尾上松也らミュージカル界イケメン４
人揃い組でレリゴー再旋風へ

　歌舞伎俳優の尾上松也、俳優の井上芳雄と山崎育三郎、城田優が15日、NHKの音楽番組『SONGS』スペシャル「ディズニーミュージカル名曲集（仮）」（25日後10・30）の収録に臨んだ。収録の合間に４人は、囲み取材に応じ、ディズニー愛や名曲の歌唱について語った。

　『SONGS』はアーティスト自らの人生哲学を語る、大人向け音楽番組。今回は、これまでディズニー作品に関わってきた出演者がディズニーの名曲を披露するとともに、ディズニーとミュージカルについてのトークを繰り広げる。

　番組では、山崎育三郎と女性ボーカルグループのLittle Glee Monsterが「アンダー・ザ・シー」（映画『リトル・マーメイド』より）を歌唱する他、ミュージカル女優の昆夏美、女優の屋比久知奈を含む出演者全員で「Let It Go ～ありのままで～」（映画『アナと雪の女王』主題歌）歌唱するなど、番組だけの豪華共演が実現する。

　収録の合間に、記者の取材に４人が揃って応じた。2015年にミュージカル『エリザベート』で共演している４人だが、４人揃っての歌唱、トークは今回が初。井上は「ディズニーは大好きでいつも歌ってますし、この４人で共演できることを嬉しく思っています」と４人での共演を喜んだ。

　「Let It Go ～ありのままで～」の合唱はこれから収録するといい、とにかく合わせることに集中したいと４人は揃って答え、井上は「女性の心情を歌っているんですが、男性で歌っても面白いと思います。また再ブームくるんじゃないかな」と今回のコラボに期待を寄せた。

　一方の松也は「僕はこういう歌番組で歌わせて頂くのは、初めてでして、非常に緊張していました」と初めての歌番組での歌唱を振り返り、「僕自身はディズニー作品で育ったようなところもありますので、光栄ですし、楽しく収録させて頂きました」と収録中に緊張もほぐれた様子。

　城田も「この番組でしか見られないコラボレーションがあるので、ぜひ楽しみにして下さい。この４人で歌を歌えるのは光栄に思っています」と番組に自信を覗かせ、山崎は「幼稚園の頃からディズニー作品に親しんでおりまして、お芝居から歌唱へと移る世界観にシビれました。そこからミュージカル界に足を踏み入れたと言っても過言ではありません」と明かした。

　また、山崎は「ミュージカル界で、一番ディズニー愛が深いのは僕です」と豪語すると、他の３人は「いやいやいや、それは違うだろ」「そういうことじゃないでしょ」と総ツッコミ。ディズニー愛を競い合う姿から仲の良さを垣間見せた。

　また、共演の話を聞いた際、井上は誰にも連絡しなかったが、LINEで松也は城田と山崎にすぐに連絡を送ったという。少し先輩の井上に遠慮していたという３人だが、井上が「本当に感じ悪いわ（笑）」といじけて見せ、記者の笑いを誘った。

　井上はまだLINEを始めて間もないそうで、この日そのことを知った松也は「後で交換しましょう」とこの場を丸く収めた。

　松也はディズニー作品で『アラジン』をフェイバリットに挙げ、同作の挿入歌「ホール・ニュー・ワールド」が大好きだという。番組でもディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』の日本語吹き替え版で共演した屋比久と同曲をデュエットした。

　井上は『ファインディング・ニモ』が好きだと言い、「あまり歌は出てこないんですけど、ストーリーが好きで。毎回観る度に泣いてしまいますね」と何度も繰り返し観ていることを明かした。

　城田も松也と同じく『アラジン』が好きで、オリジナル版で「ホール・ニュー・ワールド」を歌う比出身の女優で歌手リア・サロンガの声が素敵だと『アラジン』の音楽の素晴らしさについて熱弁した。さらに中学生時代には吹奏楽部に所属し、テナーサックスを担当。ディズニー音楽もよく演奏していたという。

　山崎は「僕も『アラジン』だったんですけど」と前置きし、自身が日本語吹き替え版で野獣役を務める映画『美女と野獣』（４月21日公開）を英・ロンドンで鑑賞したことを明かし、「今回の野獣は男性が観てもすごく魅力的なキャラクターに生まれ変わっていまして、改めて『美女と野獣』が僕の中でトップになりました」と『美女と野獣』を新たなフェイバリットに挙げた。（取材・撮影＝松尾模糊）