“聴けるボーイズユニット”CUBERSを
NANDE聴かないの!?
個性きわだつ5人組編成のCUBERS。2.5次元ミュージカル「スタミュ」に出演するほか、ファッションモデルなどマルチに活躍するTAKA。お悩み相談ではお気に入りが10万件つくほどの人気を博す末吉9太郎。王子様系のルックスで料理上手な春斗。ダンサーとして活躍していた綾介、不思議な存在で無口だが面白い小動物系男子の優と、これからの成長が楽しみなメンバーたちだ。
4月19日に1st EP「シアン」が発売される彼らだが、今回はそのEPから歌詞を紹介する。
EPを通しての歌詞の印象は、底抜けに明るい、というよりは、若い年代が悩み、もがく様子を等身大で表現したものだなということ。たとえば、二曲目の「NANDE」は、素直になれない傍観者の“僕”が主人公だ。
愛や夢を楽しんでいる人を横目に、関係ないとうそぶく。本当は誰よりも興味があるのに。
「僕は僕のことを どうして好きになれないんだろう?」。
答えは簡単、当事者になっていないからだ。例えれば、野球の試合で、バッターボックスに立つ四番バッターと、たまたま応援要員としてかり出されて、観客席でつまらなそうに座る人。どちらのほうの人生が楽しいか、ということ。愛を叫ぶ人は、人を愛した経験がある人だ。実はなんの経験もない、そんな自分がもどかしいと思い悩む歌詞だ。
「拝啓myselfに問う 現在(いま)の扉を開けて」。なんだかアイドルらしい歌詞だが、「現在(いま)の扉」を開けるとは、つまり、現実と向き合おうよ、ということ。自分自身に問うてみれば、今なにをすればいいのか、自分になにが足りないのか…案外わかるものだ。愛に興味がない、という前に、自分磨きのひとつでもすればいい。そして、「明日へ羽ばたきたいんでしょ?」。一歩前に進みたいよね?と、疑問形で語りかけるように表現している。「なんでなんで」と自分を責めているようでいて、聴く人の背中がぽんと押されるような、そんな部分だ。
とはいっても、そう簡単に人は変われるものではない。今までなんのスポーツもしたことのない人が、いきなりヒットを打つのは難しい。進めるのは、少しずつ。いつかきっと、弱い自分を許せる日が来ることを夢見ながら。
アップテンポなメロディのなかで、「ゆれるゆれるゆれる」や「なんでなんで」などの言葉を印象的に使い、焦りや不安を曲全体で表現している。その結果、「どうでもいいや」と投げやりになってしまう人を奮い立たせる楽曲に仕上がっている。
キラキラしたアイドルが歌う、アップテンポな曲。その曲は現実離れしているようでいて、私達の生活と地続きになっている。喜びよりも、悲しみや苦労のほうが多い現実。でも、なんとか前へ進んでいこう。そういうリアルな姿勢を、CUBERSの曲は描いている。EPのその後には、前向きな応援ソングがつづく。CUBERSの曲を聴くと気持ちが癒され、なんだかほっとできるのは私だけではないだろう。
あなたもぜひ、彼らの曲を聴いて元気をもらってみては?
TEXT:遠居ひとみ
4月19日に1st EP「シアン」が発売される彼らだが、今回はそのEPから歌詞を紹介する。
EPを通しての歌詞の印象は、底抜けに明るい、というよりは、若い年代が悩み、もがく様子を等身大で表現したものだなということ。たとえば、二曲目の「NANDE」は、素直になれない傍観者の“僕”が主人公だ。
愛や夢を楽しんでいる人を横目に、関係ないとうそぶく。本当は誰よりも興味があるのに。
「僕は僕のことを どうして好きになれないんだろう?」。
答えは簡単、当事者になっていないからだ。例えれば、野球の試合で、バッターボックスに立つ四番バッターと、たまたま応援要員としてかり出されて、観客席でつまらなそうに座る人。どちらのほうの人生が楽しいか、ということ。愛を叫ぶ人は、人を愛した経験がある人だ。実はなんの経験もない、そんな自分がもどかしいと思い悩む歌詞だ。
「拝啓myselfに問う 現在(いま)の扉を開けて」。なんだかアイドルらしい歌詞だが、「現在(いま)の扉」を開けるとは、つまり、現実と向き合おうよ、ということ。自分自身に問うてみれば、今なにをすればいいのか、自分になにが足りないのか…案外わかるものだ。愛に興味がない、という前に、自分磨きのひとつでもすればいい。そして、「明日へ羽ばたきたいんでしょ?」。一歩前に進みたいよね?と、疑問形で語りかけるように表現している。「なんでなんで」と自分を責めているようでいて、聴く人の背中がぽんと押されるような、そんな部分だ。
とはいっても、そう簡単に人は変われるものではない。今までなんのスポーツもしたことのない人が、いきなりヒットを打つのは難しい。進めるのは、少しずつ。いつかきっと、弱い自分を許せる日が来ることを夢見ながら。
アップテンポなメロディのなかで、「ゆれるゆれるゆれる」や「なんでなんで」などの言葉を印象的に使い、焦りや不安を曲全体で表現している。その結果、「どうでもいいや」と投げやりになってしまう人を奮い立たせる楽曲に仕上がっている。
キラキラしたアイドルが歌う、アップテンポな曲。その曲は現実離れしているようでいて、私達の生活と地続きになっている。喜びよりも、悲しみや苦労のほうが多い現実。でも、なんとか前へ進んでいこう。そういうリアルな姿勢を、CUBERSの曲は描いている。EPのその後には、前向きな応援ソングがつづく。CUBERSの曲を聴くと気持ちが癒され、なんだかほっとできるのは私だけではないだろう。
あなたもぜひ、彼らの曲を聴いて元気をもらってみては?
TEXT:遠居ひとみ