シノラー全開「これからも一緒に篠原
ともえを」初ベストで大興奮

篠原ともえ

 歌手でデザイナーの篠原ともえ(37)が11日、都内で、アルバム『篠原ともえ ☆ALL TIME BEST☆』発売記念イベントをおこなった。篠原は全5曲を披露。「自分の人生を自分の色で塗ってるなと。でも、その色は皆さんに決めて頂いています。これからも皆さんと一緒に篠原ともえを作っていければ」と集まったファンに感謝を届けた。

 『篠原ともえ ☆ALL TIME BEST☆』は篠原のキャリア初となる、オール・タイム・ベスト作品。自ら選曲、監修したこれまでの集大成で、全36曲が収録されている。CD購入者が対象のこの日のイベントには沢山のファンが詰めかけた。

 イベントが始まると、篠原が自分でデザインしたという、カラフルでキュートなドレスで登場。早口な歌が特徴の「クルクルミラクル」(96年)は観客を煽るだけでなく、カメラマンもステージに巻き込むハイテンションぶり。その場のアドリブで「ペンパイナッポーアッポーペン!」のコール&レスポンスも飛び出した。

 間髪入れずに「ウルトラリラックス」(97年)へ。前曲のバイブスもそのままに、楽しくパフォーマンス。フロアに降りていって動き回るファンサービスもあった。これにはオーディエンスも感激していた。

篠原ともえ

 篠原は「私ちゃんと歌えてましたかね(笑)。久しぶりのライブです。ライブは唯一、シノラーをできる空間で満喫しちゃいました」と楽しげ。さらに2枚組であるベストアルバムについて「1枚目は卓球さんグルーヴ、2枚目はバラードで篠原の美声が聴けます」とアピールした。

 さらに「今日はこのドレスに似合う曲をもう1曲やりたいと思います」と重ねてから、レゲエ風の「レインボーララルー」(96年)へ繋げた。ステージ中央にはピンクにあしらわれたマイクスタンドが設置され、その周りで歌う篠原。オーディエンスは手を左右に振って、積極的に応答していく。間奏で、ピンクの照明を背にして優雅に踊る篠原は美しかった。

 曲が終わってから「この曲は石野卓球さんが『スーパーモデル』というアルバムを作った時に『レインボー・ララ・ルー』は一生歌える曲と言ってくれたのを覚えています」と曲の思い出を披露した。

 続いて、篠原が出演しているテレビ番組『シノ×バニ』(テレビ朝日系)のベスト発売特集回と、番組とコラボした収録曲「嘲笑」のミュージックビデオが流された。なお、「嘲笑」は玉置浩二のカバーで、作詞は北野武、録音時のピアノ演奏は朝倉大介となっている。

篠原ともえ

 その番組映像で篠原は、先程も披露された「ウルトラリラックス」について、「ダンサーさんがいなかったので自分で振り付けしてるんです」と当時を振り返っていた。さらに思い出のジャケットは「MEGAPHONE SPEAKS」、恥ずかしい歴史としてはtomoe名義でリリースした「I wanna say to...」を挙げた。

 「嘲笑」のMVが流されると、ファンとのコラボレーションで出来たという衣装に着替えて篠原が再登場。そのまま同曲が生披露された。この日のピアノを担当したSWING-O a.k.a. 45のイントロに続いて篠原が丁寧に歌い上げていく。先程までの元気の良さを抑えての、しっとりしたパフォーマンスに篠原の幅の広さを見た。エンディング後、フロアからは大きな拍手が送られた。

 「この衣装を着てステージに立つ事が夢の一つだったので、今日は夢が叶った瞬間です」と感想を話してから、「自分の人生を自分の色で塗ってるな、と。でも、その色は皆さんに決めて頂いていると思っているんです。これからも皆さんと一緒に篠原ともえを作っていければと思います」と話した。

 そして、この日最後の曲は篠原がループマシン(出したフレーズを繰り返して、重ねていく装置)で作り出した即興ソング。この日集まったファンたちに感謝を届ける内容となった。篠原は「これからも皆さんと心が繋がりあえますように。今日はありがとうございました」と話してから退場。その後も握手会を開催され盛りだくさんの夜となった。(取材=小池直也)

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