カノエラナ 弾き語りワンマン ラスト
公演開催!!満員の熱気溢れる京都・拾
得にてツアー完遂!!

カノエラナが、『カノエラナ ご挨拶ワンマンツアー2017「勇者を探して三千里~ぼっちで広げる旅の地図~」【弾き語り編】』の最終公演を、5月3日に京都・拾得にて行った。
会場は、築300年を超える酒蔵で1973年に営業を開始した日本最古の老舗ライブハウスで、全17公演にわたるツアーのフィナーレには申し分のない佇まい。

ライブの注意事項のアナウンスが流れる時点で笑いがこぼれるいいムードの中、ライブの楽しみ方を指南するオープニング曲「私立カノエ厨学校校歌」を背に現れたカノエラナに、満員御礼の場内からは大きな拍手が。

学生服と着物が融合したような奇抜なステージ衣装も会場の雰囲気にハマっていて、「皆さんこんにちは、カノエラナです!」という挨拶に応える声がすでに沸点かと思うほどオーディエンスの準備も万端。冒頭に披露した自己紹介的ソング「カノエラナです。」から、促さずとも振りと掛け声が生まれる末恐ろしい盛り上がりを見せる。

「ツアーファイナルにして座りやで? 逆にロックじゃない?(笑) ファイナルの京都まで、無事にやって来れましたー!」というMCにも即反応する観客のたじろぐほどの熱気に後押しされながら、最新作『「カノエ上等。」』の収録曲「おーい兄ちゃん」では、サラリーマンの上下関係を皮肉とユーモアたっぷりに歌い上げたかと思えば、新曲「たのしいバストの数え歌」では、女性目線から“おっぱい”についてアルファベット数え歌調に歌うなど、世の中を独自の目線で切り取った緩急自在のポップソングが続く。

思わず「序盤からこやん滝汗出たの、初めてとばってん」と漏らすほどの過去最高の熱量に包まれたのは、京都はもとより全国から駆け付けたファンの想いゆえか。

ツアーの恒例となった“○○子”のコーナー(※各公演にまつわるカノエラナ作のオリジナルキャラクターの紹介)では着物姿の“京 まい子”をお披露目しつつ、ここからは一転、立て続けにシリアスなナンバーで聴かせていく。

明け方にかかってきた友達からの電話で失恋話を聞きつつ、しっかりメモを取ったという「嘘つき」では、女性としての揺らぎとシンガーソングライターとしての性を存分に感じさせ、その友達から「だって私が電話したら、歌詞にしてくれるっちゃろ?」と言われたというオチまで、佐賀弁まじりMCでも大いに会場を沸かせる。

また、「あなたとわたし、あかねいろ」「慟哭」ではアコースティックギターからキーボードにスイッチ。実はギターよりもピアノ歴が長いという手慣れた演奏にも驚かされたが、切々と奏でる美しいメロディからも、彼女のアーティストとしてのポテンシャルを存分に感じさせる。

ここで懐かしい学校のチャイムが鳴り響き、事前に集められたアンケート用紙を元にリクエストに応えていく、“30秒ソング”のコーナーへ。

彼女が日々Twitterにアップし続けている30秒弾き語り動画を収録したアルバム『「30 秒~カノエの楽しい歌日記~」』の中から、この日は「かぜ」「鉄壁スカート」「バレンタインのうた」「ゴキブリの歌」を観客とのやりとりもたっぷりに披露。

コーナーの終わりを告げるチャイムとともにステージを降りた彼女だったが、今度は長髪のかつらをかぶって再登場。前代未聞の“地縛霊コール&レスポンス”が巻き起こった「恋する地縛霊」、今回のツアーで解禁されたそのアンサーソング「地縛霊に恋をした」でも、お決まりではないラブソングを聴かせていく。

ライブの終盤では拾得に手拍子とタオルが舞った「夏の祭りのわっしょい歌」、フルテンションのオーディエンスとともに「終わりたくないよー!」と叫んだ「ヒトミシリ」と、ツアーファイナルにふさわしい盛り上がり。あまりの声援に、アンコールで「モットアタシヲ」も演奏された。

「(今回のツアーは)私も初めての試みで不安しかなくて、いろいろ迷ったりもしたんですけど、今日無事に皆さんと出会うことができて本当に嬉しく思っています。まだバンドツアーも残っていますし、これで満足してはいけないと思っています。これからもいろんなところを侵略していきますので、よろしくお願いいたします!」

そして、終演後には7月19日(水)に3rd mini album『「カノエ暴走。」』が発売されること、リード曲が「たのしいバストの数え歌」であることも併せて発表され、さらには「これ以上さらけ出してどうするの?(笑)」と笑った、カノエラナのまとめサイト“カノエパーク”の開設も告知されるなど、リリースに、ライブに、ウェブにと多角的にシーンを攻めていくカノエラナの今後の活動に、大いに期待が募るツアーファイナルとなった。

なお、『2nd mini album「カノエ上等。」リリースツアー「とうめいはーん!!! ふくをマネくぜ勇者たち。」【バンド編】』は、5月26日(金)大阪・梅田Shangri-Laを皮切りに、5月28日(日)福岡・DRUM Be-1、6月2日(金)愛知・名古屋CLUB QUATTRO、6月10日(土)東京・渋谷WWW Xまで続く。

Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by ヤンボー

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