさまじく、このときばかりはモンストを終了して、カメラアプリに切り替えた男性客が多く見受けられるほどだった。

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

最後に「モンストビンゴ」を終えると、モンストナイトvol.2は終幕。ところが、出演者たちが挨拶を終えて捌けた後も、参加者たちはなかなか帰ろうとしない。この場で知り合ったストライカー同士、集合写真を撮ったり、立ち話に花を咲かせたりして、宴の名残を惜しんでいた。「モンストミートアップ」で知り合った4人チームから、それぞれの連れや、SNS友達を紹介しあう連鎖を経て、イベント終了時には10人程度のグループも複数出現。さながら“リアル友情コンボ”と言いたくなるこの光景は、『モンスト』だからこそのものだろう。それから10分ほど粘ったが、さすがに会場の外に出されたストライカーたち。道玄坂を下りながら、モンストナイト2次会の店を話し合っているようだった。

撮影:小林真之輔

撮影:小林真之輔

※本公演は、20歳未満の方は入場できません。写真付き身分証明証によるIDチェックが実施されています。

レポート・文・撮影:小林真之輔

イベント情報MONST NIGHT(モンストナイト)vol.2​(終了)

開催:5月20日
会場:SOUND MUSEUM VISION(渋谷)

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