androp、原点の地で新旧曲を織り交ぜ
見せた“2017年の姿”
ロックバンドのandropが25日、自身のレーベル「image world」の設立1周年を記念したワンマンライブを下北沢GARAGEで開催した。このライブはホームページのオフィシャル会員向けのもので、andropのメンバーがバンド結成前から出演し、バンド結成のきっかけになった、下北沢GARAGEが舞台。活動初期の楽曲の披露や、MCでの思い出話など、原点を感じさせつつも"2017年のandrop"を描き出すパフォーマンスを見る夜となった。
内澤崇仁(Vo、Gt)の「当時作った曲、思い出深い曲をたくさんやっていこうと思っています」という言葉通り、この日のライブでは『anew』(2009年)、『note』(2010年)の収録曲が数多く演奏された。「Basho」「Nam(a)e」などの初期の楽曲が始まるたびに、フロアから歓声が上がり、心地よい一体感が生まれる。バンドの原点とも言える楽曲を、演奏力と表現力を増した“2017年のandrop”が描き出すことも今回のライブの大きな意義だったと思う。
さらに、後半では5月10日にリリースされるニューシングル「Prism」も披露された。悲しみ、暗闇を照らすような光をテーマにしたこの曲は、andropの新たなスタートを象徴するナンバー。観客の感極まった表情からは、この曲がandropの新しい代表曲として浸透しつつあることが伝わってきた。
内澤の「曲を歌ったり、この光景をみるたびにジーンと来るものがありますね。音楽を続けていて良かったなと思います」というMCも印象的。過去、現在、未来が有機的につながるライブだった。
5月15日から全国21カ所のライブハウスツアー『androp one-man live tour 2017 "angstrom 0.8 pm"』がスタート。「いままで行ってなかった場所にも行く」と内澤は語ったが、このツアーによって彼らは、andropの現在地をしっかりと示すことになるだろう。(文=森朋之)
作品情報「Prism」androp CD ツアー情報『one-man live tour 2017 "angstrom 0.8 pm"』 |
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