『この闇』のAnlyがバラエティ豊かな
1stアルバム『anly one』をリリース
!【インタビュー】

今回のインタビューでは、様々な音色を感じられる1stアルバムでの制作秘話や次回作への展望、そしてスキマスイッチさんとの話題のコラボ曲『この闇』についても、たくさんお話いただきました。

最後には、6月から始まるツアーへの意気込みメッセージも掲載しています。ぜひ、最後までご覧ください。

Anly インタビュー

1stアルバム『anly one』は今後立ち帰れる原点となるアルバムに。
———今回1stアルバムのリリースということで、デビューから1年半が経ちましたけれども率直な感想は?

Anly:濃厚!すごく濃い時間だったなって思っていて、今振り返ると短かったようなすごく不思議な気持ちです。

———東京にはもう慣れました?

Anly:ちょっとずつ電車にも慣れてきて、沖縄から遊びに来た友達をちょっと連れて遊びに行くぐらいはできるようになったと思います!

———前回のインタビューで、東京に来られてから作る曲のテンポが速くなったということをお話しされていましたけど、今回リリースされる曲はまたゆったりした感じで。

Anly:今回リリースするアルバムに入っている新曲は高校生の時に作った曲なんで、アルバムのために今回書いた曲はないんです。だから10代に描いた曲たちが入ったアルバムなんです。

———何年ぶりかに収録されるにあたって、当時作られたメロディーや歌詞を変えたりする作業も?

Anly:それはなかったんです。そういう作業をいつかしようと思っていた曲もあったんですけど、改めて聞いてみると自然に歌ったままでレコーディングした方が聴いている人も作為的なものを感じないんじゃないかなと思って。それが沖縄のゆったり感を感じてもらえることにもつながるんじゃないかと思いました。


———高校生の時に描いた曲だったんですね。

Anly:『サナギ』とか『傘』とか『レモンティー』もそうですね。

———アレンジは今回収録するにあたってされた感じ?

Anly:はい、バンドレコーディングは最近しました。でも、高校生の時から“こんなアレンジにしたい”とか、“CDジャケットはこんな風なのがいい”っていうことは考えるのが楽しかったので、それをどんどん形にしていったというか。アレンジャーの方と実現できたのがとても嬉しいです。

———では、気が早いですが2ndアルバムのイメージとかももうお持ちなんですか?

Anly:1stを作っている時点で2ndはこんな感じにしたいとか、色々アイデアは浮かんできていて、2ndアルバムにつながるような曲は『カラノココロ』かなって思っています。



沖縄にいた頃に聴いていたブルースとかロックとか沖縄のアーティストの曲が身体の中にあって、東京でもいろんなライブを見たりバンドの曲を聴いたりするようになったからそれがもともとあった音楽性とMIXされて、さらに私のフィルターを通して曲になったのが『カラノココロ』かなって思っています。

———また新たな音楽が2ndアルバムでも聴けるんですね!

Anly:そういう風に2ndアルバムも新たな音楽を取り入れていって、私の中でMIXしていけたらなって思っているので、収録したい曲がありすぎて1stも削ったくらいなんです。だから2ndに向けてこれから考えていくのがまた楽しみです。


———削られた曲があるくらいだということですが、今回のアルバムはどう言ったコンセプトで集められた曲たちなんですか?

Anly:ジャンルを決めないアーティストというか。単にアイデンティティの確立中なのかもしれないんですけど、私は“いいな”と思ったものを聴きたいし、曲を作る時も自然に出てきたものがロックだった、とか、ポップだったっていうように、このジャンルの曲を作ろうって始めてないので、自然な私を感じられる1枚になっているんじゃないかなって思います。

———それは今作と次作でも違ってくるのでしょうか?

Anly:考え方もきっと変わってるし、やっぱり10代の時の曲たちが多いので20歳を迎えてこれからもいろんな人や才能と出会うと思うのでその科学変化みたいなものも楽しんでいけるような気がするので、そういう意味では1stは原点になるんじゃないかと思います。


———ジャケットに関してもイメージをお持ちだったということですが、今回のジャケットにもAnlyさんの意見が反映されている部分が?

Anly:伊江島っぽいものがあるといいなって思っていて、デザインをみんなで考えている時にデザイナーさんの意見がすごくクリエイティヴで、スカートとかの柄が伊江島っぽい感じで溢れていたらいいんじゃないかっていうアイデアを頂いて、実際伊江島のフェリーが書かれていたり、私の母が作る伊江島の植物で編んだ帽子が書かれていたり、伊江島のシンボルのユリが書かれていたり、偶然私の家の庭によく来ていた鳥の絵が書かれていたりするんです。

———見れば見るほど発見が多いですね!

Anly:そうなんです、私もまだ見つけられてない物があるんじゃないかと思って(笑)。

———今作は既存曲と高校生の時に作られた曲からなるということだったので、曲作りに追われるというようなことはこの期間なかったんですね。

Anly:今の所全くなくて。タイアップとかになってくると気合入れて“さぁ作るぞ!”とはなるんですけど、作っている間にまた違う曲を作ったりしてて(笑)。1つのことに集中することがあまりできなくて、いつの間にか違うことに専念してて、あら〜!って(笑)。そういう曲がカップリングになったりするので、そういう意味でタイアップは私にいい影響しかないんです。

———それが似たり寄ったりするわけでもなく全く別ものを作れるところがすごいですよね。

Anly:ロックな曲を作っていたら逆に柔らかい曲を作りたくなるので…天邪鬼なんです!(笑)

———東京に来て色んな曲を聴くようになって新しい要素が混ざってできたのが『カラノココロ』だということでしたけど、今まで聴かなかったどんな曲を聴くようになって生まれた曲なんですか?

Anly:エミネムとかピットブルとかのラップ系を聴くようになりました。私は英語とかそこまでわからないですけど、韻を踏んでいるのはわかるので聴いていて“頭イイんだぁ〜!!”って衝撃を受けました。
今リスペクトしているのはエド・シーというアーティストで、毎日欠かさずビタミン剤かのように聞いてます。その影響でループペダルっていうアイテムをライブで使うようになりました。

———ループペダルですか。

Anly:叩いた音とか弾いた音を録音していって、その場で一人でバンドをしているような演奏スタイルをしているんですけど、それを見たときに一人でもこんな可能性が見えるようなパフォーマンスができるんだなって思って、最近私もやっています。

———やることが多そう…大変ではなかったですか?

Anly:多いんです!すごい大変でした!ループペダル覚えたけどラップが難しいとか色々あったんですけどそれを乗り越えたことによってどんな曲でもカバーできるような気がしてきて。

———収録曲の曲順もやはりこだわられた?

Anly:自然に次の曲に入れるようにいうところは意識し、私らしさを感じて欲しくてまずはデビュー曲の『太陽に笑え』から始まって、最後は私のルーツを感じるような伊江島の曲。原点に始まり原点に終わるような。
私が聴いても、自分が伊江島の人で、見守ってくれる人たちがいるっていうことを再確認できる曲順でもあります。

———東京に来て、自分が変化していくことへの不安ってありました?

Anly:常にあります。曲作りに関しても現在のことを書くことが多すぎて。高校生の頃とかは私自身何を言っているかわからない曲もあったりしたけど、東京に来て“今日のために作ってたんだな”って思う瞬間があって、それが曲を作って歌っていて楽しいところだった。

でも現在のことを切り取ることが多くなったから、私の中から自然に生まれなくなったのはちょっと寂しいなっていう気持ちもあります。

———また何年か経って今書いている曲がご自身の支えにもなることがきっとあるんでしょうね。

Anly:はい、なると思います。


『FIRE』誕生話からAnlyの意外な生態が!
———『FIRE』はアレンジもかっこいいロックの楽曲ですね。

Anly:『FIRE』は『太陽に笑え』をアレンジしてくれた根岸が同じくアレンジをしてくださったんですけど、この曲は本を読んで書いた曲なんです。すごく切ない物語なんですけど、大切なものを守るために命を燃やしている力強さが響いて、それを表現しました。

———Anlyさんは結構本を読まれるんですか?

Anly:本を読んで曲を書いたのは初めてでした!本を買うときはいつもジャケ写買いみたいな感じで表紙買いするんですよ(笑)。だから不思議な本ばっかり集まります。

———内容は気にされないんですか?

Anly:内容は、真ん中くらいを開いて“あ〜なるほど”ってなってから買います(笑)。私せっかちなんです。ドキドキするのが嫌いで、見てられないっていう内容になったら最後を確認してから進みます。無事ならいいよ!みたいな(笑)。無事じゃないにしてもその心構えが必要なんで。

———『FIRE』の歌詞についてですが、「今を生きれ」など強い言葉遣いがされていますよね。

Anly:私は歌詞を書くときに自問自答をよくするんです。一人っ子だったから昔からそうなんですけど..。
あとは自分のことでも客観視して書くことも多いで、自然と口調が自分のことを見ている第三者のイメージが反映されているんだと思います。

UtaTenアクセスランキング驚異の連続1位を記録した『この闇を照らす光の向こうに』

———スキマスイッチさんとの共作ですが、どのようにコラボが実現したのか聞かせていただけますか?

Anly:ドラマのエンディングテーマとして描き下ろすことが決まって、誰かとコラボレーションしたらすごくいい曲ができるんじゃないかなっていうことをドラマのスタッフの方が提案してくださって、スキマスイッチさんと一緒にやることになりました。

———具体的に曲作りはどのように進められたんでしょうか。

Anly:私はギターで曲を作るんですけど、この時は自然とピアノを触っていて。3つぐらい良いと思っていたフレーズを持って、スキマスイッチさんがいつも使っているスタジオにすごくビクビクしながらお邪魔して(笑)。

3パターン披露させていただいたものの中から広げていったような感じです。だからデータのやり取りはなく、その場で曲を作り上げていくという作業でした!

———歌詞はご自身が歌うところを書かれたんですか?

Anly:はい!なので、同じ目線から1つのテーマをように合わせて書きました。

———大好きなスキマスイッチさんとの曲が完成した時の感想は?

Anly:メロディーも歌詞も全部混ざり合っていて、それがとっても嬉しくて。その中でも私を感じるところとスキマスイッチさんを感じるところが。

———スキマスイッチさんとはやっぱり曲作り以外のやり取りも?

Anly:はい、スキマスイッチさんの結成当時のお話とか、今まで会ってきたアーティストさんがどういう風に曲を作っているのかとか、歌詞についてとか。常田さんは谷川俊太郎の詩集をくれました。大橋さんとはレコーディングの時にたくさんお話をさせていただいて、ヴォーカリストとしての歌との向き合い方とかについても教えてりとか、20歳に成るをもらえたような感覚です(笑)!

———また一緒にやりたいなっていう思いもやっぱりありますか?

Anly:密かに(笑)!次はアップテンポとか…。本当にこの曲が、曲の通りに光に向かわせてくれたような気がします。何年後かに聴いても助けてくれる気がします!

———この作品ができたこと自体がきっと支えになりますよね!

Anly:はい!まさにそう思います。

———この曲はUtaTenでもアクセスランキングがびっくりするくらい長い間1位でして。

Anly:嬉しいです!私UtaTen見るんですよ!この間『イギリス』の特集をされていて、すごい読み込んでくれてるからとても嬉しかったです!私自身歌詞を見るのが大好きなので、そういうサイトに特集されるのはとてもうれしい。


【コラム】Anlyの『イギリス』は、恋人との絶妙な距離感を提示している
———『傘』についてですがこれは高校生の時に書かれた曲ということでしたね。

Anly: 高校生が覚えたてのドラムを一生懸命叩いているような雰囲気でやってみようとか、フレッシュさをどうやって出すかっていうのを試行錯誤した曲です。スキップしたくなるような感じにしたいと思ってました。

———可愛らしいし、微笑ましいというか。フレッシュさ出てますね〜!

Anly:よかったです!この曲が1番ポップだと思ってます!

———タイトルは『雨』とかでもよかったと思うんですけど、『傘』にされたのは?

Anly:雨っていうと濡れてそうだし、私の中では灰色が浮かぶんですけど、誰かと一緒に分け合っているっていうところが私の中ではキュンとくるかなって思ったので透明感がタイトルでも出せるように『傘』にしました。でも、相合傘って言うまでの勇気はない!っていう。

———「ほんとはどうでもいい話 とにかく間をあけずに 話さなきゃ倒れててそう」って言うフレーズは超共感ポイントなんじゃないかと思います!

Anly:よかった〜!本当にどうでもいい話してあとで反省会するっていう(笑)!

———男の子目線のアンサーソングとかも聞いてみたくなりますね!
Anly:あっ!面白そう!!やろうかな、いつか(笑)!


最後に…
———このアルバムを引っさげてのツアーが6月から始まるということですが、ライブのテーマやイメージについて少し教えてください!

Anly:今回のライブツアーは私にとって初めてのツアーなのでとてもワクワクしています。東京以外でバンドでライブをしたことがないので、初めて見せられるのがとっても嬉しいです。私の本来のアコギで歌っている姿も見せたいなって思っているのでバンドとアコギとループペダルっていうセクションを作りたいなって思っています!

———今までになかったスタイルを地元の沖縄で見せていくっていうところは色々思うところがありそうですね。

Anly:東京でバンドでやっている時はすごくロック度が増すというか。私がロックしている姿を沖縄の人たちは見たことないと思うので、いつもと違う私を見てもらえたらなって思ってます。

———Anlyさんご自身も初ツアーということで、ライブ初参戦の人も来やすそうですね!

Anly:みんなで一緒にライブツアーを完成させたいというか、このアルバムを聴いて、“ここは一緒に歌いたいなぁ”なんて考えていてくれたらいいなって思います!

———それでは、最後にインタビューを見てくれた皆さんに一言お願いします。

Anly:このアルバムの歌詞カードに伊江島の風景がたくさん写っているので、それも楽しんでもらいたいなって思いますし、私のルーツミュージックも、都会で得た音楽とか空気感も味わってただけたらなって思います。

———ありがとうございました!



Interview:愛香
PHOTO:片山 拓

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