コレクターズ加藤「たっぷりお知らせ
したい」30周年記念本を語る

出版記念トーク&握手会に登壇した古市コータロー(左)と加藤ひさし 

 4人組ロックバンド・THE COLLECTORSが、過去のインタビューやアルバム評などを収めた一冊『The Collectors ANTHOLOGY 30th Anniversary Book』を2月25日に発売した。彼らは、ブリティッシュロックに影響を受け、ビート系バンドの元祖などと言われ現在のシーンに多大な影響を与えている。1986年に活動を開始し、昨年で結成30周年に突入。そこで今回、節目となる記念にフロントマンの加藤ひさし(Vo)と古市コータロー(Gt)が、3月25日に開催された出版記念トーク&握手会に登壇。30周年を記念し3月に開催された武道館公演などを振り返るトークを繰り広げた。以下では、出版社から届いたトークショーの様子を以下に掲載する。

 加藤(Vo)と古市(Gt)は3月25日に、タワーレコード渋谷店で出版記念トーク&握手会が開催。司会は、本書編集担当の荒野政寿氏が進行を務めた。

荒野政寿:ちょうど発表になったばっかりなんですけど、武道館公演を収めたBlu-ray及びDVD『THE COLLECTORS live at BUDOKAN“MARCH OF THE MODS”30thanniversary 1 Mar 2017』が6月7日に発売になります。(場内大拍手)それに向けて、これから制作を行なっていくということですが。

ロンドンでの思い出

加藤ひさし:昨年BOXセット『MUCH TOO ROMANTIC!』を出した時に、1st、2ndと3rdアルバムの一部のリミックスを、ケニー・ジョーンズというエンジニアにやってもらったのが凄く良かったんです。それで、武道館は30周年という中で一番大きなイベントだったので、ライブの音はケニーに締めてもらおうかなと思って。この間ロンドンで確認してきたんですけど、今作業中で、まだまだ終わらない感じですね。

荒野政寿:で、加藤ひさしさん、なくしたサイフは出てきたんですか。

加藤ひさし:ロンドンでサイフをスリにやられてね(笑)。(古市コータロー)コータロー君みたいにチェーン付きのサイフじゃないとダメだね。

古市コータロー:僕だって酔っぱらってサイフを落とした経験からこれに変えたんだから! ファッションじゃないですよ(笑)。

荒野政寿:どういう状況で被害にあったんですか?

加藤ひさし:めっちゃラッシュの地下鉄に乗っててやられたんだけど、見たらもうファスナーが開けられてて。で、世界が変わっていくというか、どんどん悪くなっているというのを肌で感じたのは……「悪の天使と正義の悪魔」のPVで米国陸軍が使ってるM4カービン銃のレプリカを僕が持ってるんですけど、その本物を抱えてる警官が駅にいっぱいいたのを見てね。そんな光景、ロンドンでは初めてだった。

荒野政寿:そんなに治安が悪くなってるんですね。

加藤ひさし:EU離脱問題とかテロ対策とかあるんだろうけど、あんなのは初めてだった。街も汚くなってるし、荒んだ感じがして。

荒野政寿:サイフなしでも何とか乗り切れたんですか?

加藤ひさし:現金が残してあったから、それで無事に帰って来ました。

荒野政寿:それで、このBlu-rayにはオーディオ・コメンタリーや特典映像も色々入るみたいですけど。ライブ当日はオフステージでもカメラを回してたんですよね? 楽屋の写真を見ると、こたつとか持ち込んでましたね。

加藤ひさし:そうそう、コータローはこたつに入ってましたからね。

荒野政寿:楽屋では本番までどんな風に過ごしてたんですか?

古市コータロー:こたつに入ってました(笑)。何時間もいると武道館って寒いから、ずっと(ポケットに)手を入れてた。手がかじかんじゃうから。いつもツアーのファイナルとか、ああいう大きなライヴの時は本番前に必ずシャンパンを飲むので、いい感じで飲んでました。

荒野政寿:じゃあ外でシーチキン兄弟が何かやってるとか、そういう状況は?(編注:加藤ひさしとともに『シーチキン食堂』の新CMに出演したTOSHI-LOW、ホリエアツシ、Mummy-Dが、開場時にチケットのモギり係を買って出た)

古市コータロー:知らない、知らない。

加藤ひさし:着替える所がないからって、シーチキン兄弟がいきなり楽屋に入ってきて。TOSHI-LOWが「今からモギリやるよ」って言うのを、Mummy-Dが「本当にやるの?」ってロビーで揉めてた(笑)。

古市コータロー:多分イベンターも困ったと思うんですよ、素人さんにモギられても(笑)。

加藤ひさし:TOSHI-LOWが言ったひと言で好きだったのが、「今から来る客なんか少ないんだから、大丈夫だよ」っていう(笑)。

荒野政寿:その辺の模様も特典映像で見れるんですかね。

古市コータロー:そこにはもう映像班はいなかったですね。

加藤ひさし:入れたかったなぁ。

古市コータロー:こっちも本番の準備の方が忙しくて。

加藤ひさし:でも、なんかあっという間だった……。1年かけて準備してきたし、僕らも単独としては初めての武道館で、緊張してないって言えばウソになるし。やることがいっぱいあったので、どこでどうカメラが回ってたのかというのは覚えてないんですよ。だからそれを映像で見直すのも楽しいかな。もしかしたら本番前の凄い緊張した顔が映ってるかもしれないし、コータローはひたすらこたつに入って暖まってるのかもしれないし。

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