【インタビュー】桐谷健太 「斗真が
美しくいることがすごく大切なので、
とにかく彼を支えなければ」 役者と
しての成長と変化を感じられた瞬間

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■「世の中にはいろんな人がいてええやん」身近に感じていたLGBTは大切な存在

——台本を読んだ感想、そしてこの映画に対する最初の印象というのは?
桐谷 今、オリジナル作品が減ってきている現状ではありますが、本当に素晴らしい本で、映画らしい映画になりそうやなと思いました。もちろん、監督の他の作品も知っていましたから、これは空気を撮るだろうなと。現場は、そして自分はどんな感じになるんやろう!?と、めっちゃ楽しみでした。

——トランスジェンダーに関しては、桐谷さん自身はどんな捉え方をしていましたか?
桐谷 個人的なことで言うと、僕は東京に出てきたときに、ゲイの方にナンパをされて仲良くなって、モデル事務所を紹介してもらったり、たくさんの繋がりができた。僕自身も大阪からひとりで出てきてマイノリティだったわけで、当時はそんな自分に親切にしてくれた人たち、という認識でした。その流れで、この映画に出るに当たっても、トランスジェンダーの友人にも電話をして、いろいろ話を聞かせてもらったりしたんです。そんな感じで、割と身近で接していたにもかかわらず、僕は“トランスジェンダー”という言葉自体、知らなかったんですよね。そんな言葉で表現するまでもなく、自分にとっては、ごく普通の存在だったから。気持ちとしては、世の中にはいろんな人がいて、それでええやんっていう感じです。なので、台本を読んだときも、トランスジェンダーの人が主人公であることに衝撃を感じることはありませんでした。

——演じられたマキオというキャラクターについては、どんな風に作っていきましたか?
桐谷 マキオは自分に正直で、自分にとって大切なものをちゃんと大切にする感覚を持てている人なんです。マキオを演じる上で、自分なりにリサーチをしたのと、あと、監督が、ご自身の旦那さんのイメージだっておっしゃっていたんですよ。ダサくて、話もおもしろくなくて〜って散々言ったあとに、「でも、すごく優しいんです」って。その語り口に、すごい愛情を感じたんですね。そんな監督との会話とか、いろんなところからイメージを膨らませつつ、相手がトランスジェンダーだろうと、人を愛する気持ちとか、そばにいたいって思う感情は、俺と何も変わらないなと。あとは、近くにいた人の話し方とか、佇まいを混ぜ合わせて、無垢なマキオ像を作っていった感じです。表面的に演じるのではなく、実際にマキオとして生きるんだと常に心がけていました。

■生田とのキスシーンは自ら提案!「斗真とは、以前、キスしていたし(笑)」

——相手役の生田斗真さんも、リンコとして生きるのは相当大変だったと思いますが、現場では、どんな感じだったのでしょうか?
桐谷 やっぱり最初は、とても大変だったと思います。メンタルな部分も作りつつ、フィジカルな面での見せ方も大事じゃないですか。しかも、監督をはじめ、スタッフに女性が多かったんですよ。だから、みんな、気付いたことをいろいろ言うわけです(笑)。いやもう、すごい大変だったと思いますよ。だから、俺もそばにいて、なんとかサポートしないとって。斗真が美しくいることは、この映画にとってはすごく大切なことなので、とにかく彼を支えなければと思っていました。監督自身も、この映画は自分の人生の第二章であり、すごく大事な作品なんですっておっしゃっていたので、そのお手伝いもしたいと思いましたね。以前の僕は、自分が目立つことしか考えていなかったんですよ。もちろん、それが作品のためになると思ってやっていたんですけど。それが、自分のことよりも、斗真が心折れないようにって思いながら現場にいたときに、あれ、俺、今までと違う!?って。そこはマキオがリンコを支えるっていう想いと重なった瞬間でもありました。

——実際に、どんな風に支えていたんですか?
桐谷 本当にかわいらしかったので、ちゃんと口に出して「かわいいよ」って声をかけていました。実際に、どんどんキレイになっていっていたんですよ。最初のほうは、監督に「男同士の友情に見えます」って言われたりもしていたんですけど(笑)。キスシーンも、最初はなかったんです。でも、「あそこ、抱きしめてキスしたいんですけど」って提案して、斗真にも言ったら、「あ、わかった」って。まぁ、斗真とは、以前、連ドラの打ち上げでキスしていたから(笑)。役柄へのアプローチの仕方は、作品によっても違うのですが、ここまで相手のことを考えたのは、初めてかもしれないです。みんなで、支え合いながら作っているんだって。役者として、柔らかくなったのかな。どんな形でもアプローチできるように、この作品を通じて変わったし、役者としてまたひとつ、成長できたと思っています。

文/根岸聖子

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