【ライヴレポ】超特急の“うたいびと
    ”コーイチ&タカシが3回目の『うた
    うたい』を開催!溢れ出る音楽愛でみ
    んなを笑顔に

    まずは第1部。バンドメンバーがブルージーなサウンドを奏でているところに黒のトレンチコートをまとって颯爽と登場、「楽しんでいきましょう!」と笑顔を見せるコーイチ。「Sugar&Coffee」の歌い出しからオーディエンスのハートをがっちり掴んで、クラップが自然発生。途中、トレンチコートを脱いで黒いスーツ姿になると、ギターソロで軽やかにステップを踏んで、伸びやかなフェイクやビブラートも素敵だ。

    メロウなR&Bナンバー「Groovin’Love」では、流れるようにラップをしながら、ステージを右に左に移動しつつしなやかにダンス。バンドメンバーとアイコンタクトする姿も然り、ステージ後ろのスクリーンに映し出される彼が書いた詞にしても然り、音楽が好きすぎるオーラ、表現欲が溢れすぎている。「みんな静かじゃない!?ちょっと、2曲目のアウトロからやり直しましょう!」とコーイチが言い出して、「Groovin’Love」のアウトロを再度披露すると、今度は拍手だけじゃなく大きな歓声も。すっかりご満悦になったところで、「以前から言っていたように、今回は小説やドラマ、日々のニュースから自分が感じたことを歌にして、素敵なバンドメンバーとお届けしたいなと。普段見せないコーイチの心の中を、みなさまにお見せします」と挨拶。

    <愛とは何かを教えて>とリフレインする「TMWL(is)」。ドラマティックな曲にエモーショナルな歌声が映える「Don’t stand by me」。切なさ、苦悩、葛藤が、とてもリアルだ。さらに、ファンキーにアレンジした「Whiteout」、オーディエンスも腕を大きく振ってハッピーモード全開となった「Synchronism」と、超特急のナンバーも。「Whiteout」に関して、のちのMCで「僕の好きなブラックミュージックと白が混ざったらいい感じになるんじゃないかと思って」と言っていたが、まさに読み通りである。

    「上京して5年、ひとりになる時間も好きなはずだけど、胸が苦しくなるときがある」という心情が生々しく描かれた「my love」。<運命なんかに僕らは引き裂かれない>という力強い言葉が印象的な「bye bye」。自分を偽らない言葉と心地良い歌声には、曇りがない。

    「超特急のメンバーが演技やバラエティで活躍している中で、僕はやっぱり歌で頑張りたいし、超特急に欠かせない存在になりたい。今日は、僕にとって新たなスタート。これから、もっと素敵な曲を作ります!」。頼もしい決意表明をして、コール&レスポンスも巻き起こった「Scene」へ。<転んだってまた立ち上がればいい その傷は君を強くする>というフレーズをはじめ、胸にしっかりと響いた。

    アンコールでは、「ひとりだと寂しいよね。あ、これ、フリじゃないよ!?」と言いつつタカシを呼び込んで、メロディをコーイチが、歌詞を共作したという「Harmony」を向き合って歌ったふたり。それぞれの豊かな歌声、それが重なる美しさ、<君と僕のハーモニーが 誰かの笑顔になりますように>という願いに、どうしたって心が動く。「自分の作る音楽でみんなを笑顔にしたいし、生きる糧になったら嬉しいです。またいつか帰ってきます」。ラストのソウルフルなアカペラから始まる「missing U」まで、コーイチの音楽愛が溢れ続けていた。

    第2部は、タカシが客席通路で「Whiteout」を歌い始めるというサプライズでスタート。「今日は楽しんでいってください!」と笑顔を見せ、大きな拍手を浴びながら全方位に手を振って客席通路をゆっくりと歩く姿、コーイチが歌ったファンクアレンジとはまたがらりと異なる歌謡曲的なアレンジで際立つ真っ直ぐな歌声、白が眩しいジャケットの着こなしといい、昭和の歌謡スターのような趣がある。

    米米CLUBの「愛Know マジック」、山崎育三郎の「君は薔薇より美しい」のカバーでは、ステージを広く使いながら、ファルセットやロングトーンも交えて、情感豊かに歌い上げていく。「今回、初めてコーイチと分かれてライヴをするので、最初は不安な気持ちもありました。でも、みなさんのおかげで吹っ飛びました」と笑顔を見せ、改まって「タカシです」と一度は言ったものの、「タカシやで!」と言い直して、「こっちのほうがしっくりくる」と、いつものタカシらしさで沸かせる場面も。

    「僕はJ-POPや懐かしい曲が大好きなので、今回はカバー曲に挑戦してみました。自分の歌声、8号車(超特急ファンの総称)のみんなにもその魅力が伝わるといいなと思っています。最年少で至らないところもある僕ですけど、見守ってください」。そんな挨拶から、斉藤和義の「ずっと好きだった」へ。ポップなロックンロールにも、彼の歌声はよく合う。イントロでどよめきが起こった星野源の「恋」では、歌い出しから恋ダンスまで完璧。続く岡村靖幸の「だいすき」では、オーディエンスが「だいすき!」とコールすると、タカシが<大好き 甘いワインより 8号車のために今日は歌うよ>と歌詞を替えてくれるのだから、楽しいがどんどん加速していく。

    「“うたうたい”でしかできないことをしたくて、ここからはバラードを聴いていただきたいと思います」。そう告げて、椅子に腰かけてのアコースティックパートへ。玉置浩二の「メロディー」、サザンオールスターズの「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」、桑田佳祐の「明日晴れるかな」と、ただでさえ成熟度が求められる曲たち。しかも、ごまかしのきかないシンプルな演奏。だがどうだろう、タカシの気持ちを込めた歌声がしっかりと響いているではないか。「歌って楽しいですね!超特急に入って5年、最初は歌もダンスもわからなくて、ずっと模索してきました。でも今、こうしてひとりで歌って、こんなにたくさんの8号車のみんなに歌を聴いてもらえることが、すごく嬉しいです。僕にとって、ここがホームだと改めて実感しました。この“うたうたい”で、今後もいろいろな面を見せていきたいと思っています。これからも、ずっと超特急に乗ってください!」。

    本編ラストは、スキマスイッチの「奏」。全身を使って歌い、アウトロでは「みんなの笑顔は僕の生き甲斐です、これからも真っ直ぐ進んでいきます!」と、改めて力強く宣言。彼の想いの強さがしっかりと滲んだ。

    アンコール1曲目は、「みんなもっと暴れたいんじゃない?」と、超特急のキラーチューン「超えてアバンチュール」へ。着席しながらもとことん楽しむオーディエンス、<こんなにドキドキしてるのは キミのせいだ!>とタカシが叫べば、一体感も熱狂もピークに。その上で、やはり「ひとりじゃ寂しい」とコーイチを呼び、1部と同じく向き合って歌ったのは「Harmony」。お互いに語りかけるように、見つめ合いながら歌声と気持ちを重ねたラストは、とても感動的で美しかった。

    コーイチとタカシ、ふたりの“うたいびと”としての個性、絆、尽きない挑戦心、歌や音楽への愛に心が満たされた1日。次回開催が、今から待ち遠しい。

    文/杉江優花

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