疲れた体を癒やす至福の時間！桐谷健
太が語る自転車旅の魅力BEST3

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【1位】仲間と夕陽を見て青春を感じるとき

自転車をみんなで漕ぎながら、めっちゃしんどいなって思いつつ、夕暮れに感じるセンチメンタルな気持ちがナンバー1です。通り雨も降ったりして、びちゃびちゃになったりもするんですけど、オレンジ色に染まった山肌とか、すごくいいんです。木々がオレンジ色にきらめいている感じも、やっぱエエなぁと。特に印象に残っているのが、四国の四万十川の上流まで向かって行ったときの夕暮れですかね。フェリーで四国に渡って行ったので、かなり長い道のりでしたし、坂道を見る度に絶望感を味わっていました。車では感じることのできない感覚ですよ。“もう無理や…”って思ってんのに、まだあるかと。その分、下り坂の気持ち良さも最高なんですけどね（笑）。

【2位】疲れた体を癒してくれる銭湯とビール

風呂にも入らず、ひたすら自転車を漕いで、しかも野宿で過ごしたあとの銭湯はね、もう格別の気持ち良さですよ。体も汚れていて、なんかかゆいし、筋肉痛もあるしってときに、銭湯を見つけたときは、そりゃあもう感激しますよ。湯船が一個しかないような、ホンマに小さい街の銭湯で。久しぶりのお風呂、疲れと汚れを落として、さらに風呂上がりに飲むビールね！これがもう最高なんです。ちなみに、僕ら、ママチャリでしたから。ギアも何もないし、僕のは特に、車輪が小さかったんですよ。そんな自転車で一生懸命漕いでたんやって思うと、自分のことがもっと好きになりました（笑）。

【3位】いろんな人たちとの出会い

連れたちと一緒に苦しい想いを共有しながら自転車を漕ぐのはもちろんですが、旅先でのいろんな方たちとの交流もね、これまた楽しいんですよ。現地で会ったおじいちゃんたちとしゃべったり、メシ屋でたまたま一緒になって話したりとか。同じようにチャリ旅をしている女性ふたり組と、何年か後に偶然会ったりしたこともあるんですよ。「うわぁ！続けていたんや〜！」って（笑）。二度目に会ったときに、「テレビで観ました〜」って言ってくれたりもしてね。パンクしたときにお世話になったチャリ屋のおっちゃんが、修理費を安くしてくれたりとかもありました。写真も残っていますし、全部が全部、いい思い出ですよ。