【インタビュー】Lenny code fictio
n 「ようやく心を開けて書けた、一方
通行じゃない歌詞」 人との出会いや
関係性から生まれる美しい“Colors”

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■「これは絶対に今やるべきだ」ソラのひと言で生まれ変わった楽曲!

——「Colors」はアニメ『パズドラクロス』(テレビ東京系)のオープニングテーマにも起用されていますが、曲自体もそのお話を受けて書かれたものですか。
航 いや、元になっているのは高校時代に作った曲で、このタイミングで再アレンジしたんです。僕とkazuにとっては滋賀の高校時代からやっていた曲なんですけど、なかなか納得のいくアレンジが定まらなかったんですよ。でもメロディがいいから、いつかは形にしようと思って残しておいたら、初見のソラが「これは絶対に今やるべきだ」って。
kazu 最初は正直“今、この曲をやらなくても……”って思ったんですよ。でも何も知らないソラがフラットにデモを聴いて「この曲が良い」って熱くプレゼンしてくれたので、だったらやってみようってところからスタートしたんです。
ソラ 引き出しの奥底に眠っていたのを俺が無理やりガーッと開けた、みたいな(笑)。とにかくメロディが良かったんですよ。絶対いけるっていう確信があって、しかも聴いているうちにリードギターのフレーズとか、どんどんアイディアが浮かんできて。

——インスピレーションを与えてくれる曲だったんですね。
ソラ 今回のシングルで僕の目指すしたいギタリスト像がやっと確定した手応えがあるんですよ。僕はやっぱりメロディが好きで、ギターでも裏メロを鳴らしたいんだなってことが3枚作ってきた中でどんどん明確になってきて、それを実際に形にできたのが今回だなと。ようやくギタリストとしての入口に立てた気がするんです。

——航さんが隣でめっちゃ頷いていますけども(笑)。
航 僕もギターを弾きながら歌うので、目立たへんリードギターはバンドにいらないっていうのが持論としてあるんですよ。リードギターがメロディを弾かなきゃリードしている意味がないっていう。だから……おめでとう。
一同 爆笑。
ソラ 逆にこれじゃなきゃ僕はできないから、このバンドで良かったです。よそじゃ「うるさい」って言われそう(笑)。

——歌詞の歌い出し、“茜色”っていう言葉がすごく印象的でした。
航 歌詞はほとんど変えたんですけど<茜色〜>の冒頭4行はもともとあったもので、ここから広げて書いていったんです。地元に茜色に塗装された道があって毎日そこを通って学校に行っていたんですよ。雨が降った翌日は水溜まりに空が映って、茜色が青一色になるんです。それがすごく綺麗で。季節とか天気とか、いろんな作用で思いも寄らへん美しい景色が生まれるっていうのは人の出会いとか関係性にも言えることやなって思ったんですよね。

——茜色が青一色になるように、ひとりひとりが持っている色が混ざり合ったり、塗り重なることで新しい色が生まれる、と。ちなみに“みなさんは何色ですか”って取材で山ほど聞かれていると思うんですけど、逆にライヴのときとか、みなさんからお客さんは何色に見えているんでしょう。
航 前までは真っ白だったんですよ。俺らがその白を染めてやるって思っていたんですけど、ひとりひとりに違う人生があって、だから色も全部が違うんやってことにこの曲を書いて気づけたんです。誰かの人生が俺らを変えることもあるわけで、そうか、真っ白じゃないんやなって。

——それに気づけたから<あなたがこの僕の未来を変えてくれ>なんですね。
航 はい。初めて一方通行じゃない歌詞を書きました。僕にとっても初めての感情だったので、ここに書くしかないと思って。3枚目にしてようやく心を開けた1行ですね。

■航が仙台ライヴのラスト曲で突然の涙!そこで気付かされたこととは?

——自分が変えられているなと思う瞬間ってあります?
KANDAI 初めての全国ツアーを経て思うことなんですけど、それまでってしばらくライヴがなくて、その期間は不安だし、生きている実感もなかったんですね。でもツアー初日に久々にステージに立ったら“ああ、生きている!”って。手紙もいっぱいもらって、家に帰って読んだらもう泣いちゃって(笑)。

——そうだったんですね。
KANDAI それによってまた“頑張らなきゃな”って思ったし、ツアーを成功させたいって強い気持ちにもなれたんです。ライヴでのお客さんの反応とか手紙とか、そういう瞬間に自分を変えてもらっているなって思いますね。
kazu ホント初日の1曲目が始まった瞬間に不安が全部なくなって。お客さんに救われたというか。お客さんがいてくれたからこそ、これが自分たちの正解なんだってわかった気がしたんですよ。今までにない新鮮な感覚で、僕の人生の中でもひとつターニングポイントになりましたね。
航 俺、仙台のラストの曲でフロアのみんなが手を挙げてくれているのを観て、何年かぶり泣いて歌えへんくなったんです。あれが自分に正直になれた瞬間というか……自分たちの感じたままをストレートに伝えることの大事さに気付かされた瞬間でもあったなって。
ソラ “魂の解放”って僕は言っているんですけど(笑)、自分の魂を解放できるかできないか、それがライヴでは重要なんだなってこのツアーで改めて思いました。

——そんなLenny code fictionに触れることで、お客さんの明日もちょっと良いものに変わるんでしょうね。4月19日のレコ発ライヴも楽しみです。
航 きっと良いものになると思うので、ぜひ期待してください!

文/本間夕子

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