宙組・星風まどかさんが娘役トップに
なるために必要なものとは?

「トレタメ」編集部
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宙組の娘役スター・星風まどかさん。
100期生として宝塚に入団し、宙組配属直後から新人公演やバウヒロイン等で大活躍。将来の娘役トップ就任を期待されている1人です。宝塚ファンの母親の影響を受け、幼い頃から観劇していた…というエピソードも、微笑ましいです。

しかし、宙組のトップ娘役はしばらく不在とする発表がなされました。星風まどかさんが娘役トップに就任するために必要なものは何なのでしょうか?

今回は、星風まどかさんの未来に期待して、彼女の魅力や伸びしろについてご紹介します。

宙組娘役特集
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遥羽ららさん編~Coming soon!!~

将来的には娘役トップに?今の星風まど
かに不足しているもの

星風まどかさんは、100期生として2014年に初舞台を踏んで以降、

・組周りで出演した宙組公演「白夜の誓い」で主人公の幼少期に抜擢
・同「PHOENIX 宝塚!!」でも、和希そらさん・遥羽ららさんとともに目立つ位置で出演
・宙組配属直後「王家に捧ぐ歌」で新人公演初ヒロイン
・バウ「相続人の肖像」(桜木みなと主演)で初ヒロイン
・「エリザベート」で新人公演ヒロイン
・「ヴァンパイア・サクセション」(真風涼帆主演)でヒロイン

と、ヒロイン街道を駆け上がっています。
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
タカラヅカ・スカイ・ステージ『宝塚友の会 会員様限定特別イベント 新人公演ステージトーク#119『王家に捧ぐ歌』「桜木みなと・星風まどか」』 より
ですから、実咲凜音さん卒業後にトップ娘役に就任すると予想していたファンも多いのではないでしょうか。

持って生まれた”華”と”可愛らしさ”に加え、歌・ダンス・お芝居の安定したパフォーマンスも評価されている星風まどかさん。あえて彼女に足りないものを挙げるとすると、「経験」と「大人っぽさ」でしょうか。

特に、伶美うららさんと比べてしまうと”押し出しの弱さ”をどうしても感じてしまいます。また、丸顔で可愛らしいイメージなので、”少女”や”令嬢”のイメージが強く、役柄が狭くなってしまうのではという気がします。ただ、これは今後経験を重ねる上で、自然と身についてくるもの。ですから、今はお芝居でもショーでも、さまざまな役どころに挑戦する姿を応援したいと思います。

最近の娘役トップを見ても、妃海風さん・綺咲愛里さん・仙名彩世さんのように、新人公演を卒業した学年で就任する例が増えています。

娘役のキャリアを重視し、しっかり育てた上でトップ娘役へ…という考えがあるのではないでしょうか。宝塚には「男役10年」という言葉もありますが、同様に娘役もキャリアを重ねることで身につく技術が多いのです。

星風まどかさんが一回りも二回りも成長した時、多くの人に愛される娘役トップになることでしょう。

ヒロイン経験豊富!星風まどかの好演を
振り返る

研3という若さで数々のヒロインや主要な役どころを務めている星風まどかさんですが、その中でも印象的な役を3つ振り返ってみましょう。

<「王家に捧ぐ歌」ヒロインで鮮烈デビュー!アイーダ役>
宙組に配属されてはじめての大劇場公演「王家に捧ぐ歌」でヒロインに抜擢された星風まどかさん。あまりの早い抜擢に驚いたファンも多いはず。舞台では、初めてのヒロインと思えないほど堂々としたパフォーマンスを見せ、それがまたファンを驚かせました。

地に足の付いた演技、力強い歌唱力に「大型娘役スター」の登場を感じたものです。初演では2番手男役・安蘭けいさんが演じたアイーダなので、歌のキーがやや低めというのも、星風まどかさんの声質に合っていたのでしょう。

<等身大の役を好演「ヴァンパイア・サクセション」ルーシー役>
出典:©宝塚歌劇団
宙組公演『ヴァンパイア・サクセション』 より

2度目のヒロインとなった「ヴァンパイア・サクセション」では、女子大生という等身大の役がピッタリ。悲しい過去がありながらも、優しく、まっすぐに生きるヒロインをしっかり描き出しました。彼女のヒロイン力の高さを感じた作品ですね。

ホウキ片手にロックを歌う場面もあり、新たな一面を開花させた役でもありました。フィナーレのデュエットダンスでは、相手役・真風涼帆さんとの体格差に思わずドキッとしてしまったことを覚えています。

<本公も新人公演も大活躍「エリザベート」少年ルドルフ役/エリザベート役>
星風まどかさんの確かな演技力を感じたのは「エリザベート」。ルドルフの少年時代を繊細に表現していました。
この公演は、ルドルフが3人の役替りだったのが特徴(澄輝さやとさん、蒼羽りくさん、桜木みなとさん)。そして、役替りのたびに星風まどかさんの演じる少年ルドルフも、微妙に演技が違ったのです!丁寧な役作りに感動しました。

また、新人公演「エリザベート」も大健闘。高音域の歌唱に伸びしろを感じますが、エリザベートとしての存在感がしっかり出せていました。少女から年齢を重ねる演技を経験できたことは、彼女にとっても大きな財産になったに違いありません。その他のレベルも高かったので、将来「伝説の新人公演」と呼ばれそうです。

トップ娘役・星風まどかに期待するもの

実力も技術も評価されている星風まどかさん。抜擢に値する舞台姿を見せてくれていると思います。
ただ、他の娘役と比べて、どうしても”かわいらしさ”が先行し、役柄のイメージが狭くなってしまう感は否めません。ですから、これから経験を重ねて娘役トップにふさわしい貫禄を身につけてくれることを期待しましょう。

娘役トップ・星風まどかが誕生したら、どのような役が見たいですか?
出典:©宝塚歌劇団
宙組公演 『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』宝塚歌劇GALLERY より

新人公演学年内の就任であれば、彼女の持ち味である”キュートさ””可愛らしさ”が見られる役が良いかもしれません。
例えば「長い春の果てに」なんていかがでしょう。大人の男性に恋する少女…きっとお似合いだと思います。王道ですが、「ロミオとジュリエット」も等身大の彼女の良さが出るのではと思います。他にも、「バレンシアの熱い花」で演じた令嬢も透明感ある演技がピッタリだったので、「うたかたの恋」も観客の涙を誘いそうです。

もちろん、「大人の女性」や「過去に影がある女性」を演じる姿も見たいもの。
「カサブランカ」や「オーシャンズ11」などは、新たな姿を見せてくれるのではと思います。また、「王妃の館」で弾けた演技に挑戦しているので、コメディなどに挑戦する姿も楽しみです。

宙組娘役の期待の星として、これからも
星風まどかの活躍に注目

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツタカラヅカ・スカイ・ステージ『いにしえ逍遥・旅タカラジェンヌ#107-和歌山・南紀白浜』 より星風まどかさんは、近い将来娘役トップになる可能性の高い娘役スター。ただ、彼女にはまだまだ無限の可能性を感じるので、さまざまな経験を重ねて、唯一無二の娘役像を確立した上で、しかるべきポジションに付いて欲しいです。お芝居・歌・ダンスの技術のバランスが良い娘役さんですから、舞台経験を詰んで舞台上でのオーラが増せば、多くの人に愛されるトップ娘役となることでしょう。これからの宙組で、どのような役柄を見せてくれるのか。2017年は、星風まどかさんの成長に注目です。著者:海野りんご

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