音楽は神聖であるべき、片平里菜 内
面と向き合った「なまえ」

約年1年ぶりとなる新譜「なまえ」には「歌」としての力があったと語る片平里菜

 福島県出身のシンガーソングライター・片平里菜が3月1日に「なまえ」をリリースした。約1年ぶりとなる新譜は、家族という普遍のテーマを歌ったミドルバラード。音楽は神聖な場所であり、嘘を付きたくないと考える彼女が、この期間で内面と向き合い、過去の記憶を遡るなかで胸にあった感情を歌にした。今回、プロデューサーを担当した皆川真人氏には、自らアコギを外しても良いと話したという。それだけ「歌に力があった」とも語る。一方のカップリング曲「ラブソング」では感情のリアリティを追求した。抜群の歌唱力を有しながらも冷静沈着なイメージがある彼女。その内面には音楽への熱い思いが宿る。新譜を通して伝えたかった思いとは。

福島でみた光景

――2年前の取材時にも手首にラバーバンドを付けていましたね。それは、福島復興のための支援プロジェクトに関するバンドだと聞いたことがあります。

 「3・11の震災で壊滅的な被害があった町にライブハウスをつくろう」というプロジェクトで出しているバンドなんです。このプロジェクトには、リスペクトしている先輩の方が参加しているので、私も付けています。ファッションではないけれど、付けることで見てもらう機会なれば良いかなと。「何だろう?」と感心を持ってもらうだけでも嬉しくて。

――片平さんは福島県の出身ですが同郷への思いは強いですか?

 そうですね。学校に在学している頃は、地元でありながらも福島の事はあまり知らなかったですし、行動範囲も狭かったんです。大人になってから車でドライブすることがちょっとずつ増えて、これまで分からなかった福島の魅力や楽しみに触れて、そこで地元の良さを知って。特に3・11以降は故郷への思いは強くなっていると思います。それは、福島のロケーションだけではなく、「福島を復興しよう、盛り上げよう」と頑張っている人達を見て格好良いなと思って、それが自分の誇りにも繋がったことが大きかったと思います。

――福島は2013年にNHK大河ドラマ『八重の桜』の舞台にもなりました。そこでは、会津の人の強さが描かれていましたが、人柄はどうでしょうか?

 土地に根付く我慢強さがあると思います。厳しい寒さの中で生きて行かなければならないという事を自然の厳しさのなかで知っているので、福島の人達は我慢強さと、“支え合う”という根本的な事を実感として持っていると思います。

――そうした考えは曲作りにも反映されていますか?

 意図的に入れ込んだりはしませんが、見てきた景色が当時は全て地元だったので、曲を作る中で自然と、そうしたニュアンスや言葉、精神面などは入っていると思います。

――都会、特に都内では人に対して無関心になりやすいとも言われていますが、都内に住んでいてそう感じることはありますか?

 地方から来て頑張っている人が多いので、そういった意味では「皆で頑張ろう」という共通の想いを感じます。でも、これだけ人が多いと見て見ぬふりをしてしまう自分もいるんですけど…。ちょっと下町の方へ行くと、商店街があったり、建物の距離が近い分、地元にいた頃よりも人との距離が近いなと思ったりします。そういう距離感は素敵だなと思います。

――ただ一方では近過ぎるとも言えますが。

 やはり人との距離も近いし、スマホもそうなんですけど、街の広告など色んな情報が流れてくるので、知らなくて良い事もインプットしてしまう状況に皆が晒(さら)されている気がするんです。そういった中では取捨選択していかないと、何が本当か分からなくなっていってしまう様な気がするんです。だから東京にいてたまに遮断してしまう時はありますね。でも東京には文化も歴史も確実に面白いものがいっぱいあるので、そういうものは見逃さないようにセンスを磨いていきたいなと思います。

――情報を遮断する方法は?

 音楽でかき消すという事はあります。

歌という神聖さ

――片平さんのお話ですが、地元にいる時は大声で歌えたけど、東京に来てからは周りを気にして大声で歌えなくなったという話を聞いた事があります。

 そうですね。それは家の環境もありますけど、実家にいた時は公園が隣にあって目の前が竹藪で、凄く長閑(のどかな)な場所だったので大声で歌ってもあまり気にならなかったんです。東京で一人暮らしだと、共同で使うスペースもあるので気を遣ってしまいますね。そのフラストレーションが面白いものを作らせてくれるんじゃないかなとも思います。こういう都会のストレスが無かったら、今のロックも無かったと思うんです。

――ロックの原点を探ってみたりする事はありますか?

 ロックとは何でしょうね? 精神性というか…。私にとっては、社会での生き辛さを感じてしまう時にロックは自由な存在でいてくれている気がするんです。「好きなものは好き」という事や、「やりたい事をやる」という事だったり、そういうシンプルな事なのかなと思います。「自分である事」も。周りに格好良い先輩がいっぱいいるので、その背中を見ながら「こういう風になりたいな」と思っています。

――普段言えない事を歌にする。そこに本音がある?

 表現は自由でなければいけないと思うから、歌では嘘をつきたくないし、たくさんの人達に聴いてもらえる曲を作りたいけど、歌っている間や作品を作っている間というのは、もっと神聖であるべきだし、自分が解放される時間であったら良いなと思います。

伝えることへの強い思い

片平里菜「なまえ」初回盤

――先ほど距離感の話がありましたが、今作の表題曲「なまえ」は家族との距離感を表していると感じます。この曲ができた背景は?

 この曲を書くまでに10カ月くらいのブランクがあったんです。その間、リリースできる曲というものにいまいちパッとしたものが無かったんです。そのブランクの中で自分と向き合える時間があって、その間に自分の弱さなどに気付いて「もっと自分に自信を持ちたい」という欲望が強くなっていったんです。

 そういった時にも、曲にはしなくてもずっと言葉だけは書いていたんです。その中でも、幼少期の事を思い返して書いた言葉や記憶が凄く自分の中で響いたんです。自分らしくある事の大切さを実感した期間でもあったので、そういったタイミングで「なまえ」というタイトルの曲になりました。

――これは実体験をもとに?

 歌の中に嘘は無いようにしたかったので、自分の記憶を辿って、幼少期の嬉しかった事、悲しかった事、寂しかった気持ちなどを思い返したんです。そうしたら、気付いていなかったんだけど、ずっと胸の中にあったんだなあと。単純にそれは大事な感情だなと思いました。

――歌詞の冒頭に<覚えたての鏡の文字で 一生懸命書いた手紙を>というのがあります。これはどういった意味が込められていますか?

 単純に、子供が「さ」と「ち」を間違えて書く、みたいな。

――確かに鏡に写すと逆になる文字ですね。歌詞に英語が使われていないことも気になりました。

 そういうモードだったのかな? それこそ10代の頃は洋楽に影響を受けていて、ファーストアルバム『amazing sky』の中では少し英語が入っていたり、タイトルも英語のものが多かったんですけど、活動をしている中で日本語が多くなってきました。

 「伝わるかどうか」という事が優先順位の一番上にあって、その曲を書いた時もあまり格好を付けたくないと思ったんです。もちろんファッションとしての格好の良さや、人に見てもらうという意識は大事なんですけど、こういう曲ではなるべく装飾は要らないし、「伝える」という事を大前提で考えていました。

 やはり「音楽としての歌」ではなくて「“歌”を歌いたい」と思ったんです。

――活動していくなかで少しずつというお話がありましたが、その意識は僅かながらも当初にもあった?

 10代の頃なんかは歌の上手な人が好きだったし、真似もしていたんですけど、こうやってお客さんを目の前にして活動をしていくと「そうじゃないな」と思ったんです。自分もライブをしながら感動したいし、感動する時というのは「伝わった時」だと思うんです。「上手い下手」よりも「伝わった」という方が良いと思ったんです。

――飾らない言葉、分かりやすい言葉を使用することは、ご自身に確固たる自信が出来たのではないかと思いますが。

 むしろ私は格好を付けていても格好が付かないと思っていまして(笑)。英語をちょっと取り入れたり、ちょっと格好が良い歌い回しにしたところで「何かちょっとダサいな」と自分では思っているんです。それなら自分の言葉で歌った方が自分らしくて良いなと。

歌としての強さがある

――「なまえ」のアレンジャーに、井上陽水さんや椎名林檎さん、ゆずさん、秦基博さんなど多くのレコーディングに参加されているキーボーディストの皆川真人さんを迎えた経緯は?

 昔にイベントで演奏して頂いた事があってそれ以来でした。皆川さんはビッグネームだし、素晴らしいミュージシャンであり、名プロデューサーの方だから、それこそやって頂く曲をずっと選んでいたというのがあるんです。

 「皆川さんにお願いしたらどんな曲でも良くなる」という確証のようなものがあるじゃないですか? そこの魔法に頼ってしまうのが嫌だったという気持ちも正直なところありました。でも、この「なまえ」という曲には歌としての強さがあると思っていたので、この曲でお願いしたんです。

――「なまえ」のアレンジをお願いするにあたって皆川さんに伝えた思いは?

 今回一緒に制作していく中で、「今までだいたい入っていたアコギの音色を使わなくて良い」という話をしました。大好きな楽器だけど、アコースティックギターに制限されないで、今回は自分の声とメロディを軸に作って頂きたいと話していました。ストリングスなども、ずっと使っていなかったんですけど、今回はお願いしました。

――片平里菜さん=アコギのイメージがあったのでそれはびっくりですね。先ほどの話にもありましたが、それだけ「歌」としての自信があったんですね。サウンドとしては、リコーダーの音も入っていますね?

 意図はしていなかったんですけど、私のアコギと歌だけのデモには間奏に口笛が入っているんです。たぶんそこでリコーダーを連想して下さって吹いてくれたのだと思います。

――リコーダーは日本人に一番馴染みのある楽器と言っても過言ではないですよね。

 そうですよね。学校では絶対吹きますよね。

――ノスタルジックを感じる楽器でもあるので、リコーダーの音色がこの楽曲の世界感を広げているとも感じました。

 ありがとうございます。リコーダーの音って不思議ですよね。何か心に残るし…。ストリングスのアンサンブルにも負けていないというか(笑)。

父と娘の距離感

――「なまえ」は、映画『パパのお弁当は世界一』の主題歌に起用されています。この作品は、父が娘のために3年間作り続けた弁当の話で、高校生活最後の日に父の手紙(パパのお弁当を食べてくれてありがとう)を読んだ娘が「泣かされた」とツイートし、話題になったようです。この作品のエピソードを聞いた時にどう感じましたか?

 自分の歌っているストーリーとはまた違うのですが、親子の難しさだったり、愛の普遍性などは共通していると思います。映画の最後の方に流れると思うのですが、作品を観終わった時に自分とも重ねられるし、映画の主人公にも共感出来るし、そういうふうに、自然な曲の“はまり方”をしていると思いました。

――この映画のストーリーありきで曲を作ったのかと思うほど、「なまえ」は映画とマッチしていました。親のありがたみを感じる事は?

 親は心配しているだろうなと思います。学生時代もバイトしながら東京へ行ったりして、メジャーデビューをして一人暮らしを始めて、気付いたら海外旅行をして、と自由奔放に生きているので…。でもそれを口うるさく言わないでいてくれているというのは、まだ親の気持ちとかは理解出来ないけど、大変なんじゃないかなと思っています。

――今の片平さんの活躍を見て親御さんはどのように思っているんでしょうね。

 相変わらずだなと思っていると思います。毎回楽しみにしてくれていますし。

セッションで発見した楽しさ

――2曲目収録の「ラブソング」と3曲目収録の「とり」は同時期に制作されたのでしょうか?

 たぶん同じ時期だったと思います。「なまえ」は温かい楽曲ですが、「ラブソング」や「とり」はちょっと消極的な…、その時の気持ちが出ていますね。

――3曲はそれぞれ対極のサウンドですね。「ラブソング」はしっかりとしたロックで「とり」は凄くシンプルに仕上がっている印象です。これらを色分けた事には意図が?

 意図は特にないですね。「ラブソング」は次のホールツアーのメンバーでアレンジしたんです。バンドメンバー(Key.伊澤一葉、Gt.戸高賢史、Ba.須藤優、Dr.玉田豊夢)皆でアレンジをするという事をしたかったので、特に「どういう音で」という事は決めずに皆でスタジオに入ってセッションをして詰めていった感じですね。

――これまでにそういったスタイルはありましたか?

 なかったと思いますね。他のミュージシャンの方と進めていった事はありましたけど、ツアーのメンバー皆で詰めておこなったという事はなかったですね。

――そこで何か新たな発見などはありましたか?

 「楽しい!」という事ですね。アレンジャーやプロデューサーの方の脳の中って覗けないから、完成してみないと分からない所も結構あるんです。でもこうやって皆で一から音を重ねていくと、その過程も知っているし「この音イイじゃん!」とか、「こうしてみたら面白いんじゃない?」という、一つひとつの事を体感しているから、確信的というか、ストーリーがありますよね。

――グルーヴ感も変わってくると思います。

 それは凄くありますね。何回も音を重ねていくと。ライブを意識して作れたので、聴いてくれるお客さんを意識できるような曲になりました。

――その作り方は時間がかかりますか? 何か叩き台はあったのでしょうか。

 伊澤さんが何となく作ってきてくれるんです。

――リズムなどを?

 そうです。最初に雰囲気を作って下さって、それを基にやったんです。またフラットにして作ったりも。

――元々はアコギと歌だけ?

 そうです。そこにバンドサウンドを加えて。

――バンドをやりたくなったりしませんか?

 やりたいけどまだ出来ないですね。自分がまだまだしっかりしていないので。

――以前SCANDALさんと一緒にやられていましたが、その時はどの様に?

 ギターのMAMIちゃんがアレンジをしてくれて、そこに沿ってという感じです。音源のやりとりをデータ上でしましたね。レコーディング前にプリプロで合わせて皆で詰めて…という流れでした。

心を動かした音楽への強い思い

片平里菜「なまえ」通常盤

――ところで、デビュー前、一人でライブハウスにブッキングをお願いしに行ったという話を聞いたことがあります。けっこう積極的な方ですか?

 全然ですね。人が大嫌いでしたし…。出来る事なら1人で歌っていたいという感じではあったんですけど、やはり音楽で何かをしたいという思いが強かったし、今やらないと一生できないという気持ちが常にあったんです。だからライブをしようと思い立ったらすぐに行動に出るようにしていました。

――路上ライブではどういった感じでしたか? 通行人に聴いてもらうために何か特別な工夫を?

 渋谷などでやっていたんですけど、周り方々は、看板を置いたり、アンプを通したりと工夫をしていましたけど、私は生歌なままギターだけでやっていました。人の波が輪っかになる程ではなかったけど、聴いてくれる人は何人かいました。

――2年前におこなわれた米映画『はじまりのうた』のイベントで、片平さんは「LOST STARS」という曲を弾き語りで歌い終え、その感想として「主人公が憑依しちゃいました」と話していました。けっこう入り込むタイプなのでしょうか?

 映画を見ていると、何かしらの自分と一致する共通点があって同じ気持ちになる事がありますね。「LOST STARS」は観ていて自分の立場と重なる所が多過ぎて…。

――ライブハウスでの下積み時代が自分と重なったとも。

 ああ、そういう事もそうですね。

――「始まりに」という曲は色んな事が参加されて作った曲?

リアリティとラブソング

――今、世の中にはたくさんのラブソングがあります。2曲目には「ラブソング」が収録されていますが、片平さんの思う“ラブソング”とはどういうものでしょうか?

 ラブソングは大好きですよ。でも世の中に今あるほとんどのラブソングは形だけというか…。恋愛ってもっと苦しいものだし、そういう感情から生まれているのがほとんどだと思うんですけど、それをあまり感じないというか、ラブソングを濫用しているように感じてしまうんです。リアリティが無いというか…。

――ご自身がラブソングを書く時はリアリティを重視する?

 他のアーティストがどうかは分かりませんが、自分が曲を作って歌うからには、自分がその曲に救われないと人は救えないと思うんです。だから本当の自分の気持ちや感情を書くのが好きです。

――どういったシチュエーションでラブソングを書きますか?

 基本的には孤独と向き合う時間だと思います。それが喜怒哀楽どの感情だとしても。

――なかには曲を書く時は人がいないと駄目という方も居ますね。

 もちろんそれもありだと思います。遊びで作る曲も好きなんですけど。私がイメージしているシンガーソングライター像はキャロルキングとか、ああいったアーティストなんです。自分は一人で作った曲も好きだけど、皆で遊びで作った曲も大好きなんです。今過ごしていて、機械みたいな人が多いと思っちゃう事があるんです。言われた事しか出来ない人が多かったり…。人間の感情って凄く大事だと思っているんです。

――感情というテーマは常にある?

 頭で考えるよりも感じる事がミュージシャンにとって一番大事だと思うんです。何かを見て気付かされたり、そういったものを書きたいですね。

――その分、自分の心がすり減る事はありませんか?

 ずっとインプットとアウトプットの繰り返しというか、空っぽになったら何かを吸収するし、吸って吐いてという呼吸と同じ様なものかと思います。

――インプットとアウトプットの間で何も考えていない時間はありますか?

 ボーっとしている時間って凄く大事だと思っているんです。一生懸命に情報を取り入れている時間以上に気付く事が多いというか、そのニュートラルな時間も大事だと思います。何かを積極的に取り入れる時間と、真っ白になる時間と、それを形にする時間と。

――旅には行きますか?

 けっこう遠くも行きますね。海外へ行く事もありますし、車で旅に行ったりなども。最近はよく熊本に行きますね。友達がそこにいるので。熊本に行ったり東京に来たり。

――3月5日には中野サンプラザホール、3月19日にはNHK大阪ホールでのツアーがあります。

 はい。初めて観に来てくれる方もたくさんいらっしゃると思うんですが、改めてこれまで出した曲たちを大事に大事に届けたいと思います。

(取材=木村陽仁)

作品情報

片平里菜 8th single「なまえ」
発売日=2017年3月1日(水)、PONY CANYON

▽初回限定盤(CD+DVD)/品番PCCA.04500/2000円+税
CD収録内容
M1「なまえ」
M2「ラブソング」
M3「とり」

▽通常盤(CD only)/品番PCCA.04501/1200+税
CD収録内容
M1「なまえ」
M2「ラブソング」
M3「とり」
M4「Love takes time 2016.06.19@ダイアモンドホール」

▽初回封入特典
・“あなたのなまえ”直筆サイン入りチェンジングジャケット301人限定プレゼント 抽選応募ハガキ
・「なまえ」弾き語りコード譜

ライブ情報

片平里菜ホールツアー2017
▽2017年3月5日(日)・中野サンプラザ
open 16:00/start 17:00
▽2017年3月19日(日)・NHK大阪ホール
open 16:00/start 17:00

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